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Lesson 1
ファミレス
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財布と車のキーを持って職員室から駐車場に向かうと、桃は人目に付かないよう校舎の陰に立って俺を待っていた。マフラーをぐるぐる巻きにした姿で、誰かに電話をかけている。
「・・・はい、本当にすみません。明日は必ず出ますので」
車のドアを開け、助手席に置いてあったコートを後部座席に放り投げていると、携帯電話をカバンにしまった桃がこちらに向かって歩いてきた。足元がやや覚束ないのは、まだ貧血が完全に収まっていないからだろう。
「バイトか何か?」
「はい。スーパーのパン屋さん。今日はあんまり忙しくないから休んでいいって」
「いつも何時頃まで働いてるんだ?」
「閉店した後、片付けがあるから8時半です。日曜は朝から通しで夕方まで」
「そうか。立ち仕事だから結構キツイだろ」
「そう!しかも洗い場担当の日は手が荒れるし力仕事だし、思ってたよりキツかった」
助手席に座りながらエヘヘと笑う顔がいつもより幼く見える。普段は他の生徒より大人びて見える桃が、今日はやけにあどけなく見えて仕方ない。
部活を辞め、アルバイトをし、時々体調を崩して保健室の世話になる。やはり無理を重ねているのだと想像できた。
「お母さんは?仕事?」
「あ、はい。夜までパートです。父が・・・」
言いかけて口を噤む。俺は続きを促すように「うん、お父さんが?」とさりげない口調で尋ねた。
「父が・・・ちょっといろいろあって、いま仕事できなくなってるんで、母が代わりに働いてるんですけど。でもあの人もともとお嬢さん育ちだから、私よりしょっちゅうバテちゃうの。だから私もがんばらないと」
「・・・そうか。大変だな。でも、食事と睡眠はちゃんと取らないと、おまえが倒れたら元も子もないぞ」
「はぁい、気を付けます」
注意されているのに、桃は何故か嬉しそうな顔で笑った。
桃の自宅はかなり築年数の古そうな賃貸マンションだった。俺の家に近いことは知っていたが、実際に行ってみると歩いて15分弱の距離なのにも驚いた。聞けば以前は分譲の一戸建てに住んでいたそうだが、「諸般の事情」により去年こちらに住み替えたと言う。
辺りはすっかり暗くなっていて、古ぼけたマンションが余計にうら淋しく見えた。
「先生、どうもありがとうございました。助かっちゃった。たくさん迷惑かけてごめんなさい。明日はちゃんと元気に行くから、安心してね」
助手席のシートベルトを外しながら桃が微笑む。腕時計を見ると、夕方の5時になろうとしていた。
「・・・早瀬。今晩、食うものあるのか?」
「え?ありますよー。・・・大丈夫」
「でも料理する元気あるか?こういう体調でインスタントは良くないぞ」
「先生、そんな心配しないで。ただの貧血なんだから」
「貧血を侮るな。倒れるってことは尋常じゃないんだぞ」
困ったように、桃がほんの少し視線を落とした。このまま家に帰しても、本当にカップ麺か冷凍食品くらいしかないのではないか。
俺は腕を伸ばし、桃が外した助手席のシートベルトを掴んだ。身体に覆いかぶさるような体勢になったので桃が一瞬戸惑った様子を見せたが、俺は構わずベルトを引っ張ってもう一度桃の身に装着させた。
「先生・・・?どこ行くの?」
「さっき途中にファミレスがあっただろ。メシ奢ってやる。おまえ、今日の昼も抜いてるだろ?」
桃が眼を大きく見開いた。スッと瞳に膜が張って潤んだように見えた。あのときと同じだ。修学旅行で、お守りを買ってやったときと同じ眼差し。
自分でも、一人の生徒に何故こんなふうに関わろうとするのか不思議だった。こういう世話を焼くような振る舞いを、教師になって一度だってしたことがない。そもそも担任とは言え、高校教師が生徒にここまでしてやる必要があるとも思えなかった。
