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ファミレス

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「お兄ちゃんーなんか煙たい…」

「あーごめん、そうだよな…じゃあ少しこれ着けておいてね。」

たまたま近くにあったファミレスに入った。しかし、喫煙エリアがあるためなんとなく煙草臭い。ポチには布マスクを着けてもらった。
シロは気にならないようで、ファミレスに興味津々だった。

「シロ、あんまし他のお客さんに迷惑にならないようにね。」

「はーい」

店員に呼ばれてテーブルに座る。
メニュー表を渡すと、ポチとシロも真剣に読んでいる。なんだか初めて日本に来た外国人のようで微笑ましい。

「んー…ポチ、シロ、決まった?」

「ぼくこのなんちゃらチキン食べたい」

「おれは…お兄さんと同じの食べる」

シロは何か遠慮しているのかと思ったが、テンションが高いしルンルンなので特にそんな事はなさそうだ。
注文してしばらくすると料理が運ばれてきた。

「わぁー!お肉だ!!」

「これがピザ…美味しそう!」

ポチとシロはひとくち食べ、すぐに笑顔を浮かべた。美味しかったようで、2人ともあっという間に平らげてしまった。

「お兄ちゃん一口ちょーだい!」

「んー?いいよ。はい、」

「んんんー!トマト味だ!ひかげもこれ美味しかった?」

「うん。ぱりぱり好き。」

まだ2人ともお腹に余裕がありそうだったのでデザートを注文した。

「お兄ちゃん本当にいいの…?これ、高いやつじゃ、」

「え?いや、ファミレスだからそこまで高くないよ。」

「お兄さん無理しちゃだめ、おれたち感謝でいっぱいだから…」

なぜか申し訳なさそうにするポチとシロにさっきのメニュー表を見せる。値段は当たり前だがケーキ屋より断然安い。それにお金にも困ってない。

「んんー?安いの?100って。」

「ワンハンドレッド…」

「いや英語に直されてもね、このファミレス結構安い方だよ。良心的だよね。」

なんとか説明すると納得してくれたようで、2人はデザートを食べた。やっぱり美味しかったようでニコニコしている。可愛い。

「「ごちそうさまでしたぁー!」」

「ごちそうさまでした…と、お会計するから行こっか。」

レジで会計を済ませ、家に帰る。たまには外食というのもいいのかもしれない。

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