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第4.5章 スライムを飼う?
第44話 観察日記2
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白い赤ちゃんスライムのマロを手の甲の上に乗せて机に向かう。もうすでに準備万端のようで、みんな待ちきれない様子だ。
料理を見ていたマロが、いきなりぴょんと手の甲から飛び出す。
「あ、こら!」
急いでキャッチする。捕まったマロは何があったのかわかってないようだ。
「いきなり食べちゃダメだろ。ほかのみんなはこうして待ってるんだから。」
そう言って俺はマロに周りのスライム達の様子を見せる。
「きゅ、きゅー?」
周りを見るが、何がどうなってるのかわからないようで、首をかしげるような反応をする。
「まぁ、まだ赤ちゃんだからな。これから頑張ってしつけていくだけだ。」
席について、
「いただきまーす」
いつもの挨拶にスライム達は各々腕をゆらゆら伸ばして反応する。最近は自分たちで器用に腕を伸ばして食べれるようになってきている。主にリーンの教育だ。
「今日は一旦俺が直接あげたほうがいいな。」
オークの肉を一口よりさらに小さいサイズに切ってマロに渡す。マロは体に取り込み消化する。オークは食べれるのね。
続いてドラゴンの肉をあげる。切ろうと皿を近くに寄せた瞬間にマロは皿の方にぴょんぴょんとアクアの水の時のような反応をする。
「あー、こらこら。そんなにあっせんなよ。ちゃんと切り分けるから待ってなさい。リーン、さっきのサイズに切れるか?」
「ピュー!」
今にも飛びつきそうなマロを抑えて、リーンに切り分けを頼む。もともと器用だったが最近はさらに器用さが増している。『このサイズでよろしいでしょうか?』というような動きをしながら切り分けた肉を別のさらに乗せて渡してくれた。
「ああ、ありがとうな。」
「ピュー♪」
褒めて、撫でてやると嬉しそうに腕をゆらゆらと伸ばす。やっぱ可愛いな。っといかん。
「はいマロ、近づけるよー、」
待ちきれないのか、本当に小さな腕を伸ばして肉を取ろうとする。そして取り込んだ。
「きゅ!きゅーーー!!」
どうやらとても美味しいそうだ。驚きながら机の上でぴょんぴょんと跳ねている。
この後も食事の検証を続けた。この時でもただの水は飲もうとしない。ほかのスライム達はみんな飲むのにな。野菜も似たような検証結果だった。魔力栽培の野菜は好物で、ふつうの野菜をは見向きもしなかった。
「ふぅー、なんつー食べっぷりだよ。」
5センチの体からは想像できない量の食事を食べた。多分俺の5倍は食った。一番食べるアクアでさえ俺の3分の1程度だ。結局そんなに好き好んでなかったオーク肉もたいらげたし。
というか、
「なんか大きくなってない?」
さっきまでそこら辺の石ぐらいの大きさだったのが、今ではミニスライム達と変わらないぐらいの大きさにまで成長してる。当の本人は寝てるようだけど。
「さてと、最後にこれを用意するか。」
俺が最後に用意したのはドラゴンの血の原液だ。これを吸収したことでアクア達は進化した。つまりこれは何かしら強大な魔力が詰まってると思う。蓋をあける。
「……きゅ、、きゅ!」
「うわ、やっぱ起きたか。」
まだ近づけてもないのに蓋を開けた瞬間にマロはドラゴンの血の魔力を感じ取り、起きた。
「一気に飲むと流石にまずいかもしれないな。アクア達は成体だったから良かったかもしれないけど、マロはまだ体に負担がかかりそうだな。」
箸を使って、血の入った瓶に入れて端の方に血をつけて手の甲に数滴垂らす。この間もマロを必死に止める。そしてマロを解放して手の甲にあるドラゴンの血を飲ませる。
「きゅ、きゅーー?きゅー!」
「うわ、マロが光り始めた!?なんで!?」
ドラゴンの血を飲んだマロが突如発光し始めた。数秒後には収まり、特に変わらない姿ではあった。すると横からアクアがひょいっと来て『私も前にドラゴンの血を飲んだ時こんな光出たのー、』と飛び跳ねて説明してくれた。俺は見てなかったから、詳しいことはわからないしな。
「じゃあ多少なりともステータスが変わってるのかな?あ、ドラゴンの血ね、はい。」
鑑定しようかと考えていたら、『もっともっと!』とせがむように跳ねていたので、もう数滴飲ませた。たくさん飲ませるのは危険と判断した。
名前:マロ
種族:エンジェルスライム
年齢:0日
レベル:15
HP:140
MP:3500
魔法:結界魔法12、重力魔法1、付与魔法2
スキル:魔力感知、特殊溶解液
称号:シンジの従魔
え、魔力高すぎじゃないっすか?体力に対して差がありすぎとかのレベルじゃない。ドラゴンの血は魔力を増やすものなのか?あ、ちゃんと名前と俺が主人だって認識しているな。知能も上がったりしたのかな?それに魔法も見たことのないものが多いな。
レベルも上がってるしな。魔力を取り込んだ場合に上がるのか?ほかのスライムは進化しちゃって見れないしな。魔力感知っていスキルがあるな。これのおかげだったのかな、魔力の高いものをこぞって食べていたのは。
「お前も結構すごいな。って、寝てるし。」
頭を撫でて感心したが、当の本人は満足に食べれてすやすやと寝ていた。餅みたいになって動かない。触るとプニプニともちもちした感触がたまらない。
「明日は魔法の検証に入るか。」
料理を見ていたマロが、いきなりぴょんと手の甲から飛び出す。
「あ、こら!」
急いでキャッチする。捕まったマロは何があったのかわかってないようだ。
「いきなり食べちゃダメだろ。ほかのみんなはこうして待ってるんだから。」
そう言って俺はマロに周りのスライム達の様子を見せる。
「きゅ、きゅー?」
周りを見るが、何がどうなってるのかわからないようで、首をかしげるような反応をする。
「まぁ、まだ赤ちゃんだからな。これから頑張ってしつけていくだけだ。」
席について、
「いただきまーす」
いつもの挨拶にスライム達は各々腕をゆらゆら伸ばして反応する。最近は自分たちで器用に腕を伸ばして食べれるようになってきている。主にリーンの教育だ。
「今日は一旦俺が直接あげたほうがいいな。」
オークの肉を一口よりさらに小さいサイズに切ってマロに渡す。マロは体に取り込み消化する。オークは食べれるのね。
続いてドラゴンの肉をあげる。切ろうと皿を近くに寄せた瞬間にマロは皿の方にぴょんぴょんとアクアの水の時のような反応をする。
「あー、こらこら。そんなにあっせんなよ。ちゃんと切り分けるから待ってなさい。リーン、さっきのサイズに切れるか?」
「ピュー!」
今にも飛びつきそうなマロを抑えて、リーンに切り分けを頼む。もともと器用だったが最近はさらに器用さが増している。『このサイズでよろしいでしょうか?』というような動きをしながら切り分けた肉を別のさらに乗せて渡してくれた。
「ああ、ありがとうな。」
「ピュー♪」
褒めて、撫でてやると嬉しそうに腕をゆらゆらと伸ばす。やっぱ可愛いな。っといかん。
「はいマロ、近づけるよー、」
待ちきれないのか、本当に小さな腕を伸ばして肉を取ろうとする。そして取り込んだ。
「きゅ!きゅーーー!!」
どうやらとても美味しいそうだ。驚きながら机の上でぴょんぴょんと跳ねている。
この後も食事の検証を続けた。この時でもただの水は飲もうとしない。ほかのスライム達はみんな飲むのにな。野菜も似たような検証結果だった。魔力栽培の野菜は好物で、ふつうの野菜をは見向きもしなかった。
「ふぅー、なんつー食べっぷりだよ。」
5センチの体からは想像できない量の食事を食べた。多分俺の5倍は食った。一番食べるアクアでさえ俺の3分の1程度だ。結局そんなに好き好んでなかったオーク肉もたいらげたし。
というか、
「なんか大きくなってない?」
さっきまでそこら辺の石ぐらいの大きさだったのが、今ではミニスライム達と変わらないぐらいの大きさにまで成長してる。当の本人は寝てるようだけど。
「さてと、最後にこれを用意するか。」
俺が最後に用意したのはドラゴンの血の原液だ。これを吸収したことでアクア達は進化した。つまりこれは何かしら強大な魔力が詰まってると思う。蓋をあける。
「……きゅ、、きゅ!」
「うわ、やっぱ起きたか。」
まだ近づけてもないのに蓋を開けた瞬間にマロはドラゴンの血の魔力を感じ取り、起きた。
「一気に飲むと流石にまずいかもしれないな。アクア達は成体だったから良かったかもしれないけど、マロはまだ体に負担がかかりそうだな。」
箸を使って、血の入った瓶に入れて端の方に血をつけて手の甲に数滴垂らす。この間もマロを必死に止める。そしてマロを解放して手の甲にあるドラゴンの血を飲ませる。
「きゅ、きゅーー?きゅー!」
「うわ、マロが光り始めた!?なんで!?」
ドラゴンの血を飲んだマロが突如発光し始めた。数秒後には収まり、特に変わらない姿ではあった。すると横からアクアがひょいっと来て『私も前にドラゴンの血を飲んだ時こんな光出たのー、』と飛び跳ねて説明してくれた。俺は見てなかったから、詳しいことはわからないしな。
「じゃあ多少なりともステータスが変わってるのかな?あ、ドラゴンの血ね、はい。」
鑑定しようかと考えていたら、『もっともっと!』とせがむように跳ねていたので、もう数滴飲ませた。たくさん飲ませるのは危険と判断した。
名前:マロ
種族:エンジェルスライム
年齢:0日
レベル:15
HP:140
MP:3500
魔法:結界魔法12、重力魔法1、付与魔法2
スキル:魔力感知、特殊溶解液
称号:シンジの従魔
え、魔力高すぎじゃないっすか?体力に対して差がありすぎとかのレベルじゃない。ドラゴンの血は魔力を増やすものなのか?あ、ちゃんと名前と俺が主人だって認識しているな。知能も上がったりしたのかな?それに魔法も見たことのないものが多いな。
レベルも上がってるしな。魔力を取り込んだ場合に上がるのか?ほかのスライムは進化しちゃって見れないしな。魔力感知っていスキルがあるな。これのおかげだったのかな、魔力の高いものをこぞって食べていたのは。
「お前も結構すごいな。って、寝てるし。」
頭を撫でて感心したが、当の本人は満足に食べれてすやすやと寝ていた。餅みたいになって動かない。触るとプニプニともちもちした感触がたまらない。
「明日は魔法の検証に入るか。」
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