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第1話 「出せ」と言われて出るものでもなし
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「悪いが、セイシを分けてくれないか?」
家に帰るなり、目の前にヌッと差し出された丸底フラスコ。
セイシ? 製紙? 製糸? 正史? 誓詞?
頭が混乱する。セイシってなんだ? どのセイシだ?
「180ccほどでいい。なるべく新鮮なものを出してくれ」
「――――は?」
セイシをここに? 180ccほど? 新鮮? 出す?
「はあああぁあぁっっ!?」
セイシ=精子のことだと、ようやく頭が理解する。出せって、180ccって、そういうことか!?
驚きのあまり、あやうく買ってきた荷物を落っことしかける。顔は熱くなりすぎて、沸騰しそう。
「いやいやいやいや、ムリッ! ムリですよ、アグネス!」
いくらなんでもそれはムリ。「精子を出せ」→「はい、わかりました。ちょっと出しますから待っててください」ってヤツじゃないでしょ、精子ってもんは!
「……研究所では、アグネスではなく、〝博士〟と呼べ」
フラスコを差し出したまま、ムッとした顔をするアグネス。
「いや、研究所って……。ただの家ですけど?」
冷静なツッコミ。
俺とアグネスが暮らす家。崩れかけた家の壁と壁の間に渡した木の板が屋根という、オンボロ小屋。寝るも起きるもこの一部屋だけ。
かつて食卓だったところには、アグネスの本が山と積まれ、食器棚には、アグネスが集めた怪しげな薬草とかのビンがズラッと並んでいるけど。
それでもここは居住空間。間違っても研究所なんてものじゃない。
「細かいことは気にするな。とにかくここでは博士と呼べ。お前の上司だ、サトー」
いや、上司って。
「ってか、俺、サイトーじゃなかったんですか?」
「そんな些細なことを気にするな、サイトー」
いやいや、些細なことじゃないって。
俺の名前。
俺を拾ってくれた時にアグネスがつけたものだけど。「イトー」、「カトー」、「ナイトー」、「コンドー」で、ようやく「サイトー」に落ち着いたと思ったのに。ここで訂正しておいかないと、「サトー」に変更されて、そのうちまた違う名前にされてしまう。
「それより、精子を分けてくれるのか、くれないのか、どっちだ」
少しイラッとしたアグネス。唇をムッと圧し折りこちらをにらみつけてくる。
「あの~、一応、参考までに、どうして精……ムニャニャが必要なのか、教えてください」
「ふむ。それもそうだな」
一瞬思案したアグネス。だが、次の瞬間には、「よくぞ訊いてくれました」って感じに鼻の穴を大きくふくらませた。単純。
「ホムンクルスを作りたいのだ」
「ホムンクルス? ホムンクルスって、あの人造人間って奴ですか?」
「そうだ。よく知ってたな、キトー」
フンスフンス。勢いづいたアグネスの鼻息。そしてまた名前、間違えてる。……ハア。
「ホムンクルスを作る上で必要なものは何か、知ってるか?」
「えっと……、確か数種類のハーブと、精え……き……でしたか?」
「そうだ。よく知ってたな。えらいぞ」
上出来、上出来。ご満悦なアグネス。けど。
なぜこちらが照れなきゃいけないんだ?
ホムンクルス。
錬金術師が作り出す人造人間、および、作り出す技術のことをさす言葉。
精液と数種類のハーブをフラスコに入れ、40日間腐敗させる。その後、毎日人間の血を与え、馬の胎内と同じ温度で保温し、四十週過ぎると人の子ども、ホムンクルスができるという。
ただし、できた体は小さく、フラスコ内でしか生きられないが、生まれながらにしてあらゆる知識を身につけているという。
「でも、そのホムンクルスをどうして?」
錬金術師を目指しているのか? 今みたいな、トンチキ科学者ではなくて。
「軍にな、売ろうと思っているのだ」
「ホムンクルスをですか?」
フラスコ内でしか生きられないのに?
「違う。早とちりするな」
いやいや。早とちりも何も、そういうふうにしかとらえられない説明なんですけど?
「軍に売るのは、〝カワイイ〟という武器だ」
「――――は? 〝カワイイ〟武器?」
「うむ。この間、街に散歩に出た時に、耳にしたのだ。赤子のかわいさは、地上最強の武器だと」
「……はあ」
話がやはり繋がらない。
「子を抱いた女たちが言っていたのだ。赤子がニッコリ笑うとな、どんなイタズラをされてても許してしまいそうになる。他にも、子犬、子猫、子豚。とにかく〝子〟がつく生き物には、何をされても許してしまう、ホニャ~ンとした気分になる魔法がかかっているというのだ」
「それがホムンクルスとどう関係が?」
ついでに、軍ともどう関係が?
