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密談
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ダンスパーティーから一夜明けて、エルリックは王宮の執務室に3人を呼び出していた。
一人はアイザック・シュポール伯爵令息。もう一人はモーガン・フレークリー侯爵令息・そしてカイン・アンドレア侯爵令息。
「昨日、あの女が言っていた事は本当か?」
「はい殿下。俺たちにもそう言ってきました」
「だからと言って、なんで相談も無しにあの女の言いなりになっているんだ」
「それは…」
エルリックが問いただすと、アイザックが重い口を開いた。
「実は、傷のついた令嬢は嫁の貰い手がないから責任をとってくれと言われました」
「えっ!お前もか」
アイザックの言葉にモーガンが反応した。
「だとしてもあの時の少女があの女かどうかなんて分からないだろう」
「そう思って、僕も相手にしていなかったんです。そしたら…」
「何があった?」
「マリーネが階段から突き落とされたって聞いて、彼女の仕業かと思ったんですが、証拠が無いんです」
「そうなんです。アマンダも街で暴漢に襲われそうになって、怖くなって…つい」
「はあ─っ…まさかカインもそうなのか?」
「僕は…アイザックたちの話を聞いて、アディーナに何かあったらと思って…」
「それで別れ話をしたのか」
「はい…」
項垂れて、苦渋の表情を見せる友人たちにエルリックは、深い溜め息を付いた。
トントンと扉をノックする音がしたので、エルリックは入室の許可をする。
「入ってよろしいかしら」
「構わない。どうせ本当の事を彼らに話さなければならない。君の協力も必要だ」
「ふふふ。分かったわ」
エルリックの許可を得て部屋に入ってきたのはシャルロットだった。
三人は何がどうなっているのか不思議な気持ちになっていた。
「まずは訂正しておこう。君達は勘違いをしている。あの日、傷を負った少女は、あの女ではなくてこのシャルロットだ」
「えっ?まさか…そんな」
「貴族令嬢がお忍びで異性と遊んでいた等は褒められた事ではない。しかも平民の服を着て、僕たちの後を付けていた事は特にな知られる訳にはいかなかった。今まで黙っていてすまなかった」
「じゃあ、本当にシャルロット嬢だったんですか?」
「ええ本当よ。その証拠にほら…」
シャルロットは前髪を上げてこめかみに薄らと残る傷跡を見せた。
アンネローゼが見せた傷とは違う。よくよく考えたら何年も経っている傷があんなに鮮明な事があるはずがない。今考えるとおかしかったのに、三人は動揺してそこまで気が回らなかった。
三人は糸が切れたマリオットのように力が抜けて、その場に崩れ落ちそうになっていた。
何故こんな事になってしまったかというと、カインやエルリックら4人は幼馴染で悪ガキだった。10才の時に王宮をこっそり抜け出して、街を遊び歩いていた。
その時、平民の少女に出会った。カインらは自分たちの後を付いてくる少女を追い払おうと、街の中を走りまわって居る時に、少女が屋台に足を引っ掛けて転んだ。彼女の上に積み上げていた木材の破片が落ちてきて額に大きな傷を作ってしまったのだ。
その少女をエルリックが手当てするために王宮に連れ帰ったが、カインらはそれぞれの父親に引きずられるように帰ったので、その少女が誰なのか知らなかったのだ。
実はシャルロットは幼い頃はお転婆で、幼馴染のエルリックの後を付いて回る少女だった。その日もこっそり王宮を抜け出そうとしているエルリックの後を追う為に、たまたま野菜売りの少女と衣服を交換したのだ。
まだ、デビュタントしていないシャルロットの顔を知らないカインらはただの平民の少女だと思い込んでいた。只一人、エルリックだけがその少女が誰なのかを知っていた。
