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今日もいつも通り、闘技場にディリアと集まっていた。ここだったら魔法を加減なしで打てるということもあり、私達にとっては図書館よりも良い魔法の研究場所となっている。普段からここで集合して、魔法試験についての対策を練っていたりする。
今回私達は授業の一環かつ魔導祭に向けた課題として、『魔法を一つ開発しろ』というものを与えられている。その課題を熟すために集まったのだ。
一応課題が出された段階で、新たな攻撃魔法……雷属性をベースにした強力な魔法というテーマを決めていた。しかしそんな抽象的な『雷属性をベースにする』というだけの考えだけでは、簡単に発明など出来ないことは明白。結局、私達は序盤から魔法の発想に詰まり、二人でヒント探しに街に出かけていた。
「はあぁあー。新しい魔法の開発とかめんどくさい」
「まあな。正直、ある程度初歩の発想であれば、この無駄に長い学園の歴史上で既に出し尽くされているしな」
歩きながらそんなことを話す。
そうなのだ。よほど奇抜な発想でない限り、その辺の人間達と被ってしまう。そして被ってしまうと、よほど魔法式などに自信がない限りは埋もれてしまうのだ。だからこそ、皆が皆授業の単位のためにも、強力かつ新しい魔法を開発しようと息巻いていた。しかしながら、そんな奇抜な案など簡単に出るはずがない。
アイディアのヒント探しに来た街からいつの間にか観光地へと足が向かい、最終的には私の提案で、ディリアと一緒に遊園地で一日を潰すという最期を迎えてしまった。
「いやー、いっぱい遊んだ!!!遊園地ってサイコー!」
「ああ。特に新作のコーヒーカップとか最高だったな。物凄い勢いで回転しながら命綱なしで落ちていくあの感覚はたまらなかった……」
「ディリアって、意外と変なものが好きよね。私は近々あのコーヒーカップはなくなりそうだと思ったくらいに気分が悪くなったけど」
夜中にも関わらず、学園の庭でぺちゃくちゃと遊園地の感想について語り合う。きっと他の学生たちはまだまだ課題に勤しんでいる頃だろう。そんなことにちょっとした優越感を覚えていたのが悪かったのかもしれない。
目の前から歩いてきていた相手にすぐに気が付くことが出来なかった。
「こんな夜中にギャーギャーと五月蠅いのは誰かと思ったら、お前か。テレスタシア」
「うげっ!ゼレク。あーあー、今楽しい気分だから、説教はやめて!」
「遊園地に行っていたから、か?はっ!……ランドールの伯爵令嬢はよほど優秀とお見受けられる。俺とフェリクスに、先週の課題の判定では抜かれていたのは気のせいだったか」
「はあ?」
厭味な言葉と態度で言われて、少しカチンときた。何を勘違いしているのか分からないが、ディリアはパートナーであり私の友人だ。それを男遊びだなんていうだなんて、意味が分からない。しかし、それと同時に少し違和感も覚える。
彼はこんな厭味なことを言う人だったか……?
