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前世はJK、今世でDKになるってよ!
しおりを挟む天井には浮いたシャンデリア、今座っているのは浮いた椅子。
そして机は…流石に普通に置いてある。
何でもかんでも浮いているわけではない。てか、机が浮いてたらグラグラして字が書きにくくて僕がイライラするよ。
そう、この世界は魔法が使える。
未だに見慣れない光景。本当にここが自分の部屋なるのかと思うと少し抵抗がある。
そしてすぐに部屋を汚す自信がある。
「兄ちゃーん!荷物の整理が終わったら一緒に買い物にいこー!!」
妹が下のリビングから話しかけてくる。
「いいよー!!あと一時間したら終わるからー」
「わかったー!やったー!!兄ちゃんとお出かけだー!!」
妹は未だに兄離れするつもりはないようだ。もうそろっとしてもいいとは思うのだけれども…
でも兄離れしたらしたで寂しいというか悲しいから別に今のままで問題ない。
新しい生活が始まると同時に新しい家に引っ越してきた。
今の僕の年齢は15歳で名前は桜木律だ。来月には高校1年生になる…
いわゆるDKというやつです。
あ、略はドンキーコングじゃないからね!
今の僕の年齢といったが、僕は転生者である。
たぶん、これを見た人だいたいの人の気持ちが僕にはわかる。大丈夫!自分でも思っているから!
また、転生ものですか?
まあ、転生者として僕もあこがれていた時期があった。
最初は弱者から始まるけど実はとんでもないチートな能力を持っていてハーレムまたは、逆ハーとか、実は聖女になるとか、異世界転生して悪役令嬢だけど前世の記憶を生かして事件を解決していき逆ハーになり最後には愛する人とハッピーエンドとかさ。
でも人生そう簡単に進むわけないか…
今の所、これといって特別な力はないし桜木律という名前がでた物語も覚えがない。
前世での知識もあまり意味が無い。だって魔法が使えるから。だけど勉強面ではちょっとは楽だったかなぁ。
学生2回目ですもん!!
転生する前の僕は普通の学生だった。ま、しいて言うなら陰キャで異世界転生物が大好きのオタクだった。
まぁ、あと親友と僕、あと一部の友人だけの秘密があった。
秘密だったのだが、僕は致命的なミスをした。
そのミスとは、あれは学校の帰り道。久しぶりに幼馴染と帰りが一緒になったので家が隣なためもあり話しながら帰ることにした。
幼馴染は「しょうがないから一緒に帰ってやる」とのこと。幼馴染は僕が唯一話ができる男子だった。
そう、僕いや、私は男子とも陽キャともろくに話せない根暗な女子高生だったのでね!!
あー、今世は男なのですか…
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