32 / 66
ネモネア 対 クレマ
しおりを挟む
「――くっ やっぱり無理か」
「そんな爪じゃ魔王の鎌は防げないわよ、ホラホラホラァッ!」
激しい魔王の鎌を振り回しあたいを追い詰めていくクレマ。爪を伸ばすも鎌でスパッと斬られ、前回のように避けては逃げるを繰り返すしかなかった。
「うふふ、あの時はあたしが斬った木々を投げ飛ばしてくれたけどもうそれも出来ないわよ」
「ちっ、やあっ」
「だから~、無駄だって~」
「このままじゃ……エメールとモントも心配なのに……炎っ?」
洞窟の奥で戦っている場所は円形なため時計周りに逃げていたあたいの目の前に炎の壁が。
「さぁ鎌で殺されるか、それともあたしの炎で焼かれる? どっちよぉぉぉっ!」
それなら、
「くっ……ああぁぁぁあっ!」
炎の中に決まってる。熱く痛い、両腕から煙も出る。でも敵から目を離すわけにはいかないとクレマの方に顔をあげると、目の前に鎌。
ガンッ、
鎌は紙一重で顔横の岩に刺さった。
「ハァ、ハァ、死ぬとこだった……そうだ」
とっさにこの魔王の鎌をクレマに持たせなければ良いと思い掴が、
「うわっ、触れない、か」
「アッハッハッハッハ、当たり前でしょ、触れるわけないじゃん、アッハッハッハ」
魔王の鎌はクレマが右手を開けば意思があるかのように戻っていった。やっかいな魔王の力が宿る鎌、こんな絶望的なのにアヴエロ、スオーロ、ソレイル、ワニのアクアン老師は、かつてこの力を手を染めたあたいに勝ったんだった。
「どう? あたしの魔王様のち・か・ら、凄いでしょ」
「……ああ、強いよ」
「ウフッ」
「あたいも前に魔王ルモールの力を手にした時、あんたみたいに知らないうちに魔王の力に溺れていたのかもしれない」
「へぇ~、勇者に倒された魔王ルモールの力をね~……ならどう? また新しい魔王様の力をもらって一緒にツオーゴの生き物を、殺す?」
「新しい魔王の力……」
「ネモネアのためにお願いしてあげるわよ、優しいでしょ、あたし、キャッ」
「……その誘いなら、断らせてもらう」
「もう~、どうしてよ~」
「今あたいはその魔王の力よりも、もっと強く……この手に受けた炎よりも熱い力をもってるから」
「はぁあ? なによそれ」
魔王ルモールの力は頭ん中がどんどん孤独になっていって寂しく真っ暗な力だった。でもこの力は、おへその上から流れていくように暖かく、赤からオレンジそして黄色から白い光へと身体の中を満たしていく。アヴエロがあたいを説得してから始まって、彼が気づかせてくれたもの。
不幸なはずもなく幸せな気持ち……。
だからこの力でクレマを倒してみせる、魔王の鎌を超えてみせる……。
「はぁぁっ」
「無駄な抵抗よっ!」
「うっ」
壁に激突、鎌で爪を防がれてもう何回吹き飛ばされただろう。でも諦めるわけにはいかない。
「ハァ、ハァ」
爪を再生させるには体力も使うため息が切れてきた。何か久しぶりだこの追い詰められた状況、ここ最近は色んな人と一緒だったから忘れてたけど。
「もういいかげん、しんじゃえ~っ!」
「まだまだ」
親に捨てられてから、生き延びるために弱い魔物を食べて、強い魔獣を木に草に地面に隠れて弱点を観察して狩ってた。いまはあの時と同じ感じがする。
「ハァ、ハァ、フゥゥ……」
「なによ、怖い目をしちゃって、ウフッ」
ふと思い出したら妙に自分が落ち着いてくる。そういえば魔王ルモールにも言われたっけ、魔獣性が失われてるって。
「うあぁぁぁああっ!」
「なによ急に、いい加減に終わらすわよっ!」
あたいは右手の爪を伸ばすと、案の定クレマは鎌で爪を全て切り裂く。
「無駄なのよ、なにもかも……って、キャァッ!」
ガンッと、斬られた爪を無視してそのまま右手でクレマの口を掴んだ。
「んっ、んーっ!」
手で掴んでしまえばあとは左手の爪で突き刺せば終わる。
涙目を浮かべ恐怖の顔があたいの眼に映る……。
その姿から、今まで出会った人たちがフラッシュバックした。