だが、俺はそうせずにはいられなかった。青白い顔の桃を、誰もいない冷たい部屋で一人きりにさせたくなかった。ろくな食べ物が入っていない冷蔵庫の前で、ぼんやりさせたくなかった。
中途半端な時間帯のせいか妙に空いているファミレスに入り、窓際を避けて一番目立たなそうなボックス席に座らせてもらった。
好きなものを何でも頼めと言ったら、最初は遠慮がちだった桃が「ハンバーグステーキが食べたい」と言ったのでホッとした。
「ハンバーグを食う食欲があるなら、大丈夫だな」
俺がからかうと、桃が恥ずかしそうに笑った。いつのまにか、このはにかむような笑い顔を見るのが楽しみになっている自分に気付いた。
「俺もちょっと早いけど、晩飯食うかな。・・・おい、ドリンクバーも付けようぜ」
桃がメニューから顔を上げて、ぱっと瞳を輝かせた。かなり喜んでいるのが分かった。こういう顔をされると、多少の危険を冒しても構わない気がしてくるから厄介だった。
こんなところで油を売っていたら、学校に戻る時間がそれだけ遅くなる。「何をしていたのだ」と学年主任あたりから突っ込まれるかもしれない。それどころか、万が一生徒と一緒に食事などしているところを誰かに見られたら、非常にマズいことも分かっている。
そうなったら、あらゆる言い訳を総動員しなければならないだろう。でもそれならそれでいいと思った。今はただ、眼の前にいる桃を一人にしたくない気持ちの方が大きかった。
桃は食事の間、心底楽しそうだった。
ハンバーグをこれほど美味そうに食べる人間を、俺は初めて見たような気がする。昼間倒れて保健室で寝ていたとは思えないほど、桃の顔色はみるみる良くなっていった。
何よりも、面倒を見てやっているはずの俺の方が、訳もなく気持ちが和んでいくのが不思議だった。桃もたくさん笑ったし、俺も久しぶりにくだらない話をして随分笑った。
結局俺たちはその日、ファミレスで2時間くらい一緒に過ごした。
年明けから3月までは、毎年飛ぶように時間が過ぎていく。
春休みが近づく頃、俺自身のプライベートにも何やらややこしい局面がやって来た。長いつきあいの『彼女』が、いよいよ具体的に結婚を迫ってきたのだ。
この1年、二人で会うこと自体極端に減っており、会えば必ず最後は気まずい空気になるかケンカで終わるパターンになっていたので、俺としてはもう潮時だと踏んでいた。このまま自然消滅になるだろうと思い込んでいたので、こんなに冷めきった状態で「結婚」を切り出してきた彼女に心底驚いた。女と言うものは、愛情や心の通い合いよりも「結婚」という契約を交わすことの方が余程大事なのだろうか。
罵倒されるのを覚悟で、「俺たちが結婚しても、お互い不満が出るだけで上手くいかないと思う」と伝えた。案の定、彼女は電話口でキレた。「竜一は卑怯だ」と罵られた。
「年上のあたしが面倒臭くなったんでしょう?若くてピチピチの女子高生に囲まれて、鼻の下伸ばしてりゃ、結婚する気もなくなるわよね」
年上と言っても二つしか違わないし、俺はもともと女子高生など子供すぎて興味が湧かないと何度も言ってきた。彼女もそれを分かっていながら、怒りのやり場がなくてそんなことを言っているだけなのだ。
本当は彼女だって、俺たちの関係が不毛なことくらい分かっているはずだった。ただ、せっかくここまで引っ張ってきたものを、チャラにする勇気が持てないだけなのだろう。
結局彼女は別れ話に納得しないまま、「もう一度ちゃんと考えて」と言い捨てて電話を切った。考えるも何も、これ以上俺たちの間には何も生まれやしない。
つきあい始めたときは穏やかで可愛げがあったのに、あの頃のキャラはどこへ消え去ったのだろう。いや、本当はこれこそ彼女の真の姿だったのか。それとも優しさの足りない俺の態度が、彼女をああいうふうに追い込んでしまったのだろうか。
「先生、優しくしてくれてありがとう」
1月の夜、ファミレスから家に送り届けたときに、そう言って嬉しそうに笑った桃の顔が浮かんだ。
俺が優しい・・・?今までの人生で、そんな言葉はほとんど言われた記憶がなかった。
