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「は……廃嫡……?」
単語の意味が分からないのか、分かっていても認めたくないのか……リュートは、前者だと受け取ったみたいで……
分かりやすく言い換えて、ドルシーへと伝えました。
「そう……あの家にはもう戻れないし、関係も断絶されるんだ……平民になるって事だよ」
「そ、そんな……」
ドルシーがどんどん青ざめて行くのが分かる。
彼女だけ戻る……と言うわけにはいかないのだろうなと、予想がつきます。
彼女を迎え入れたのはリュートの父……先代侯爵だけれど、今はもうリュートの兄が爵位を継いで、代替わりしていますから。
そして、リュートのお兄さんは……こういう異分子を嫌がっている……そう、聞いています。
「さっき手紙を出してきたって言っただろ?君の事も改めてお願いするって……だから、直に届けが……」
「リュート、どうしてそんな事を……?」
「もちろん僕だって、簡単に決めたんじゃないよ!不安だってある……でもっ、君が……ドルシーが言ってくれたから!僕の事を……幸せにしてくれる、大事にしてくれるって…………!」
熱を持って問い掛けるリュートへドルシーが出した返事は……
「そうだろ?言ってくれたよね……ドルシー。だから、君が居てくれれば僕は……例え、平民になったって……!」
何とも、冷たいものだった。
「あんた何言ってんの?」
単語の意味が分からないのか、分かっていても認めたくないのか……リュートは、前者だと受け取ったみたいで……
分かりやすく言い換えて、ドルシーへと伝えました。
「そう……あの家にはもう戻れないし、関係も断絶されるんだ……平民になるって事だよ」
「そ、そんな……」
ドルシーがどんどん青ざめて行くのが分かる。
彼女だけ戻る……と言うわけにはいかないのだろうなと、予想がつきます。
彼女を迎え入れたのはリュートの父……先代侯爵だけれど、今はもうリュートの兄が爵位を継いで、代替わりしていますから。
そして、リュートのお兄さんは……こういう異分子を嫌がっている……そう、聞いています。
「さっき手紙を出してきたって言っただろ?君の事も改めてお願いするって……だから、直に届けが……」
「リュート、どうしてそんな事を……?」
「もちろん僕だって、簡単に決めたんじゃないよ!不安だってある……でもっ、君が……ドルシーが言ってくれたから!僕の事を……幸せにしてくれる、大事にしてくれるって…………!」
熱を持って問い掛けるリュートへドルシーが出した返事は……
「そうだろ?言ってくれたよね……ドルシー。だから、君が居てくれれば僕は……例え、平民になったって……!」
何とも、冷たいものだった。
「あんた何言ってんの?」
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