ザクッ、爪はクレマではなく隣の壁に刺さった。
「ぐはっ」
その一瞬クレマはあたいを思いっきり腹部に蹴りを入れ吹き飛ばし、その隙に魔王の鎌を右手にがっしりと掴む。
「ハァ、ハァ、死ぬとおもった……やってくれたじゃない、ネモネアァッ!」
なにやってんだろあたい、せっかくのチャンスを逃すなんて、でも後悔はしていない。あたいはもう1人孤独な獣じゃないもの。
浮いたクレマが本気で殺りにくる、もう遊ぶのをやめたみたい。それでもあたいは飛び込んだ。
「死んじゃえぇぇぇーっ!」
「死ぬかぁぁぁーっ!」
クレマは鎌を振り降下ろす。その鎌をあたいは両手で柄の部分を握る。
「うあぁぁぁーっ!」
「バカな女っ、言ったでしょあんたには掴めないって、激痛を味わうといいわっ……えっ!」
「はな……さないっ!」
「なっ、なんでっ、どうして……」
バチンッ、クレマを頬を叩いた……。
地面に腰を着いたクレマは急いで鎌を取ろうとするも。
「うあ……」目の前に見えるあたいの伸びた爪。
「ハァ、ハァ、動くなクレマ」
「ううっ、ネモネア……」
綺麗な眼、でも今ここで殺しておかないときっとまたあたいらの前に現れて襲ってくるだろうことは、わかってる……。
「ううっ……」
「……えれ……」
「え……」
「……この爪で貫かれたくなかったら、とっとと帰れ」
「……なんで……どうして……意味わかんない」
静かに立ち上がりあたいの方に目を離さず警戒しながら後退していく。
「……バカよネモネア、次は殺されるかもしれないのに……」
「そうかもね……でも覚えときな、あんたは間違ってる」
「なにを……ネモネア、この屈辱は必ず返してあげるから」
そう言い残しクレマは水晶花を落として闇とともに消えていった。彼女はきっとまたあたいの前に現れるだろう、でも負けない……。
キンッ、上空に舞い上がるモントの剣。
「……ハァ、ハァ……つ、強い」
「私に一度も勝ったことないだろ、モント」
「そんな爪じゃ魔王の鎌は防げないわよ、ホラホラホラァッ!」
激しい魔王の鎌を振り回しあたいを追い詰めていくクレマ。爪を伸ばすも鎌でスパッと斬られ、前回のように避けては逃げるを繰り返すしかなかった。
「うふふ、あの時はあたしが斬った木々を投げ飛ばしてくれたけどもうそれも出来ないわよ」
「ちっ、やあっ」
「だから~、無駄だって~」
「このままじゃ……エメールとモントも心配なのに……炎っ?」
洞窟の奥で戦っている場所は円形なため時計周りに逃げていたあたいの目の前に炎の壁が。
「さぁ鎌で殺されるか、それともあたしの炎で焼かれる? どっちよぉぉぉっ!」
それなら、
「くっ……ああぁぁぁあっ!」
炎の中に決まってる。熱く痛い、両腕から煙も出る。でも敵から目を離すわけにはいかないとクレマの方に顔をあげると、目の前に鎌。
ガンッ、
鎌は紙一重で顔横の岩に刺さった。
「ハァ、ハァ、死ぬとこだった……そうだ」
とっさにこの魔王の鎌をクレマに持たせなければ良いと思い掴が、
「うわっ、触れない、か」
「アッハッハッハッハ、当たり前でしょ、触れるわけないじゃん、アッハッハッハ」
魔王の鎌はクレマが右手を開けば意思があるかのように戻っていった。やっかいな魔王の力が宿る鎌、こんな絶望的なのにアヴエロ、スオーロ、ソレイル、ワニのアクアン老師は、かつてこの力を手を染めたあたいに勝ったんだった。
「どう? あたしの魔王様のち・か・ら、凄いでしょ」
「……ああ、強いよ」
「ウフッ」
「あたいも前に魔王ルモールの力を手にした時、あんたみたいに知らないうちに魔王の力に溺れていたのかもしれない」
「へぇ~、勇者に倒された魔王ルモールの力をね~……ならどう? また新しい魔王様の力をもらって一緒にツオーゴの生き物を、殺す?」
「新しい魔王の力……」
「ネモネアのためにお願いしてあげるわよ、優しいでしょ、あたし、キャッ」
「……その誘いなら、断らせてもらう」
「もう~、どうしてよ~」