知っていて口を噤んだのは、シャルロットの為なのか自分の欲の為だったのか分からない。
シャルロットの顔に傷が残ることを知ったエルリックは、彼女と婚約することにした。前々からシャルロットに好意を寄せていたエルリックは、チャンスだとばかりに熱心に国王と王妃を説き伏せたのだ。
将来公爵家に婿入りをする約束をしたのは、エルリックが11才だった。
アンネローゼは、交換したドレスを再度交換するためにシャルロットを探していて、偶然見かけたのだろう。あの時のアンネローゼは確かに幼い頃のシャルロットに似ていた。赤い髪が特徴だったことから、誰も疑いもしなかった。
王宮でシャルロットの帰りを待っていたアンネローゼの目には華やかで豪奢な王宮はきっと素晴らしいものに見えたに違いない。周りにちやほやされて自分が本当の貴族令嬢になったと勘違いしたのかもしれない。
王宮に帰ってきたシャルロットの後を付けて、シャルロットが怪我をした事を盗み聞きしたのに違いない。
だから、欲が出たのだ。
王子妃になればここで暮らせるかもしれないという。
しかし、現実には無理だ。アンネローゼは平民だ。エルリックは、手の届くような存在ではない。
一度は諦めかけたアンネローゼに好機が巡ってきた。子爵家の嫡男が死んだからだ。それによってアンネローゼは、再び自分の夢を実現するべく動き出した。
学園で、それらしい令嬢がいない事を確認して、アイザック達を脅したのだ。態々自分の額に傷をつけてまで、エルリックに近付く為に…。
しかし、言いなりにならないアイザックに向かって「天罰がおきるわよ」そう言い放った。
その後にマリーネが階段から落ちそうになった。しかし、その場にアンネローゼの姿はなかった。証拠がない。その次はモーガンの彼女であるアマンダが街で暴漢に襲われそうになった。偶々、警備騎士が巡回中だったので大事にはならなかったが、次々と起きる事故はただの偶然とは思えない。
カインもアイザックらから話を聞いてアディーナの為に距離を置く為に別れ話を持ち出した。
まさか、あの時の少女が別人だとは夢にも思わなかったのだ。
「確かに偽りを言って貴方方を脅迫したかもしれませんが、応じてしまったのは貴方方ですわ。取りあえず、マリーネ様とアマンダ様は当家のお茶会に招待していますの。こっそりアイザック様たちはそのお茶会で事情を説明した方がよろしいですわ。そして、こんな事をしでかした女狐にはきついお仕置きをした方がよろしいでしょう」
「一体何をするつもりなんだい?」
「ほほほ、実は最近王都で流行の書物がありますのよ。なんでも真実の愛に目覚めた王子が市井出身の令嬢と恋に落ち、王命で決められた婚約者を断罪するという物らしいですわ。ですので、ここはその筋書き通りに運んだらよろしいのでは」
「という事は、まさか僕にその阿呆な王子役を遣れとか言わないよね」
「ふふふ、そのまさかですわ」
「ちょっとシャルロット。いくらなんでもそれは酷いだろう」
「おほほほほ、わたくし一度でいいから女優をしてみたかったんですの。楽しみですわ」
そう言ってシャルロットは満足そうに微笑んだ。
その姿を見て、エルリックはげんなりした。結局、やらないといけないのかと半ば諦めモードになった。
こうしてエルリックとカインらは、卒業パーティーまでにアンネローゼがした悪行の証拠集めをすることにしたのだった。
しかし、ただ一人カインだけは暗い顔をしていた。
アイザック達は、関係を修復できそうだが、自分にその機会があるかどうか分からない。努力はするが拘るなと言ってしまった手前、どうすればいいのかと考え込んでいた。
そんなカインの様子を見たエルリックはカインに同情した。
エルリックやシャルロットが早くに打ち明けていたらこんな事にはならなかったという罪悪感もあった。だからエルリックは提案をした。
「最悪王命で婚約という手もある…」
「それは…」
渋るカインにこれは最終手段だ。できるなら出来るだけ使わなくても済むように努力しろ。そう言い放った。