「カワイイは武器になる。ならば、最強にカワイイ生き物を作り出して、それを敵に向けて送り出したらどうなる? 敵は一気に戦意喪失、戦わずして我が国は敵を制圧することが可能になる!」
敵をホニャ~ンとさせて、敵国制圧。
「戦わずして敵を降伏させるのは、上策。たしか、お前の故郷、東方の国の兵法にそんな言葉があったはずだ」
「それは、まあ……」
とんでもないアホな作戦を考える割に、ちゃんと学んでることに少しだけ驚く。
「それで、カワイイを研究するために、〝子〟のつく生き物が必要なのだが、あいにく私には、そんな生き物に縁がなくてな。それでホムンクルスを作ろうと思い至ったわけだ。ホムンクルスを作ってカワイイについて研究する。これで理解できたか?」
「まあ、なんとか……」
戦争を終わらせる武器を作る……からの、「カワイイを武器にする」って展開と、カワイイを理解するために〝子〟のつく生き物を作り出す……で、「精子を出せ」がようやく一本の線として繋がった。
「カワイイを武器として出荷すれば、これが軍に採用されれば、大金が手に入る。そうしたら、次の研究に容赦なく投資できる!」
あ、そこまで線は繋がってたのか。
「ということで、精子を出せ、サトー。お前の精子が世界を救い、私の研究に大いに役立つのだ」
ハッハッハ。アグネスが、体に不似合いな大きさの胸を反らして高らかに笑う。
けど。
(このトンチキ科学者め)
心の中で毒づく。
(な~にが、「お前の精子が世界を救う」だ)
カワイイを武器に? そんなの、たとえ完成させたとしても、軍に門前払いされるのがオチ。なにをどうしようと大金になんて化けはしない。
(でも、そのトンチキ思考、どこも間違ってない、最高の考えだと思ってるんだろうな)
ここ最近、ずっと本を読みふけったり、何かを書き出してたから、またろくでもない研究を始めたんだろうぐらいは思ってたけど。
(カワイイ……ねえ)
フラスコ内で出来上がるホムンクルス。
伝説では、その姿はどこか歪で異形で。とてもじゃないけどカワイイとは縁遠い生き物なんだけど。
「ということで、精子を出してほしいのだが。お前がムリなら別の男をあたる。出せるのか出せないのか、教えてくれ」
「は? 他の男?」
「そうだ。お前が出せないというのなら、他をあたるしかないだろう?」
「え、それって、まさか」
街で、手当り次第男性に「精子くれ!」って声掛けするとか?
そんなことしたら、怪しい研究者っていう現状に、「痴女」てのが加算されてしまうぞ。長く続いてる戦争のせいで、統治機構は稼働してないけど、それでも自警団とかに連行されること間違いなし。
「とりあえず、隣のラオさんに頼むつもりだが……」
「ラオさんにっ!? そんなことしたら、彼、死んじゃいますよ!」
ラオさん。今年傘寿だか米寿だかの高齢じいさんなのに。精子出せって言われて、「それじゃあ一発♡」なんて勘違いしたら、ハッスルしすぎてあの世行き。
「だから、お前に頼んでるんじゃないか、サトー。お前なら若いし、いくらでも出せるだろう?」
「え、いや、まあ、それはそうなんですけど……」
出せるかどうかと言われれば、出せる。まだ十代だし、出し放題。
「じゃあ出せ。180cc でいい」
ホレホレ。
グイグイとフラスコを押し付けてくるアグネス。
押し付けられても、迫られても……。
木の板の隙間から、日差しの差し込む天井を見上げる。
(なんで俺、こんなに精子を求められてるんだ?)
これで、「じゃあ出してきます」って精子をフラスコ受け取ったら、どうなるんだ?
科学者は白衣を常とするもの。
その信条のもと、白衣を普段着にしてるアグネス。
出したて新鮮な、ホカホカ精子を「ありがとー」って受け取って、ハーブをぶっ込んで、「まだかな、まだかな~」ってフラスコを毎日観察し続けるんだろう。机に肘枕して、その大きな丸メガネ越しに眺めるんだ。
ハーブ漬けになった僕の精子を。
(…………なんのプレイだ、それ)
天井に向かって、大きく息を吐き出す。
「博士。俺の精子を差し上げることは構いませんが、その代わり、別の方法で〝カワイイ〟を研究してみませんか?」
「別の……方法?」
「はい。ホムンクルスよりもカワイイものを作るんですよ。博士と俺で」
「カワイイ……もの?」
アグネスが首をかしげる。
「フラスコじゃなく、博士のお腹で醸成させるんです」
トントンと、白衣の上から、アグネスの下腹を指で叩く。
「ホムンクルスよりも、より深く〝カワイイ〟が理解デキると思いますよ?」
家に帰るなり、目の前にヌッと差し出された丸底フラスコ。
セイシ? 製紙? 製糸? 正史? 誓詞?
