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リターンズ
1昔懐かしいゲームキャラ
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武器屋に冒険者が現れた。
「イラッシャイマセ。
ココハブキヤデス。
ナニヲオモトメデショウカ?」
銅の槍 銀貨1枚
鉄の槍 銀貨7枚
鋼の槍 金貨1枚
魔鋼槍 金貨30枚
冒険者は魔鋼槍を選んだ。
武器屋の店主の声が変わった。
「魔鋼槍でよろしいでしょうか?
こちらは許可証を提示頂くか、
実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
冒険者は実力を見せる方を選んだ。
「じゃあこれ構えてみろ。いくぞ」
ゼットは一本の2m程の木の棒を二本持ち一本を客に渡し裏庭に出て相対した。
「好きな時に来い」
ゼットは構えながら冒険者を観察した。数字的には表せないが構えを見ると扱うに相応しい能力が有るかが解ってくる。
今回の場合では筋力不足、姿勢ダメ、素早さ無し…問題外の能力だった。その為いたって単調に、
冒険者の攻撃 ゼットは余裕を持って回避した。
ゼットの攻撃 冒険者は肩を打たれたが耐えた。
冒険者の攻撃 ゼットは回避して反撃をした。
冒険者は腹を打ち立ち上がれなかった。
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。チカラヲツケテカラオコシクダサイ」
戦い終わると機械の様な喋り方でゼットはロボットの様になってしまった。
武器屋に獣人が現れた。
「イラッシャイマセ」
「魔獣爪くれ」
ゼットが話す前に獣人は注文を入れた。
ゼットの声が変わり言葉に感情が込められ始めた。
「金貨30枚になります。許可証を提示頂くか、実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
獣人は対戦を選んだ。
「おい!裏に来い」
両腕に木製三本爪をつけた小手を用意して装備させた。
獣人は説明を聞く前に動き出した。
能力測定をする前に仕掛けてきたが及第点は筋力のみで姿勢も野性味がなく動きが悪かった。
獣人の攻撃 ゼットは回避した。
ゼットの攻撃 獣人は小手で防いだ。小手が破損した。
獣人の攻撃 ゼットは獣人の拳を掴んだ。
ゼットの攻撃 獣人は投げ飛ばされた。
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。チカラヲツケテカラオコシクダサイ」戦闘が終わると事務的に音声ガイダンス化した声で追い払った。
武器屋に駆け出し冒険者が現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「銅の剣ください」
「コチラニナリマス。銀貨1枚デスガヨロシイデスカ?」
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。マタノゴリヨウオマチシテオリマス」
駆け出し冒険者は満足そうに帰って行った。
武器屋に新人騎士が現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「鉄の剣をいただきたい」
「コチラニナリマス。銀貨7枚デスガヨロシイデスカ?」
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。マタノゴリヨウオマチシテオリマス」
身の程を弁えて自分の能力にあった相手には機械の如く対応をした。
武器屋にエルフが現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「こちらに複合弓が有ると伺ってきたのだが」
武器屋店主の声が変わった。
「金貨15枚になります。許可証を提示頂くか、実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
「この許可証を貰ってはいるのだがこれで良いのか?」
そこには龍の刻印のある一枚の紙が提示された。
「よくこの許可証を持ってきましたね」
「偶々贈り物をしたのが気に入られてな」
「あのエロジジイ…」
「ん?何か言ったか?」
「いえ何でもありません」
この許可証と言うのはこの世界で仲良くなった人達で一緒に冒険したり修行したりした縁で、この人達が認めた人なら販売して良いランクを上回る代物を出している。
ただ今回の様に修行相手になってもらったりしたことのある黒龍の爺さんはセクハラを認めてくれた子にも許可証を出しちゃうので今度制裁に行かないといけないがそれはそれで腐っても龍だけあってそこそこは使える子にしか出してない様であまり強くも言えず困った問題になっていた。
さて…なぜゼットがこんな風になっているかというとメンテナンスやアップデートの影響で自律AI機能がかなり制限をかけられてしまい、一昔前のゲームみたいにひたすら同じ文しか喋らない状態が続いていて、特定の条件下で自我を戻せる環境を整えられた。
今後はちょっと変わった武具の製作を始めようと思っているのでそれが軌道に乗ればまた自由が手に入るのかな?
まだゲームの世界で生きると決めたがNPC状態で自由が無く、生きてる実感というよりは歯車の様な扱いで、社畜時代と大差が感じられないのでこれはこれで良いのかと思うがせっかくの世界なんだからここならではの生き方をしてみたい。
早いところ新武器新防具の製造でゲームバランスを崩すかもしれないがいざその時が来るまではこのプランを温めておこう。
何が出来るのかは次回のお楽しみということでしばらくお待ちください。
「イラッシャイマセ。
ココハブキヤデス。
ナニヲオモトメデショウカ?」
銅の槍 銀貨1枚
鉄の槍 銀貨7枚
鋼の槍 金貨1枚
魔鋼槍 金貨30枚
冒険者は魔鋼槍を選んだ。
武器屋の店主の声が変わった。
「魔鋼槍でよろしいでしょうか?
