51 / 79
第伍拾壱話 行動が早すぎる(ヒューイット視点)
しおりを挟む
買い物を終え、クランハウスに戻ると鍵がかかっており、アオイとレオンは、まだ戻ってきていないようだ。荷物を取りに行っただけだから、公爵家で話をしたとしても一番はやく戻ってくるのは、二人だと思っていた。
俺たちが戻ってから数時間後、アオイとレオンが帰って来た。
「レオン、アオイ、お帰り。遅かったな。」
「ただいま、ヒューイットさん。」
「ああ、ちょっとあってな。その話をする前に俺の荷物を部屋に置いてきてもいいか。」
「そうだな。」
レオンが部屋に荷物を置きにいくために、アオイを連れて部屋に行った。アオイを抱える必要はあるのだろうか。
そう思っていると二人が、荷物を置き終えリビングに戻ってきた。
「アオイちゃん。お帰り。私たちの方が早く戻ったから、勝手に冷蔵庫の物使って、夕食の準備しちゃったけど、よかったかな。」
「はい。ミーナさん、問題ないです。夕食の準備ありがとうございます。」
ミーナたちが夕食の準備を勝手にしていたことをアオイに伝え、アオイ派は、感謝の言葉を口にした。
ミーナたちが作った夕食を食べながら、皆ワイワイと話をしている。
俺たち買い物組は、いい買い物ができたことを話した。
そして、夕食も終わり、レオンに遅くなった理由を聞くことにした。
「レオン、荷物取りに行くだけなのに遅かった理由は、なんだ。お前の実家があるヴァスカトール領までは、普通に行ったら数日かかるからゲート使ったんだろう。」
「ああ、荷物を取って帰ってくるだけのつもりだったんだが、アオイを抱えたから家族総出でつっこまれてな。
俺の子供とか勘違いされた。それで、ヒューイットが助けたことや親が居ないこと、あとは、アオイの魔法に関することを説明したりしてきた。」
レオンは、アオイを膝にのせ、アオイの頭を撫でながら説明してきた。
「魔法のことまで話したのか。」
絶対に話すなとは言っていないが、レオンは、家族にアオイの魔法適性などを話したらしい。
「ああ、冒険者やっていることも話したし、うちの家族ならアオイを利用しようとか考えないだろうからいいかなと、あと土産にプリン出したら、喜ばれたけど、色々聞かれたからアオイが作ったと説明した。」
「プリンに関しては、出したのは、アオイだから俺は悪くないからな。一応。」
「そうか。」
土産にプリン出したのも、アオイだし、あんな、旨いもん、また食べたいと思うだろうし、何処に売っているのか知りたくなるだろうから説明することになったのは、仕方がないことだからレオンは悪くないな。
「あと、重要なことを決めてきた。」
レオンが真面目な顔でそう言ってきた。相変わらずアオイの頭を撫でてはいるが……
そして、アオイもニヤニヤしているので、アオイに聞いてみた。
「アオイ、ニヤニヤしてどうした。」
「いいえ。何でもないですよ。ヒューイットさん。私、ここで一人で暮らしていたから、これからは、皆でワイワイ話したりすることができるので、嬉しいだけです。」
嘘はいっていないようだが、何か隠してはいるな。
でも話が進まないので、レオンに話を振った。
「そうか。じゃあ、レオン、決めてきた重要な事を話してくれ。」
「わかった。」
「アオイだかな。ヴァスカトール公爵家の養子になることが決まった。」
「「「「「!!」」」」」
俺は、驚いていた。皆も驚いているようだ。
「なぜ、そうなったんだ。」
「ヒューイットもアオイがトラブルに巻き込まれるの懸念していただろう。」
「ああ。」
「それで、魔法のことも話したし、プリンのことも話したし、愚かな貴族に目をつけられ可能性が高いからな。俺が家族に提案し、家族もアオイも了承してくれたというわけだ。」
「なるほどな。でも協力してくれと頼んだし、いずれそうしてもらうことも考えていたが、今日会ってすぐとか早すぎないか。」
確かに頼んだが、早すぎやしないかと思った。