頭が混乱する。セイシってなんだ? どのセイシだ?
「180ccほどでいい。なるべく新鮮なものを出してくれ」
「――――は?」
セイシをここに? 180ccほど? 新鮮? 出す?
「はあああぁあぁっっ!?」
セイシ=精子のことだと、ようやく頭が理解する。出せって、180ccって、そういうことか!?
驚きのあまり、あやうく買ってきた荷物を落っことしかける。顔は熱くなりすぎて、沸騰しそう。
「いやいやいやいや、ムリッ! ムリですよ、アグネス!」
いくらなんでもそれはムリ。「精子を出せ」→「はい、わかりました。ちょっと出しますから待っててください」ってヤツじゃないでしょ、精子ってもんは!
「……研究所では、アグネスではなく、〝博士〟と呼べ」
フラスコを差し出したまま、ムッとした顔をするアグネス。
「いや、研究所って……。ただの家ですけど?」
冷静なツッコミ。
俺とアグネスが暮らす家。崩れかけた家の壁と壁の間に渡した木の板が屋根という、オンボロ小屋。寝るも起きるもこの一部屋だけ。
かつて食卓だったところには、アグネスの本が山と積まれ、食器棚には、アグネスが集めた怪しげな薬草とかのビンがズラッと並んでいるけど。
それでもここは居住空間。間違っても研究所なんてものじゃない。
「細かいことは気にするな。とにかくここでは博士と呼べ。お前の上司だ、サトー」
いや、上司って。
「ってか、俺、サイトーじゃなかったんですか?」
「そんな些細なことを気にするな、サイトー」
いやいや、些細なことじゃないって。
俺の名前。
俺を拾ってくれた時にアグネスがつけたものだけど。「イトー」、「カトー」、「ナイトー」、「コンドー」で、ようやく「サイトー」に落ち着いたと思ったのに。ここで訂正しておいかないと、「サトー」に変更されて、そのうちまた違う名前にされてしまう。
「それより、精子を分けてくれるのか、くれないのか、どっちだ」
少しイラッとしたアグネス。唇をムッと圧し折りこちらをにらみつけてくる。
「あの~、一応、参考までに、どうして精……ムニャニャが必要なのか、教えてください」
「ふむ。それもそうだな」
一瞬思案したアグネス。だが、次の瞬間には、「よくぞ訊いてくれました」って感じに鼻の穴を大きくふくらませた。単純。
「ホムンクルスを作りたいのだ」
「ホムンクルス? ホムンクルスって、あの人造人間って奴ですか?」
「そうだ。よく知ってたな、キトー」
フンスフンス。勢いづいたアグネスの鼻息。そしてまた名前、間違えてる。……ハア。
「ホムンクルスを作る上で必要なものは何か、知ってるか?」
「えっと……、確か数種類のハーブと、精え……き……でしたか?」
「そうだ。よく知ってたな。えらいぞ」
上出来、上出来。ご満悦なアグネス。けど。
なぜこちらが照れなきゃいけないんだ?
ホムンクルス。
錬金術師が作り出す人造人間、および、作り出す技術のことをさす言葉。
精液と数種類のハーブをフラスコに入れ、40日間腐敗させる。その後、毎日人間の血を与え、馬の胎内と同じ温度で保温し、四十週過ぎると人の子ども、ホムンクルスができるという。
ただし、できた体は小さく、フラスコ内でしか生きられないが、生まれながらにしてあらゆる知識を身につけているという。
「でも、そのホムンクルスをどうして?」
錬金術師を目指しているのか? 今みたいな、トンチキ科学者ではなくて。
「軍にな、売ろうと思っているのだ」
「ホムンクルスをですか?」
フラスコ内でしか生きられないのに?
「違う。早とちりするな」
いやいや。早とちりも何も、そういうふうにしかとらえられない説明なんですけど?
「軍に売るのは、〝カワイイ〟という武器だ」
「――――は? 〝カワイイ〟武器?」
「うむ。この間、街に散歩に出た時に、耳にしたのだ。赤子のかわいさは、地上最強の武器だと」
「……はあ」
話がやはり繋がらない。
「子を抱いた女たちが言っていたのだ。赤子がニッコリ笑うとな、どんなイタズラをされてても許してしまいそうになる。他にも、子犬、子猫、子豚。とにかく〝子〟がつく生き物には、何をされても許してしまう、ホニャ~ンとした気分になる魔法がかかっているというのだ」
「それがホムンクルスとどう関係が?」
ついでに、軍ともどう関係が?