こちらは許可証を提示頂くか、
実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
冒険者は実力を見せる方を選んだ。
「じゃあこれ構えてみろ。いくぞ」
ゼットは一本の2m程の木の棒を二本持ち一本を客に渡し裏庭に出て相対した。
「好きな時に来い」
ゼットは構えながら冒険者を観察した。数字的には表せないが構えを見ると扱うに相応しい能力が有るかが解ってくる。
今回の場合では筋力不足、姿勢ダメ、素早さ無し…問題外の能力だった。その為いたって単調に、
冒険者の攻撃 ゼットは余裕を持って回避した。
ゼットの攻撃 冒険者は肩を打たれたが耐えた。
冒険者の攻撃 ゼットは回避して反撃をした。
冒険者は腹を打ち立ち上がれなかった。
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。チカラヲツケテカラオコシクダサイ」
戦い終わると機械の様な喋り方でゼットはロボットの様になってしまった。
武器屋に獣人が現れた。
「イラッシャイマセ」
「魔獣爪くれ」
ゼットが話す前に獣人は注文を入れた。
ゼットの声が変わり言葉に感情が込められ始めた。
「金貨30枚になります。許可証を提示頂くか、実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
獣人は対戦を選んだ。
「おい!裏に来い」
両腕に木製三本爪をつけた小手を用意して装備させた。
獣人は説明を聞く前に動き出した。
能力測定をする前に仕掛けてきたが及第点は筋力のみで姿勢も野性味がなく動きが悪かった。
獣人の攻撃 ゼットは回避した。
ゼットの攻撃 獣人は小手で防いだ。小手が破損した。
獣人の攻撃 ゼットは獣人の拳を掴んだ。
ゼットの攻撃 獣人は投げ飛ばされた。
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。チカラヲツケテカラオコシクダサイ」戦闘が終わると事務的に音声ガイダンス化した声で追い払った。
武器屋に駆け出し冒険者が現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「銅の剣ください」
「コチラニナリマス。銀貨1枚デスガヨロシイデスカ?」
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。マタノゴリヨウオマチシテオリマス」
駆け出し冒険者は満足そうに帰って行った。
武器屋に新人騎士が現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「鉄の剣をいただきたい」
「コチラニナリマス。銀貨7枚デスガヨロシイデスカ?」
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。マタノゴリヨウオマチシテオリマス」
身の程を弁えて自分の能力にあった相手には機械の如く対応をした。
武器屋にエルフが現れた。
「イラッシャイマセ
ココハブキヤデス
ナニヲオモトメデショウカ」
「こちらに複合弓が有ると伺ってきたのだが」
武器屋店主の声が変わった。
「金貨15枚になります。許可証を提示頂くか、実力をお見せ頂く必要がありますがよろしいでしょうか?」
「この許可証を貰ってはいるのだがこれで良いのか?」
そこには龍の刻印のある一枚の紙が提示された。
「よくこの許可証を持ってきましたね」
「偶々贈り物をしたのが気に入られてな」
「あのエロジジイ…」
「ん?何か言ったか?」
「いえ何でもありません」
この許可証と言うのはこの世界で仲良くなった人達で一緒に冒険したり修行したりした縁で、この人達が認めた人なら販売して良いランクを上回る代物を出している。
ただ今回の様に修行相手になってもらったりしたことのある黒龍の爺さんはセクハラを認めてくれた子にも許可証を出しちゃうので今度制裁に行かないといけないがそれはそれで腐っても龍だけあってそこそこは使える子にしか出してない様であまり強くも言えず困った問題になっていた。
さて…なぜゼットがこんな風になっているかというとメンテナンスやアップデートの影響で自律AI機能がかなり制限をかけられてしまい、一昔前のゲームみたいにひたすら同じ文しか喋らない状態が続いていて、特定の条件下で自我を戻せる環境を整えられた。
今後はちょっと変わった武具の製作を始めようと思っているのでそれが軌道に乗ればまた自由が手に入るのかな?
まだゲームの世界で生きると決めたがNPC状態で自由が無く、生きてる実感というよりは歯車の様な扱いで、社畜時代と大差が感じられないのでこれはこれで良いのかと思うがせっかくの世界なんだからここならではの生き方をしてみたい。
早いところ新武器新防具の製造でゲームバランスを崩すかもしれないがいざその時が来るまではこのプランを温めておこう。
何が出来るのかは次回のお楽しみということでしばらくお待ちください。
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