「いいや。こういうのは、早い方がいい。問題が起きてからでは、遅いからな。」
「あと、俺の養子にって話しもあったが、公爵家を継ぐ気がない俺より、現当主の父の方がいいと思ったので、父の養子になる。」
「なるほどな。確かに当主の養子の方が安全だな。レオンは冒険者やっているからな。レオンが公爵家の嫡子ってしらないやつもいるからな。」
確かに、トラブルが起きる前に手を打っておくことは大切だな。
レオンのことを知らないやつもいるから当主様の養子になることには、賛成だ。
ただ、レオンの本心は別にあるだろうがな……
「でぇ、レオン。本心は」
「そんなの決まっている。早くアオイを妹にしたかったからだ。」
「「「「「……」」」」」」
レオンは、アオイのことを話した時からそうだったからな。
俺たち元からの仲間からしたら、やっぱりかって、感じだ。
「ああ、あとレガールの支店を貴族区域に出すことになる。」
「「「「「!!」」」」」」
貴族区域にレガールの支店を出すだと、何でそんな話しになったんだ。
「なんだ。いきなりどうした。養子に関しては、やっぱりなって感じだったが、レガールに関しては驚きだぞ。何でそんな話しになるんだ。」
「プリンをはじめ新しいメニューを提供したりしているからな。食べたことは、なくても噂くらいは、貴族たちにも入るだろうからな。
貴族や富裕層たちが食べたことがないものを一般区域の平民たちが食べていると知れば、レガールやアオイにちょっかい出してくるやついるだろうから、その対策だな。」
「レガールには、明日、アオイに説明しに行ってもらう。俺は、俺が今まで住んでた屋敷の使用人たちに説明しに行く。貴族区域に出す店の従業員は、屋敷の使用人に頼むつもりだからな。
俺がここで暮らすようになって、屋敷から居なくなるから、暇になる使用人もいたりするからな。貴族家の使用人だから貴族の対応もできるしな。」
なるほど。確かにそれはあり得るな。貴族たちは平民を下に見ているし、富裕層の大商人たちは、儲けようと考えるだろうからトラブルになるろうな。
「なるほどな。確かにそれはあり得るな。」
「レオン兄さん、養子縁組は、いつ頃正式に決まるのですか。」
手続きは、少し時間がかかるからな、そんな話しも公爵家でされたんだろう。
アオイがレオンに質問した。
「そうだな。来週には、正式に決まって、貴族たちが知ることになるな。その前に王城に行くことになるかもしれんがな。」
「!!」
「「「「「!!」」」」」
「何で、お城に行くことになるの……」
城に行くことにアオイも驚いて、理由が知りたいようだ。
アオイにレオン兄さんとか呼ばせているのかレオンのやつ。
「ああ、公爵家当主の養子になるからってのもあるが、現王妃殿下が、父の妹だから、王妃殿下が会いたがる可能性が高いからかな。」
「アオイは、かわいいから間違いなく気に入られるな。公爵家でもそうだっただろう。」
「確かに。」
アオイも納得したようだ。
公爵家で、優しくされたんだろうな。俺もあったことがあるが、公爵家の人たちはいい人だからな。
国王陛下には会ったことがあるが、王妃殿下には会ったことがないが、王妃殿下は、ミッシェル公爵の妹らしいし、アオイを気に入るだろうな。
アオイは、城に行くのには、納得したみたいだが、不安そうな顔をしているな。
城でのマナーとかを気にしているんだろうな。レオンもついていくだろうからな。そんなのレオンに任せればいいんだよ、アオイ。
俺がそんなことを考えているとレオンがアオイと話すのをやめ、こちらに話をしてきた。
「ヒューイット、あと五人も執務室に行くぞ。話がある。」
そう言われ、俺たち元パーティーメンバーは、レオンと執務室に向かうことにした。
しかし、レオンのやつアオイのためになるからいいが、会ってその日に公爵の養子にとか自分の願望のために行動早すぎだろう。