「カワイイは武器になる。ならば、最強にカワイイ生き物を作り出して、それを敵に向けて送り出したらどうなる? 敵は一気に戦意喪失、戦わずして我が国は敵を制圧することが可能になる!」
敵をホニャ~ンとさせて、敵国制圧。
「戦わずして敵を降伏させるのは、上策。たしか、お前の故郷、東方の国の兵法にそんな言葉があったはずだ」
「それは、まあ……」
とんでもないアホな作戦を考える割に、ちゃんと学んでることに少しだけ驚く。
「それで、カワイイを研究するために、〝子〟のつく生き物が必要なのだが、あいにく私には、そんな生き物に縁がなくてな。それでホムンクルスを作ろうと思い至ったわけだ。ホムンクルスを作ってカワイイについて研究する。これで理解できたか?」
「まあ、なんとか……」
戦争を終わらせる武器を作る……からの、「カワイイを武器にする」って展開と、カワイイを理解するために〝子〟のつく生き物を作り出す……で、「精子を出せ」がようやく一本の線として繋がった。
「カワイイを武器として出荷すれば、これが軍に採用されれば、大金が手に入る。そうしたら、次の研究に容赦なく投資できる!」
あ、そこまで線は繋がってたのか。
「ということで、精子を出せ、サトー。お前の精子が世界を救い、私の研究に大いに役立つのだ」
ハッハッハ。アグネスが、体に不似合いな大きさの胸を反らして高らかに笑う。
けど。
(このトンチキ科学者め)
心の中で毒づく。
(な~にが、「お前の精子が世界を救う」だ)
カワイイを武器に? そんなの、たとえ完成させたとしても、軍に門前払いされるのがオチ。なにをどうしようと大金になんて化けはしない。
(でも、そのトンチキ思考、どこも間違ってない、最高の考えだと思ってるんだろうな)
ここ最近、ずっと本を読みふけったり、何かを書き出してたから、またろくでもない研究を始めたんだろうぐらいは思ってたけど。
(カワイイ……ねえ)
フラスコ内で出来上がるホムンクルス。
伝説では、その姿はどこか歪で異形で。とてもじゃないけどカワイイとは縁遠い生き物なんだけど。
「ということで、精子を出してほしいのだが。お前がムリなら別の男をあたる。出せるのか出せないのか、教えてくれ」
「は? 他の男?」
「そうだ。お前が出せないというのなら、他をあたるしかないだろう?」
「え、それって、まさか」
街で、手当り次第男性に「精子くれ!」って声掛けするとか?
そんなことしたら、怪しい研究者っていう現状に、「痴女」てのが加算されてしまうぞ。長く続いてる戦争のせいで、統治機構は稼働してないけど、それでも自警団とかに連行されること間違いなし。
「とりあえず、隣のラオさんに頼むつもりだが……」
「ラオさんにっ!? そんなことしたら、彼、死んじゃいますよ!」
ラオさん。今年傘寿だか米寿だかの高齢じいさんなのに。精子出せって言われて、「それじゃあ一発♡」なんて勘違いしたら、ハッスルしすぎてあの世行き。
「だから、お前に頼んでるんじゃないか、サトー。お前なら若いし、いくらでも出せるだろう?」
「え、いや、まあ、それはそうなんですけど……」
出せるかどうかと言われれば、出せる。まだ十代だし、出し放題。
「じゃあ出せ。180cc でいい」
ホレホレ。
グイグイとフラスコを押し付けてくるアグネス。
押し付けられても、迫られても……。
木の板の隙間から、日差しの差し込む天井を見上げる。
(なんで俺、こんなに精子を求められてるんだ?)
これで、「じゃあ出してきます」って精子をフラスコ受け取ったら、どうなるんだ?
科学者は白衣を常とするもの。
その信条のもと、白衣を普段着にしてるアグネス。
出したて新鮮な、ホカホカ精子を「ありがとー」って受け取って、ハーブをぶっ込んで、「まだかな、まだかな~」ってフラスコを毎日観察し続けるんだろう。机に肘枕して、その大きな丸メガネ越しに眺めるんだ。
ハーブ漬けになった僕の精子を。
(…………なんのプレイだ、それ)
天井に向かって、大きく息を吐き出す。
「博士。俺の精子を差し上げることは構いませんが、その代わり、別の方法で〝カワイイ〟を研究してみませんか?」
「別の……方法?」
「はい。ホムンクルスよりもカワイイものを作るんですよ。博士と俺で」
「カワイイ……もの?」
アグネスが首をかしげる。
「フラスコじゃなく、博士のお腹で醸成させるんです」
トントンと、白衣の上から、アグネスの下腹を指で叩く。
「ホムンクルスよりも、より深く〝カワイイ〟が理解デキると思いますよ?」
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