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「全く少しは静かにしろ。神崎、最初だからクラス委員長の隣の席にした。何でも分からないことは聞くといい。」
「ありがとうございます。」
黒髪で長身の男が立ち上がり隣の席を「ここ」と指さす。
後ろは同室の西だった。たぶん時季外れの転校生の俺に配慮した席なんだと思う。
俺は西に笑顔で目礼し、隣をみた。
「よろしく。ええっと。」
「春牧。春牧準(ハルマキ ジュン)っていうんだ。よろしく」
「えっ、ハルマキ?!」
そういうリアクションに慣れているのか春牧は苦笑した。
「うまそうな名前だろ。ちょっと恥ずかしいから下の名前で呼んでくれるか?もしくは委員長でもいいけど。」
「準、よろしくな。俺も優でいいよ。」
とたんに後ろから、襟をひっぱれる。
「なあ、俺も優って呼んでいい?」
西に笑顔でもちろんと返す。
「よっしゃ。俺、西 一馬(ニシ カズマ)ね。よろしく。」
「おい、西ぬけがけすんなよ。」
少し離れた席の男が叫ぶ。
「あー今日から優のおいしい手料理食わしてもらおっ。」
西の発言に周りが爆笑する。
よかった。本当にいい奴そうだ。
「お昼休みになったら学校のこと案内するから。教科書は持ってる?」
準の問いかけに俺はカバンを慌ててあさる。
「一応全教科持ってきたけど。」
「それは重かっただろ。時間割もらってなかった?」
「いや、初日だから、全部持ってきちまった。」
「それ全部後ろのロッカーに置いとけばいいぜ。予習必要なやつだけ後で教えるから。」
西が小声でそう言った。後ろを振り返ると、西がピースしていた。俺も小さくピースで返す。
OLさんはいないがなかなか楽しい学園生活になりそうだ。
「ありがとうございます。」
黒髪で長身の男が立ち上がり隣の席を「ここ」と指さす。
後ろは同室の西だった。たぶん時季外れの転校生の俺に配慮した席なんだと思う。
俺は西に笑顔で目礼し、隣をみた。
「よろしく。ええっと。」
「春牧。春牧準(ハルマキ ジュン)っていうんだ。よろしく」
「えっ、ハルマキ?!」
そういうリアクションに慣れているのか春牧は苦笑した。
「うまそうな名前だろ。ちょっと恥ずかしいから下の名前で呼んでくれるか?もしくは委員長でもいいけど。」
「準、よろしくな。俺も優でいいよ。」
とたんに後ろから、襟をひっぱれる。
「なあ、俺も優って呼んでいい?」
西に笑顔でもちろんと返す。
「よっしゃ。俺、西 一馬(ニシ カズマ)ね。よろしく。」
「おい、西ぬけがけすんなよ。」
少し離れた席の男が叫ぶ。
「あー今日から優のおいしい手料理食わしてもらおっ。」
西の発言に周りが爆笑する。
よかった。本当にいい奴そうだ。
「お昼休みになったら学校のこと案内するから。教科書は持ってる?」
準の問いかけに俺はカバンを慌ててあさる。
「一応全教科持ってきたけど。」
「それは重かっただろ。時間割もらってなかった?」
「いや、初日だから、全部持ってきちまった。」
「それ全部後ろのロッカーに置いとけばいいぜ。予習必要なやつだけ後で教えるから。」
西が小声でそう言った。後ろを振り返ると、西がピースしていた。俺も小さくピースで返す。
OLさんはいないがなかなか楽しい学園生活になりそうだ。
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