「今あたいはその魔王の力よりも、もっと強く……この手に受けた炎よりも熱い力をもってるから」
「はぁあ? なによそれ」
魔王ルモールの力は頭ん中がどんどん孤独になっていって寂しく真っ暗な力だった。でもこの力は、おへその上から流れていくように暖かく、赤からオレンジそして黄色から白い光へと身体の中を満たしていく。アヴエロがあたいを説得してから始まって、彼が気づかせてくれたもの。
不幸なはずもなく幸せな気持ち……。
だからこの力でクレマを倒してみせる、魔王の鎌を超えてみせる……。
「はぁぁっ」
「無駄な抵抗よっ!」
「うっ」
壁に激突、鎌で爪を防がれてもう何回吹き飛ばされただろう。でも諦めるわけにはいかない。
「ハァ、ハァ」
爪を再生させるには体力も使うため息が切れてきた。何か久しぶりだこの追い詰められた状況、ここ最近は色んな人と一緒だったから忘れてたけど。
「もういいかげん、しんじゃえ~っ!」
「まだまだ」
親に捨てられてから、生き延びるために弱い魔物を食べて、強い魔獣を木に草に地面に隠れて弱点を観察して狩ってた。いまはあの時と同じ感じがする。
「ハァ、ハァ、フゥゥ……」
「なによ、怖い目をしちゃって、ウフッ」
ふと思い出したら妙に自分が落ち着いてくる。そういえば魔王ルモールにも言われたっけ、魔獣性が失われてるって。
「うあぁぁぁああっ!」
「なによ急に、いい加減に終わらすわよっ!」
あたいは右手の爪を伸ばすと、案の定クレマは鎌で爪を全て切り裂く。
「無駄なのよ、なにもかも……って、キャァッ!」
ガンッと、斬られた爪を無視してそのまま右手でクレマの口を掴んだ。
「んっ、んーっ!」
手で掴んでしまえばあとは左手の爪で突き刺せば終わる。
涙目を浮かべ恐怖の顔があたいの眼に映る……。
その姿から、今まで出会った人たちがフラッシュバックした。
ザクッ、爪はクレマではなく隣の壁に刺さった。
「ぐはっ」
その一瞬クレマはあたいを思いっきり腹部に蹴りを入れ吹き飛ばし、その隙に魔王の鎌を右手にがっしりと掴む。
「ハァ、ハァ、死ぬとおもった……やってくれたじゃない、ネモネアァッ!」
なにやってんだろあたい、せっかくのチャンスを逃すなんて、でも後悔はしていない。あたいはもう1人孤独な獣じゃないもの。
浮いたクレマが本気で殺りにくる、もう遊ぶのをやめたみたい。それでもあたいは飛び込んだ。
「死んじゃえぇぇぇーっ!」
「死ぬかぁぁぁーっ!」
クレマは鎌を振り降下ろす。その鎌をあたいは両手で柄の部分を握る。
「うあぁぁぁーっ!」
「バカな女っ、言ったでしょあんたには掴めないって、激痛を味わうといいわっ……えっ!」
「はな……さないっ!」
「なっ、なんでっ、どうして……」
バチンッ、クレマを頬を叩いた……。
地面に腰を着いたクレマは急いで鎌を取ろうとするも。
「うあ……」目の前に見えるあたいの伸びた爪。
「ハァ、ハァ、動くなクレマ」
「ううっ、ネモネア……」
綺麗な眼、でも今ここで殺しておかないときっとまたあたいらの前に現れて襲ってくるだろうことは、わかってる……。
「ううっ……」
「……えれ……」
「え……」
「……この爪で貫かれたくなかったら、とっとと帰れ」
「……なんで……どうして……意味わかんない」
静かに立ち上がりあたいの方に目を離さず警戒しながら後退していく。
「……バカよネモネア、次は殺されるかもしれないのに……」
「そうかもね……でも覚えときな、あんたは間違ってる」
「なにを……ネモネア、この屈辱は必ず返してあげるから」
そう言い残しクレマは水晶花を落として闇とともに消えていった。彼女はきっとまたあたいの前に現れるだろう、でも負けない……。
キンッ、上空に舞い上がるモントの剣。
「……ハァ、ハァ……つ、強い」
「私に一度も勝ったことないだろ、モント」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる