初恋の行方

「ねぇ、知ってる?
 1番好きな人とより2番目に好きな人との方が幸せになれるんだって」
「それって選ぶ方は妥協だし、選ばれる方は…知りたくないよね」
「そう?
 幸せになれるなら良いと思うけど」
「…それでも1番好きな人と幸せになりたくない?」
「まぁ、理想としてはそうだよね」

 そんな会話をしたのは楽しかったあの頃。
 1番でも2番でも一緒に幸せになりたかったけれど、1番にも2番にもなれなかったボクに残されたのは苦い初恋の思い出。

 これは3人の初恋の物語。
 敗れた初恋、叶った初恋、綺麗な思い出のまま大切にされる初恋。

「初恋は叶わないものだよ」
 その言葉にボクは、苦笑いを返すことしかできなかった。
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