転生したら断罪イベが終わっていたので、楽しい奴隷ライフを目指します!

架月はるか

文字の大きさ
20 / 34

エスコートが完璧過ぎて、困ります

しおりを挟む
「珍しいハーブでも、見つかった?」

 ジェットの傍から戻ったディアンが、昼食とマルガリータの作ったクッキーが入ったバスケットを片手に、背後から覗き込んでいる。
 距離の近さに驚き、慌てて立ち上がったマルガリータの手を自然に取って、「気にはなるだろうけど、先に休憩しよう」と腰に手を添えてエスコートする姿は、一介の庭師とはとても思えない。

(本当に、黒仮面の男に仕える使用人達の、高スペックぶりはどうなってるのかしら? でも、このエスコートの感じって……)

 先程木陰に敷いてくれた敷布に座るように誘導され、せっせと昼食の準備を始めるディアンの横顔を眺めながら出て来る感想は、ここ数日ずっと目の当たりにし続けた使用人達全員の有能振りに対する疑問と、手と腰に添えられたエスコートへの僅かな既視感。

 使用人達の誰も彼もが、町外れのこぢんまりした屋敷に仕えるレベルではないから、どうしても不思議に思ってしまう。
 実は王宮で働いています、と言われても納得してしまえそうな働きぶりなのだ。

 エスコートの仕方に感じた僅かな既視感は、本来なら奴隷という立場であるマルガリータこそが、昼食の準備を率先して行わなければならなかった事に気付いて、青くなったことですぐに消えてしまった。
 気が付いたのは敷布の上に昼食が並べられ、携帯用のポットからカップへと温かい紅茶が湯気を立たせながら注がれた頃で、全てが遅すぎた。

 使用人達がマルガリータの事を客人として大切に扱うものだから、この歪な関係に慣れ始めてしまっている。これは、ダメなやつだ。
 だが、今更手伝おうにも既にやるべき事は何も無くて、行き場のない伸ばした手をわたわたとただ動かしていると、バスケットの奥に何かを見つけたらしいディアンが首を傾げる。

「これは……クッキー? 珍しいな、バルトが菓子を用意するなんて」
「あ! それは、私が作った物なんです。今日誘って頂いたお礼にと思って……昼食後にでも、食べて貰えたら嬉しいです」
「これを、マルガリータが? 自分で?」
「はい。形はあまり綺麗じゃありませんけど……味は食べられる物になっていますから、安心して下さい。いくつかには、ハーブで味付けもしてみたんですよ」
「ありがとう。凄く楽しみだ」

 ディアンが言うように、バルトはどうやら基本的に菓子類はあまり作らないようで、クッキー用の型抜き等は厨房になかった。
 型抜きを使えなかった分、見た目は歪になってしまった物も多い。
 だから、ディアンの言葉はお世辞かとも思ったけれど、その表情は本当に楽しみにしてくれているのがわかる位に笑顔だったから、作って良かったと思う。

(ディアンは見かけによらず、甘い物が好きなのかしら?)

 ハーブの話だけでなく、いつか甘味の話も出来る様に仲良くなれれば、マルガリータも嬉しい。
 バルトが用意してくれていた昼食は、マルガリータが初日に出された朝食を食べきれず、リメイクを願った時に用意してくれた一口サンドウィッチで、屋外で食べるには最適だった。

「バルトさんのサンドウィッチ、美味しいですよね」
「バルトは君に、普段から携帯用の食事を出しているのか?」
「違うんです。実は、私が最初に食べた朝食が……」

 不穏な空気で問いかけてきたディアンに首を振って、初日の朝食の話とリメイクして貰った事を伝えたら、ディアンはとても驚いた顔をしていた。

(まだ沢山余っていると言っていたし、使用人の皆で食べて貰うようにお願いして、それは確かに叶えられたはずだったのだけれど……あの日の昼食時に、ディアンは不在だったのかしら?)

 知らなかったらしいディアンに、「旦那様には内緒にしておいて下さいね」と念の為に口止めをお願いしたら、何だか複雑そうな顔をしていた。
 もしかしたら、黒仮面の男とディアンが仲良しだと知っていたバルトが、残り物で作ったサンドウィッチを、ディアンにはわざと出さなかったのかもしれない。

(余計な話、しちゃったかな?)

 ついでに貴族の食材の使い方について、マルガリータの考えも話す事になってしまった。
 ディアンにしてみれば、マルガリータの個人的な意見を聞かせたせいで、黒仮面の男との間に秘密が出来てしまった事になる。

「ごめんなさい。今の話は、忘れて下さい」
「いや、貴重な意見だと思う。俺は食に余り興味がなかったから、何処かでおかしいとは思っていたはずなのに、それが常識だと言われるがまま気に留めていなかった。常識なんて、誰かが自分に都合の良いように勝手に決めたものだと、身をもって知っていたはずなのに」

 顎に手を当てながら、真剣な顔をして摘まみ上げたサンドウィッチを眺める姿が、穏やかな湖畔での昼食のひとときとミスマッチ過ぎて、何だか可笑しくなってくる。
 クスクスと笑みを漏らすと、不思議そうに首を傾げたディアンと視線が合った。

「今は、そんな難しいお顔になる話は置いておいて、もっとピクニック気分を楽しみましょう? あ、でもハーブの仕入れっていうお仕事で来ているのに、それも変かしら?」
「いや、そうだな。せっかく出てきたのだから、楽しむ方が先だ」

 のんびりとした穏やかな昼食の後、「俺がやるから」と言うディアンの言葉を拒否して、今度こそはと片付けを手伝い終えると、ディアンが立ち上がって手を差し出してくれた。
 その手を取ると自然と引き起こされ、敷布の上から簡単に立ち上がることが出来る。

 今日のディアンはあまりにも女性に対するエスコートが自然でこなれているので、普段と感じが違ってなんだか照れくさい。
 いつもはディアンが屋敷の庭の手入をしている最中に、マルガリータが勝手に訪れて半ば無理矢理手伝おうとしているので気付きにくいけれど、確かにすぐに危険だとか汚れるからとか理由を付けて、マルガリータの作業を代わってしまう。

 最初に会った時のイメージから、ディアンはどちらかと言うと人と関わり合いたくないタイプだと思っていた。
 けれど、一度受け入れてしまうと少し過保護気味になるらしい。
 そう考えると、今日の行動の方が本来の姿なのかもしれない。

 黒髪と黒い瞳のせいもあって、この世界の住人からは忌避されているのかもしれないが、それを気にしないどころか見慣れているマルガリータからすれば、格好良すぎて困る。

(今日はハーブ苗の仕入れ! お仕事! 意識してる場合じゃないんだから、しっかりしないと)

 仕入れが売買ではなく現地調達なのは予想外だったけれど、ハーブの宝庫であり景色も空気も綺麗なこの場所へ連れて来て貰えたのだから、今はディアンに見惚れている場合ではない。
 自由のきかない奴隷であるマルガリータを連れ出してくれたディアンの努力と優しさに報いるためにも、真奈美の知識と合わせ、黒仮面の男が集めたのだろう図書室で見つけたこの世界では希少な植物図鑑の知識を総動員して、望みのハーブを見つけ出す事が、今日のマルガリータの使命だ。

「どんな効能の物を探しているのですか? 新しい物を試します? それとも今お屋敷にある物を、増やす予定ですか?」
「うーん、どうしようか」

 まずは求める物の方向性を確認しようと、足下に生える沢山のハーブの種類を確認しつつディアンに視線を投げかけると、まるで考えていなかったというように頭を掻いていた。
 庭を管理しているわけではないマルガリータでも最初に思い付く、そんな基本的なことも決めずに仕入れに出てくるなんて、優秀な庭師にしては詰めが甘すぎて、逆に違和感を感じる。

「ディアン?」
「……実は今日は、マルガリータを連れ出すのが目的だったと言うか……ハーブの仕入れはついでと言うか、建前と言うか」
「はい?」

(その言い分だと、ハーブ苗を仕入れる必要は、別にないって事?)