そう。昔からゼルクは人には基本無関心だ。他人に無関心故に人に対して怒ることすら少なかった。唯一怒られたのは、研究を邪魔されたりして滅茶苦茶になってしまった時。昔はよくいたずらと度胸試しを絡めて、研究に勤しむ彼に悪戯を仕掛けるという最低な行為をしまくっていた。まあ体の良い暇つぶしだ。我ながら最悪な子供だったと思う。
とにかくゼルクは昔から怒ることはあっても、こんな相手を傷つけることを目的とした厭味のようなことをわざわざ言ってくる人間ではなかったのだ。
「……?なんでこいつ、こんなに喧嘩腰なんだ?」
「お前は関係ないだろう。無関係な奴は黙っていてくれ」
「ディリアにそんな失礼な態度を取らないで!彼は私のパートナーよ!?それに私が遊んで課題をサボっていたとしても、ゼルクには一ミリも関係ないでしょう!!」
私だけじゃなくて、ディリアに対しても横柄な態度を取るゼルクに思わず反論する。
好きな人と言えど、もうかなり長い付き合いがある友人を邪険に酷く扱われるのは、納得が出来なかった。それ故の反論だった――のだが、ゼルクの機嫌はそこから更に急降下した。
「サボっていた……?要は暇を持て余していたわけだ。だから、そんな男と夜中までイチャついていたと。良いご身分だな。お前がそんな低俗な人間だとは知らなかった」
「っ――――!!?」
開いた口がふさがらないとはまさにこのことだと思う。彼の暴言とも言えるその言葉に思わず絶句した。
「どういう意味よ、それ……」
「っ言葉通りだ。貴族としての仕事がないからと言って、そんな風に男と過ごして……目障りだ」
彼は一瞬だけ私の言葉に動揺の色を見せたが、すぐに反論してくる。
しかも貴族としての仕事がないという、爵位を継ぐことが出来なくなった私の地雷をきっちりを踏み抜きながら。
「貴族貴族って、ゼルクに私の何が分かるっていうの!?手紙だってずっと放置していたくせに、私が何に悩んで、何を考えて来たか、貴方に私の事が分かるの!!?」
「男といちゃつく口実にしか聞こえないな」
「……万が一にもいちゃついていたとしても、ゼレクには関係ないでしょう!?」
自分で言っておいて傷付いた。関係ない。そうだ、彼にとっては私が誰と居ようと関係ない。悲しいくらいに私は女の子として見られていないのだから。
「昔からそうだ。……お前を見ているとイライラする。俺はそんなお前が……嫌いだ」
幼馴染で私の初恋の彼――ゼルク=ディートヘルムから放たれたその言葉。元々彼から好かれているなんていう希望は捨てていたはずなのに、自分は彼の隣に居続けることが出来ないと分かっていた筈なのに、その言葉にこれ以上ない程の衝撃を受けている自分がいることに驚いた。どうやら私は心のどこかで、彼が自分を少しでも『特別に思ってくれているかもしれない』という期待をしていたらしい。
彼の言動、そして自分自身の愚かさに怒りが沸いたと同時に、息が苦しくなるほどに胸がズキズキと痛んだ。
「な、によ……それ」
声が自然と震えるのが分かる。目頭も火が出そうなくらいに熱くて、今にも泣き出してしまいそうだ。でも絶対に泣きたくなんてない。それは私の意地もあるし、なによりもここで泣いたら、自分が今まで貫いてきたものが崩れてしまいそうで……。だから言ってしまった。
「私だって貴方なんて、――――嫌いよ。大っ嫌い」
お互いに言い合った『嫌い』という言葉。その言葉に、頭が真っ白になってグワングワンと耳鳴りがする。けれど私のプライドが反論しないということだけは許さなかった。