俺が優しく見えたなら、それはきっと桃自身のせいだ。優しさと言うのは、もともと自分の中にあるというよりも、相手から引き出されるものなのかもしれないと、ふと思った。
「・・・はい、本当にすみません。明日は必ず出ますので」
車のドアを開け、助手席に置いてあったコートを後部座席に放り投げていると、携帯電話をカバンにしまった桃がこちらに向かって歩いてきた。足元がやや覚束ないのは、まだ貧血が完全に収まっていないからだろう。
「バイトか何か?」
「はい。スーパーのパン屋さん。今日はあんまり忙しくないから休んでいいって」
「いつも何時頃まで働いてるんだ?」
「閉店した後、片付けがあるから8時半です。日曜は朝から通しで夕方まで」
「そうか。立ち仕事だから結構キツイだろ」
「そう!しかも洗い場担当の日は手が荒れるし力仕事だし、思ってたよりキツかった」
助手席に座りながらエヘヘと笑う顔がいつもより幼く見える。普段は他の生徒より大人びて見える桃が、今日はやけにあどけなく見えて仕方ない。
部活を辞め、アルバイトをし、時々体調を崩して保健室の世話になる。やはり無理を重ねているのだと想像できた。
「お母さんは?仕事?」
「あ、はい。夜までパートです。父が・・・」
言いかけて口を噤む。俺は続きを促すように「うん、お父さんが?」とさりげない口調で尋ねた。
「父が・・・ちょっといろいろあって、いま仕事できなくなってるんで、母が代わりに働いてるんですけど。でもあの人もともとお嬢さん育ちだから、私よりしょっちゅうバテちゃうの。だから私もがんばらないと」
「・・・そうか。大変だな。でも、食事と睡眠はちゃんと取らないと、おまえが倒れたら元も子もないぞ」
「はぁい、気を付けます」
注意されているのに、桃は何故か嬉しそうな顔で笑った。
桃の自宅はかなり築年数の古そうな賃貸マンションだった。俺の家に近いことは知っていたが、実際に行ってみると歩いて15分弱の距離なのにも驚いた。聞けば以前は分譲の一戸建てに住んでいたそうだが、「諸般の事情」により去年こちらに住み替えたと言う。
辺りはすっかり暗くなっていて、古ぼけたマンションが余計にうら淋しく見えた。
「先生、どうもありがとうございました。助かっちゃった。たくさん迷惑かけてごめんなさい。明日はちゃんと元気に行くから、安心してね」
助手席のシートベルトを外しながら桃が微笑む。腕時計を見ると、夕方の5時になろうとしていた。
「・・・早瀬。今晩、食うものあるのか?」
「え?ありますよー。・・・大丈夫」
「でも料理する元気あるか?こういう体調でインスタントは良くないぞ」
「先生、そんな心配しないで。ただの貧血なんだから」
「貧血を侮るな。倒れるってことは尋常じゃないんだぞ」
困ったように、桃がほんの少し視線を落とした。このまま家に帰しても、本当にカップ麺か冷凍食品くらいしかないのではないか。
俺は腕を伸ばし、桃が外した助手席のシートベルトを掴んだ。身体に覆いかぶさるような体勢になったので桃が一瞬戸惑った様子を見せたが、俺は構わずベルトを引っ張ってもう一度桃の身に装着させた。
「先生・・・?どこ行くの?」
「さっき途中にファミレスがあっただろ。メシ奢ってやる。おまえ、今日の昼も抜いてるだろ?」
桃が眼を大きく見開いた。スッと瞳に膜が張って潤んだように見えた。あのときと同じだ。修学旅行で、お守りを買ってやったときと同じ眼差し。
自分でも、一人の生徒に何故こんなふうに関わろうとするのか不思議だった。こういう世話を焼くような振る舞いを、教師になって一度だってしたことがない。そもそも担任とは言え、高校教師が生徒にここまでしてやる必要があるとも思えなかった。
だが、俺はそうせずにはいられなかった。青白い顔の桃を、誰もいない冷たい部屋で一人きりにさせたくなかった。ろくな食べ物が入っていない冷蔵庫の前で、ぼんやりさせたくなかった。
中途半端な時間帯のせいか妙に空いているファミレスに入り、窓際を避けて一番目立たなそうなボックス席に座らせてもらった。
好きなものを何でも頼めと言ったら、最初は遠慮がちだった桃が「ハンバーグステーキが食べたい」と言ったのでホッとした。
「ハンバーグを食う食欲があるなら、大丈夫だな」
俺がからかうと、桃が恥ずかしそうに笑った。いつのまにか、このはにかむような笑い顔を見るのが楽しみになっている自分に気付いた。
「俺もちょっと早いけど、晩飯食うかな。・・・おい、ドリンクバーも付けようぜ」
桃がメニューから顔を上げて、ぱっと瞳を輝かせた。かなり喜んでいるのが分かった。こういう顔をされると、多少の危険を冒しても構わない気がしてくるから厄介だった。
こんなところで油を売っていたら、学校に戻る時間がそれだけ遅くなる。「何をしていたのだ」と学年主任あたりから突っ込まれるかもしれない。それどころか、万が一生徒と一緒に食事などしているところを誰かに見られたら、非常にマズいことも分かっている。
そうなったら、あらゆる言い訳を総動員しなければならないだろう。でもそれならそれでいいと思った。今はただ、眼の前にいる桃を一人にしたくない気持ちの方が大きかった。
桃は食事の間、心底楽しそうだった。
ハンバーグをこれほど美味そうに食べる人間を、俺は初めて見たような気がする。昼間倒れて保健室で寝ていたとは思えないほど、桃の顔色はみるみる良くなっていった。
何よりも、面倒を見てやっているはずの俺の方が、訳もなく気持ちが和んでいくのが不思議だった。桃もたくさん笑ったし、俺も久しぶりにくだらない話をして随分笑った。
結局俺たちはその日、ファミレスで2時間くらい一緒に過ごした。
年明けから3月までは、毎年飛ぶように時間が過ぎていく。
春休みが近づく頃、俺自身のプライベートにも何やらややこしい局面がやって来た。長いつきあいの『彼女』が、いよいよ具体的に結婚を迫ってきたのだ。
この1年、二人で会うこと自体極端に減っており、会えば必ず最後は気まずい空気になるかケンカで終わるパターンになっていたので、俺としてはもう潮時だと踏んでいた。このまま自然消滅になるだろうと思い込んでいたので、こんなに冷めきった状態で「結婚」を切り出してきた彼女に心底驚いた。女と言うものは、愛情や心の通い合いよりも「結婚」という契約を交わすことの方が余程大事なのだろうか。
罵倒されるのを覚悟で、「俺たちが結婚しても、お互い不満が出るだけで上手くいかないと思う」と伝えた。案の定、彼女は電話口でキレた。「竜一は卑怯だ」と罵られた。
「年上のあたしが面倒臭くなったんでしょう?若くてピチピチの女子高生に囲まれて、鼻の下伸ばしてりゃ、結婚する気もなくなるわよね」
年上と言っても二つしか違わないし、俺はもともと女子高生など子供すぎて興味が湧かないと何度も言ってきた。彼女もそれを分かっていながら、怒りのやり場がなくてそんなことを言っているだけなのだ。
本当は彼女だって、俺たちの関係が不毛なことくらい分かっているはずだった。ただ、せっかくここまで引っ張ってきたものを、チャラにする勇気が持てないだけなのだろう。
結局彼女は別れ話に納得しないまま、「もう一度ちゃんと考えて」と言い捨てて電話を切った。考えるも何も、これ以上俺たちの間には何も生まれやしない。
つきあい始めたときは穏やかで可愛げがあったのに、あの頃のキャラはどこへ消え去ったのだろう。いや、本当はこれこそ彼女の真の姿だったのか。それとも優しさの足りない俺の態度が、彼女をああいうふうに追い込んでしまったのだろうか。
「先生、優しくしてくれてありがとう」
1月の夜、ファミレスから家に送り届けたときに、そう言って嬉しそうに笑った桃の顔が浮かんだ。
俺が優しい・・・?今までの人生で、そんな言葉はほとんど言われた記憶がなかった。
俺が優しく見えたなら、それはきっと桃自身のせいだ。優しさと言うのは、もともと自分の中にあるというよりも、相手から引き出されるものなのかもしれないと、ふと思った。
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