カインは、あの時正直に打ち明けていたら、こんな事にならなかったのにと唇を噛み締めながら後悔していた。
一人はアイザック・シュポール伯爵令息。もう一人はモーガン・フレークリー侯爵令息・そしてカイン・アンドレア侯爵令息。
「昨日、あの女が言っていた事は本当か?」
「はい殿下。俺たちにもそう言ってきました」
「だからと言って、なんで相談も無しにあの女の言いなりになっているんだ」
「それは…」
エルリックが問いただすと、アイザックが重い口を開いた。
「実は、傷のついた令嬢は嫁の貰い手がないから責任をとってくれと言われました」
「えっ!お前もか」
アイザックの言葉にモーガンが反応した。
「だとしてもあの時の少女があの女かどうかなんて分からないだろう」
「そう思って、僕も相手にしていなかったんです。そしたら…」
「何があった?」
「マリーネが階段から突き落とされたって聞いて、彼女の仕業かと思ったんですが、証拠が無いんです」
「そうなんです。アマンダも街で暴漢に襲われそうになって、怖くなって…つい」
「はあ─っ…まさかカインもそうなのか?」
「僕は…アイザックたちの話を聞いて、アディーナに何かあったらと思って…」
「それで別れ話をしたのか」
「はい…」
項垂れて、苦渋の表情を見せる友人たちにエルリックは、深い溜め息を付いた。
トントンと扉をノックする音がしたので、エルリックは入室の許可をする。
「入ってよろしいかしら」
「構わない。どうせ本当の事を彼らに話さなければならない。君の協力も必要だ」
「ふふふ。分かったわ」
エルリックの許可を得て部屋に入ってきたのはシャルロットだった。
三人は何がどうなっているのか不思議な気持ちになっていた。
「まずは訂正しておこう。君達は勘違いをしている。あの日、傷を負った少女は、あの女ではなくてこのシャルロットだ」
「えっ?まさか…そんな」
「貴族令嬢がお忍びで異性と遊んでいた等は褒められた事ではない。しかも平民の服を着て、僕たちの後を付けていた事は特にな知られる訳にはいかなかった。今まで黙っていてすまなかった」
「じゃあ、本当にシャルロット嬢だったんですか?」
「ええ本当よ。その証拠にほら…」
シャルロットは前髪を上げてこめかみに薄らと残る傷跡を見せた。
アンネローゼが見せた傷とは違う。よくよく考えたら何年も経っている傷があんなに鮮明な事があるはずがない。今考えるとおかしかったのに、三人は動揺してそこまで気が回らなかった。
三人は糸が切れたマリオットのように力が抜けて、その場に崩れ落ちそうになっていた。
何故こんな事になってしまったかというと、カインやエルリックら4人は幼馴染で悪ガキだった。10才の時に王宮をこっそり抜け出して、街を遊び歩いていた。
その時、平民の少女に出会った。カインらは自分たちの後を付いてくる少女を追い払おうと、街の中を走りまわって居る時に、少女が屋台に足を引っ掛けて転んだ。彼女の上に積み上げていた木材の破片が落ちてきて額に大きな傷を作ってしまったのだ。
その少女をエルリックが手当てするために王宮に連れ帰ったが、カインらはそれぞれの父親に引きずられるように帰ったので、その少女が誰なのか知らなかったのだ。
実はシャルロットは幼い頃はお転婆で、幼馴染のエルリックの後を付いて回る少女だった。その日もこっそり王宮を抜け出そうとしているエルリックの後を追う為に、たまたま野菜売りの少女と衣服を交換したのだ。
まだ、デビュタントしていないシャルロットの顔を知らないカインらはただの平民の少女だと思い込んでいた。只一人、エルリックだけがその少女が誰なのかを知っていた。
知っていて口を噤んだのは、シャルロットの為なのか自分の欲の為だったのか分からない。
シャルロットの顔に傷が残ることを知ったエルリックは、彼女と婚約することにした。前々からシャルロットに好意を寄せていたエルリックは、チャンスだとばかりに熱心に国王と王妃を説き伏せたのだ。
将来公爵家に婿入りをする約束をしたのは、エルリックが11才だった。
アンネローゼは、交換したドレスを再度交換するためにシャルロットを探していて、偶然見かけたのだろう。あの時のアンネローゼは確かに幼い頃のシャルロットに似ていた。赤い髪が特徴だったことから、誰も疑いもしなかった。
王宮でシャルロットの帰りを待っていたアンネローゼの目には華やかで豪奢な王宮はきっと素晴らしいものに見えたに違いない。周りにちやほやされて自分が本当の貴族令嬢になったと勘違いしたのかもしれない。
王宮に帰ってきたシャルロットの後を付けて、シャルロットが怪我をした事を盗み聞きしたのに違いない。
だから、欲が出たのだ。
王子妃になればここで暮らせるかもしれないという。
しかし、現実には無理だ。アンネローゼは平民だ。エルリックは、手の届くような存在ではない。
一度は諦めかけたアンネローゼに好機が巡ってきた。子爵家の嫡男が死んだからだ。それによってアンネローゼは、再び自分の夢を実現するべく動き出した。
学園で、それらしい令嬢がいない事を確認して、アイザック達を脅したのだ。態々自分の額に傷をつけてまで、エルリックに近付く為に…。
しかし、言いなりにならないアイザックに向かって「天罰がおきるわよ」そう言い放った。
その後にマリーネが階段から落ちそうになった。しかし、その場にアンネローゼの姿はなかった。証拠がない。その次はモーガンの彼女であるアマンダが街で暴漢に襲われそうになった。偶々、警備騎士が巡回中だったので大事にはならなかったが、次々と起きる事故はただの偶然とは思えない。
カインもアイザックらから話を聞いてアディーナの為に距離を置く為に別れ話を持ち出した。
まさか、あの時の少女が別人だとは夢にも思わなかったのだ。
「確かに偽りを言って貴方方を脅迫したかもしれませんが、応じてしまったのは貴方方ですわ。取りあえず、マリーネ様とアマンダ様は当家のお茶会に招待していますの。こっそりアイザック様たちはそのお茶会で事情を説明した方がよろしいですわ。そして、こんな事をしでかした女狐にはきついお仕置きをした方がよろしいでしょう」
「一体何をするつもりなんだい?」
「ほほほ、実は最近王都で流行の書物がありますのよ。なんでも真実の愛に目覚めた王子が市井出身の令嬢と恋に落ち、王命で決められた婚約者を断罪するという物らしいですわ。ですので、ここはその筋書き通りに運んだらよろしいのでは」
「という事は、まさか僕にその阿呆な王子役を遣れとか言わないよね」
「ふふふ、そのまさかですわ」
「ちょっとシャルロット。いくらなんでもそれは酷いだろう」
「おほほほほ、わたくし一度でいいから女優をしてみたかったんですの。楽しみですわ」
そう言ってシャルロットは満足そうに微笑んだ。
その姿を見て、エルリックはげんなりした。結局、やらないといけないのかと半ば諦めモードになった。
こうしてエルリックとカインらは、卒業パーティーまでにアンネローゼがした悪行の証拠集めをすることにしたのだった。
しかし、ただ一人カインだけは暗い顔をしていた。
アイザック達は、関係を修復できそうだが、自分にその機会があるかどうか分からない。努力はするが拘るなと言ってしまった手前、どうすればいいのかと考え込んでいた。
そんなカインの様子を見たエルリックはカインに同情した。
エルリックやシャルロットが早くに打ち明けていたらこんな事にはならなかったという罪悪感もあった。だからエルリックは提案をした。
「最悪王命で婚約という手もある…」
「それは…」
渋るカインにこれは最終手段だ。できるなら出来るだけ使わなくても済むように努力しろ。そう言い放った。
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