そう思いながら俺は、執務室に入った。
俺たちが戻ってから数時間後、アオイとレオンが帰って来た。
「レオン、アオイ、お帰り。遅かったな。」
「ただいま、ヒューイットさん。」
「ああ、ちょっとあってな。その話をする前に俺の荷物を部屋に置いてきてもいいか。」
「そうだな。」
レオンが部屋に荷物を置きにいくために、アオイを連れて部屋に行った。アオイを抱える必要はあるのだろうか。
そう思っていると二人が、荷物を置き終えリビングに戻ってきた。
「アオイちゃん。お帰り。私たちの方が早く戻ったから、勝手に冷蔵庫の物使って、夕食の準備しちゃったけど、よかったかな。」
「はい。ミーナさん、問題ないです。夕食の準備ありがとうございます。」
ミーナたちが夕食の準備を勝手にしていたことをアオイに伝え、アオイ派は、感謝の言葉を口にした。
ミーナたちが作った夕食を食べながら、皆ワイワイと話をしている。
俺たち買い物組は、いい買い物ができたことを話した。
そして、夕食も終わり、レオンに遅くなった理由を聞くことにした。
「レオン、荷物取りに行くだけなのに遅かった理由は、なんだ。お前の実家があるヴァスカトール領までは、普通に行ったら数日かかるからゲート使ったんだろう。」
「ああ、荷物を取って帰ってくるだけのつもりだったんだが、アオイを抱えたから家族総出でつっこまれてな。
俺の子供とか勘違いされた。それで、ヒューイットが助けたことや親が居ないこと、あとは、アオイの魔法に関することを説明したりしてきた。」
レオンは、アオイを膝にのせ、アオイの頭を撫でながら説明してきた。
「魔法のことまで話したのか。」
絶対に話すなとは言っていないが、レオンは、家族にアオイの魔法適性などを話したらしい。
「ああ、冒険者やっていることも話したし、うちの家族ならアオイを利用しようとか考えないだろうからいいかなと、あと土産にプリン出したら、喜ばれたけど、色々聞かれたからアオイが作ったと説明した。」
「プリンに関しては、出したのは、アオイだから俺は悪くないからな。一応。」
「そうか。」
土産にプリン出したのも、アオイだし、あんな、旨いもん、また食べたいと思うだろうし、何処に売っているのか知りたくなるだろうから説明することになったのは、仕方がないことだからレオンは悪くないな。
「あと、重要なことを決めてきた。」
レオンが真面目な顔でそう言ってきた。相変わらずアオイの頭を撫でてはいるが……
そして、アオイもニヤニヤしているので、アオイに聞いてみた。
「アオイ、ニヤニヤしてどうした。」
「いいえ。何でもないですよ。ヒューイットさん。私、ここで一人で暮らしていたから、これからは、皆でワイワイ話したりすることができるので、嬉しいだけです。」
嘘はいっていないようだが、何か隠してはいるな。
でも話が進まないので、レオンに話を振った。
「そうか。じゃあ、レオン、決めてきた重要な事を話してくれ。」
「わかった。」
「アオイだかな。ヴァスカトール公爵家の養子になることが決まった。」
「「「「「!!」」」」」
俺は、驚いていた。皆も驚いているようだ。
「なぜ、そうなったんだ。」
「ヒューイットもアオイがトラブルに巻き込まれるの懸念していただろう。」
「ああ。」
「それで、魔法のことも話したし、プリンのことも話したし、愚かな貴族に目をつけられ可能性が高いからな。俺が家族に提案し、家族もアオイも了承してくれたというわけだ。」
「なるほどな。でも協力してくれと頼んだし、いずれそうしてもらうことも考えていたが、今日会ってすぐとか早すぎないか。」
確かに頼んだが、早すぎやしないかと思った。
「いいや。こういうのは、早い方がいい。問題が起きてからでは、遅いからな。」
「あと、俺の養子にって話しもあったが、公爵家を継ぐ気がない俺より、現当主の父の方がいいと思ったので、父の養子になる。」