「一つ言っておくと、私はディリアとイチャついてなんていないし、何より私は自分の仕事をちゃんと片付けてから来ている。……ゼルク、貴方が話しかけただけで、こんな最低な対応をする人だなんて知らなかったわ!!知りたくもなかったしね。とにかく、貴方には失望した!ディリア、行きましょう」
「あ、あぁ、分かった」
ディリアの手を掴んで、地面を駆け出す。ディリアは戸惑っているのか、少し動きが鈍かったが、強めに引っ張れば着いて来てくれた。
ゼルクなんて知らない。なんであんな酷い言葉を投げつけてくる人に惹かれていたのだろう……もう、関わりたくもない。
鼻先がツンとして、涙が出そうになるのを堪える。泣いたら負けだ。関わりたくもない――それは確かなはずなのに、残った恋心がツキリと痛んだ気がした。
「っおい、テッサ?」
「……ごめん、いきなり走らせちゃって」
「いや、俺は問題ないが……大丈夫か?」
「大丈夫――大丈夫だ」
再度、学園から出た先の街の路地裏。そこで立ち止まった私を安心させようとしているのか、軽く抱き寄せられた。その温かい体温が、走って火照った身体には心地よかった。
******
この辺の話、全編書き終わったら推敲作業します。
今回私達は授業の一環かつ魔導祭に向けた課題として、『魔法を一つ開発しろ』というものを与えられている。その課題を熟すために集まったのだ。
一応課題が出された段階で、新たな攻撃魔法……雷属性をベースにした強力な魔法というテーマを決めていた。しかしそんな抽象的な『雷属性をベースにする』というだけの考えだけでは、簡単に発明など出来ないことは明白。結局、私達は序盤から魔法の発想に詰まり、二人でヒント探しに街に出かけていた。
「はあぁあー。新しい魔法の開発とかめんどくさい」
「まあな。正直、ある程度初歩の発想であれば、この無駄に長い学園の歴史上で既に出し尽くされているしな」
歩きながらそんなことを話す。
そうなのだ。よほど奇抜な発想でない限り、その辺の人間達と被ってしまう。そして被ってしまうと、よほど魔法式などに自信がない限りは埋もれてしまうのだ。だからこそ、皆が皆授業の単位のためにも、強力かつ新しい魔法を開発しようと息巻いていた。しかしながら、そんな奇抜な案など簡単に出るはずがない。
アイディアのヒント探しに来た街からいつの間にか観光地へと足が向かい、最終的には私の提案で、ディリアと一緒に遊園地で一日を潰すという最期を迎えてしまった。
「いやー、いっぱい遊んだ!!!遊園地ってサイコー!」
「ああ。特に新作のコーヒーカップとか最高だったな。物凄い勢いで回転しながら命綱なしで落ちていくあの感覚はたまらなかった……」
「ディリアって、意外と変なものが好きよね。私は近々あのコーヒーカップはなくなりそうだと思ったくらいに気分が悪くなったけど」
夜中にも関わらず、学園の庭でぺちゃくちゃと遊園地の感想について語り合う。きっと他の学生たちはまだまだ課題に勤しんでいる頃だろう。そんなことにちょっとした優越感を覚えていたのが悪かったのかもしれない。
目の前から歩いてきていた相手にすぐに気が付くことが出来なかった。
「こんな夜中にギャーギャーと五月蠅いのは誰かと思ったら、お前か。テレスタシア」
「うげっ!ゼレク。あーあー、今楽しい気分だから、説教はやめて!」
「遊園地に行っていたから、か?はっ!……ランドールの伯爵令嬢はよほど優秀とお見受けられる。俺とフェリクスに、先週の課題の判定では抜かれていたのは気のせいだったか」
「はあ?」
厭味な言葉と態度で言われて、少しカチンときた。何を勘違いしているのか分からないが、ディリアはパートナーであり私の友人だ。それを男遊びだなんていうだなんて、意味が分からない。しかし、それと同時に少し違和感も覚える。
彼はこんな厭味なことを言う人だったか……?
そう。昔からゼルクは人には基本無関心だ。他人に無関心故に人に対して怒ることすら少なかった。唯一怒られたのは、研究を邪魔されたりして滅茶苦茶になってしまった時。昔はよくいたずらと度胸試しを絡めて、研究に勤しむ彼に悪戯を仕掛けるという最低な行為をしまくっていた。まあ体の良い暇つぶしだ。我ながら最悪な子供だったと思う。
とにかくゼルクは昔から怒ることはあっても、こんな相手を傷つけることを目的とした厭味のようなことをわざわざ言ってくる人間ではなかったのだ。
「……?なんでこいつ、こんなに喧嘩腰なんだ?」
「お前は関係ないだろう。無関係な奴は黙っていてくれ」
「ディリアにそんな失礼な態度を取らないで!彼は私のパートナーよ!?それに私が遊んで課題をサボっていたとしても、ゼルクには一ミリも関係ないでしょう!!」
私だけじゃなくて、ディリアに対しても横柄な態度を取るゼルクに思わず反論する。
好きな人と言えど、もうかなり長い付き合いがある友人を邪険に酷く扱われるのは、納得が出来なかった。それ故の反論だった――のだが、ゼルクの機嫌はそこから更に急降下した。
「サボっていた……?要は暇を持て余していたわけだ。だから、そんな男と夜中までイチャついていたと。良いご身分だな。お前がそんな低俗な人間だとは知らなかった」
「っ――――!!?」
開いた口がふさがらないとはまさにこのことだと思う。彼の暴言とも言えるその言葉に思わず絶句した。
「どういう意味よ、それ……」
「っ言葉通りだ。貴族としての仕事がないからと言って、そんな風に男と過ごして……目障りだ」
彼は一瞬だけ私の言葉に動揺の色を見せたが、すぐに反論してくる。
しかも貴族としての仕事がないという、爵位を継ぐことが出来なくなった私の地雷をきっちりを踏み抜きながら。
「貴族貴族って、ゼルクに私の何が分かるっていうの!?手紙だってずっと放置していたくせに、私が何に悩んで、何を考えて来たか、貴方に私の事が分かるの!!?」
「男といちゃつく口実にしか聞こえないな」
「……万が一にもいちゃついていたとしても、ゼレクには関係ないでしょう!?」
自分で言っておいて傷付いた。関係ない。そうだ、彼にとっては私が誰と居ようと関係ない。悲しいくらいに私は女の子として見られていないのだから。
「昔からそうだ。……お前を見ているとイライラする。俺はそんなお前が……嫌いだ」
幼馴染で私の初恋の彼――ゼルク=ディートヘルムから放たれたその言葉。元々彼から好かれているなんていう希望は捨てていたはずなのに、自分は彼の隣に居続けることが出来ないと分かっていた筈なのに、その言葉にこれ以上ない程の衝撃を受けている自分がいることに驚いた。どうやら私は心のどこかで、彼が自分を少しでも『特別に思ってくれているかもしれない』という期待をしていたらしい。
彼の言動、そして自分自身の愚かさに怒りが沸いたと同時に、息が苦しくなるほどに胸がズキズキと痛んだ。
「な、によ……それ」
声が自然と震えるのが分かる。目頭も火が出そうなくらいに熱くて、今にも泣き出してしまいそうだ。でも絶対に泣きたくなんてない。それは私の意地もあるし、なによりもここで泣いたら、自分が今まで貫いてきたものが崩れてしまいそうで……。だから言ってしまった。
「私だって貴方なんて、――――嫌いよ。大っ嫌い」
お互いに言い合った『嫌い』という言葉。その言葉に、頭が真っ白になってグワングワンと耳鳴りがする。けれど私のプライドが反論しないということだけは許さなかった。
「一つ言っておくと、私はディリアとイチャついてなんていないし、何より私は自分の仕事をちゃんと片付けてから来ている。……ゼルク、貴方が話しかけただけで、こんな最低な対応をする人だなんて知らなかったわ!!知りたくもなかったしね。とにかく、貴方には失望した!ディリア、行きましょう」
「あ、あぁ、分かった」
ディリアの手を掴んで、地面を駆け出す。ディリアは戸惑っているのか、少し動きが鈍かったが、強めに引っ張れば着いて来てくれた。
ゼルクなんて知らない。なんであんな酷い言葉を投げつけてくる人に惹かれていたのだろう……もう、関わりたくもない。
鼻先がツンとして、涙が出そうになるのを堪える。泣いたら負けだ。関わりたくもない――それは確かなはずなのに、残った恋心がツキリと痛んだ気がした。
「っおい、テッサ?」
「……ごめん、いきなり走らせちゃって」
「いや、俺は問題ないが……大丈夫か?」
「大丈夫――大丈夫だ」
再度、学園から出た先の街の路地裏。そこで立ち止まった私を安心させようとしているのか、軽く抱き寄せられた。その温かい体温が、走って火照った身体には心地よかった。
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