 ジト目でマルガリータに見られる様な事を言ったと、理解はしているのだろう。
 ディアンは、マルガリータの懐疑心溢れる視線を甘んじて受け止めながら、気まずそうにしている。

「あー……、でも気に入った物があれば、もちろん持ち帰ろう。ハーブでも花でも」
「と言うことは……本当に今日の目的は、ハーブ苗の仕入れではなかったのですね」

 少しでも役に立ちたくて、話が出てから色々と調べたり過去の記憶を引っ張り出してきたりと、色々な準備をして来たのだから、大きなため息と共に恨みがましい目をしてしまう事は許して欲しい。

「怒ってしまった、か?」
「いいえ。少し呆れはしましたけど……私の為に、考えてくれた事なのでしょう?」

 嘘をつかれて連れ出された事は少し悔しかったけれど、奴隷であるマルガリータを連れ出すための大義名分が必要だったと考えれば、納得も出来る。
 屋敷での暮らしに戸惑いはあれど、最下層の奴隷に対するものとは思えない好待遇の日々ではあったから、息が詰まるという不満があった訳でもなかった。
 けれど、ディアンにはマルガリータが屋敷内に閉じ込められているように、見えていたのかもしれない。

 黒仮面の男とも仲が良い様だし、マルガリータが人体実験の被験者になっている事も、当然知っていたのだろう。
 実際にはハーブティーを毎食後一杯ずつ飲んだところで、調子が良くなるだけで何の害も無い事は、実験体であるマルガリータ自身が一番知っているので、不安の一欠片さえもない。
 けれど、ディアンがそれを知っているはずもなかった。

(前世の記憶があるから、ハーブの知識も素人趣味程度にはあるんですよー。なんて言ったとしても、頭がおかしくなったかと思われる可能性の方が高いし……むしろ、その可能性しかないし)

 つまり今日のこの外出は、完全なるディアンからの好意から来るもので、使用人達に笑顔で見送られたのも、皆がそれを知っていたからかもしれない。
 何となくそれだけではない、生暖かく応援するような雰囲気が無かったとは言えないけれど、基本的にはそういう事だったのだと思う。

「騙したような形になってしまって、すまない」

 しゅんと落ち込んだ表情のディアンが可愛くて、騙されて少し悔しかった気持ちがすぐに飛んでしまう。

(そんな顔をするのなら、最後まで隠し通せば良かったのに)

 この場所に豊富なハーブ苗が生息しているのは確かなのだから、適当にハーブを選んで持って帰ったら、きっとマルガリータは気付かなかった。

「ふふ、正直に話してくれて、ありがとうございます。ディアンの気遣いには感謝しているので、大丈夫ですよ。でもそれなら……少し散策のエスコートをして頂いても?」

 貴族のお嬢様が少し我が儘を言う様に、こちらから手を差し出してみる。
 今のマルガリータには本来許されない、けれどついこの間までこうすることが普通だった行動。
 嘘をつかれた事を許すために、お姫様と王子様ごっこをしましょうと誘ってみたマルガリータの気持ちが、どうやら伝わったらしい。

「もちろんです。誠心誠意、エスコートさせて頂きますよ」

 差し出した手の甲にうやうやしくキスを落として、にっこりと笑うディアンは、ごっこ遊びとは思えないくらいに王子様然としたスマートな紳士の動作で、仕掛けたはずのマルガリータの方がどぎまぎしてしまう。
 導かれるままそっとディアンの腕に自身の腕を絡ませ、湖をゆっくりと眺めながら二人で歩き始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない

陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」 デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。 そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。 いつの間にかパトロンが大量発生していた。 ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。

猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。 復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。 やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、 勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。 過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。 魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、 四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。 輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。 けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、 やがて――“本当の自分”を見つけていく――。 そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。 ※本作の章構成:  第一章:アカデミー&聖女覚醒編  第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編  第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編 ※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位) ※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。

処理中です...