「なるほどな。確かに当主の養子の方が安全だな。レオンは冒険者やっているからな。レオンが公爵家の嫡子ってしらないやつもいるからな。」
確かに、トラブルが起きる前に手を打っておくことは大切だな。
レオンのことを知らないやつもいるから当主様の養子になることには、賛成だ。
ただ、レオンの本心は別にあるだろうがな……
「でぇ、レオン。本心は」
「そんなの決まっている。早くアオイを妹にしたかったからだ。」
「「「「「……」」」」」」
レオンは、アオイのことを話した時からそうだったからな。
俺たち元からの仲間からしたら、やっぱりかって、感じだ。
「ああ、あとレガールの支店を貴族区域に出すことになる。」
「「「「「!!」」」」」」
貴族区域にレガールの支店を出すだと、何でそんな話しになったんだ。
「なんだ。いきなりどうした。養子に関しては、やっぱりなって感じだったが、レガールに関しては驚きだぞ。何でそんな話しになるんだ。」
「プリンをはじめ新しいメニューを提供したりしているからな。食べたことは、なくても噂くらいは、貴族たちにも入るだろうからな。
貴族や富裕層たちが食べたことがないものを一般区域の平民たちが食べていると知れば、レガールやアオイにちょっかい出してくるやついるだろうから、その対策だな。」
「レガールには、明日、アオイに説明しに行ってもらう。俺は、俺が今まで住んでた屋敷の使用人たちに説明しに行く。貴族区域に出す店の従業員は、屋敷の使用人に頼むつもりだからな。
俺がここで暮らすようになって、屋敷から居なくなるから、暇になる使用人もいたりするからな。貴族家の使用人だから貴族の対応もできるしな。」
なるほど。確かにそれはあり得るな。貴族たちは平民を下に見ているし、富裕層の大商人たちは、儲けようと考えるだろうからトラブルになるろうな。
「なるほどな。確かにそれはあり得るな。」
「レオン兄さん、養子縁組は、いつ頃正式に決まるのですか。」
手続きは、少し時間がかかるからな、そんな話しも公爵家でされたんだろう。
アオイがレオンに質問した。
「そうだな。来週には、正式に決まって、貴族たちが知ることになるな。その前に王城に行くことになるかもしれんがな。」
「!!」
「「「「「!!」」」」」
「何で、お城に行くことになるの……」
城に行くことにアオイも驚いて、理由が知りたいようだ。
アオイにレオン兄さんとか呼ばせているのかレオンのやつ。
「ああ、公爵家当主の養子になるからってのもあるが、現王妃殿下が、父の妹だから、王妃殿下が会いたがる可能性が高いからかな。」
「アオイは、かわいいから間違いなく気に入られるな。公爵家でもそうだっただろう。」
「確かに。」
アオイも納得したようだ。
公爵家で、優しくされたんだろうな。俺もあったことがあるが、公爵家の人たちはいい人だからな。
国王陛下には会ったことがあるが、王妃殿下には会ったことがないが、王妃殿下は、ミッシェル公爵の妹らしいし、アオイを気に入るだろうな。
アオイは、城に行くのには、納得したみたいだが、不安そうな顔をしているな。
城でのマナーとかを気にしているんだろうな。レオンもついていくだろうからな。そんなのレオンに任せればいいんだよ、アオイ。
俺がそんなことを考えているとレオンがアオイと話すのをやめ、こちらに話をしてきた。
「ヒューイット、あと五人も執務室に行くぞ。話がある。」
そう言われ、俺たち元パーティーメンバーは、レオンと執務室に向かうことにした。
しかし、レオンのやつアオイのためになるからいいが、会ってその日に公爵の養子にとか自分の願望のために行動早すぎだろう。
そう思いながら俺は、執務室に入った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
546
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる