今さら聖女は必要ない世界なんだから、俺のことは放っておいて欲しいのに、使い魔として契約を迫られます。

 ハルが飛ばされたのは、黒い魔物や魔法や剣のある世界。
 異世界からの訪問者は、魔を払い、人々を癒し、人々に力を与える聖なる力を持っているため、国を挙げて歓迎され、国王と同列の位である『聖女』の称号を与えられて一生幸せに暮らしましたとさ。…百年ほど前までは。
 聖女に頼る必要のなくなった現在は、聖女は為政者からは腫れ物、目の上のたんこぶ扱い。
 望まれていないし、望んでもいない聖女になんか、俺だってなりたくない。おまけに聖女は扱いにくいからって使い魔扱いしてくるし。
 どうせ帰れないなら、俺は冒険者になるんだから、放っておいてくれ!。寄るな触るな、頭をなでるな。俺は子どもじゃないんだぞ!。
 
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