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第11話 過ぎ去りし時の足枷
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――月のものがきてしまった。すまない。
(アグネス、落ち込んでたな)
市場の雑踏に紛れ歩きながら、思い返す。
セックスをすれば、すぐにでも妊娠できると思ってたんだろうか。毎日毎晩注がれ続ければ、簡単に妊娠できると期待してたんだろうか。
(妊娠するためには絶頂が必要だって、迫ってきたぐらいだしな)
絶頂すれば、より妊娠確率が上がる。
どこで仕入れてきた情報か知らないが、そう言って必死に絶頂を求めてきた。――求められて与えられるようなもんでもないけど。絶頂って。
でも、それだけ必死に子どもを求めてたことはわかる。わかるんだけど。
(どうしたものかなあ)
欲しいのなら、アグネスが願うのなら、子を授けることはとても簡単だ。
あの丸薬。妊娠率を上げると説明したあれを飲むのを止めればいい。やめてすぐに妊娠することは難しいかもしれないが、それでも子を授かる確率は上がる。
あの丸薬。妊娠率を下げる避妊薬だし。やめてせっせと精液を流し込めばいつかは孕むことができる。
けど。
「……ハアッ」
どうしようもない感情とともに、人混みへとため息を漏らす。
子を授けることは簡単。アグネスに俺の子を産んでもらい、実験観察という名のもとに、二人で子を育てる。
――お腹のなかでもこんなに元気に動き回るんだから、きっと元気な子だぞ。楽しみだな。
――見ろ。こんな早くにあんよができるなんて。この子は天才に違いないぞ!
――こんなにカワイイ生き物は他にいない! 絶対!
アグネスのことだ。
男の子であれ女の子であれ、孕んだ時からずっと変わりなく溺愛するに違いない。一風どころか何風も変わったアグネスだけど、彼女は見知らぬ俺を助けてくれるぐらい、底抜けに優しく、お人好しな性格をしている。俺のことを恋愛対象に見てなくても、生まれた子どもは大事にしてくれる。
俺だって、アグネスとの間に生まれた子なら、性別関係なく大事にする。今は単なる同居人、助手、精液提供者でしかないけど。いつかは、生まれた子を愛し、ともに育む夫婦としてアグネスに認識してもらえるように。アグネスと子。どちらも大切に、愛し守り抜く存在に――。
「ハア……」
そこまで考えて、またため息をつく。
(なれるのだろか、俺に)
大切にする自信はある。愛する覚悟もある。
けど。
「おやおや。かなりお悩みのようだね、ダンナさん」
俺にかかった声。その声に歩みを止め、声の主を見る。
南皇国風の衣装、体の線がハッキリ浮かぶ衣と紗のベールをまとった女。腰に手をあて、意味ありげな視線を送ってくる。
「お前が、ララリアか」
俺の問いに、女がニッと口角を上げた。
長いまつげ、よく日に焼けた肌の色。豊満な体つき。一見、南方の生まれのように見えるが。
「お待ちしておりました。殿下」
笑みを消し、女が左手の拳を右手で包む。そして深く頭を垂れた。
拱手。
この国でも南皇国でもない。東方、東央国の習わし。
*
「まさか、殿下ご自身にお越しいただけるとは。思ってもおりませんでしたわ」
目の前の、幾何学模様をあしらった卓に、女が茶器を二つ並べた。コポポと音を立て淹れられたお茶。それぞれを俺と自分の前に並べ直す。
「ラオさまが、こちらを探っておられましたから。遅かれ早かれお会いすることもあるかと思ってはおりましたが。単身こちらに参られるとは。無用心でございますよ?」
「そんなことはどうでもいい。お前の真意はなんだ。話せ」
「あら、怖い。そのように睨まなくても、キチンとお話しいたします」
女がクスクスと笑う。
市場の外れ、古びた三階建の館で香辛料の店を営むララリア。香辛料以外にも南皇国の絹、宝石、香木なども扱い、自身も〝ララリア〟と名乗って南皇国人のふりをしているが、実際は東央国の者。
東央国と南皇国。
馬で半年、船で三月かかるほど離れた位置にある国。
アグネスたち、西の果ての国の者なら、どちらもまとめて「東方の国」扱いされ、区別がつかないかもしれないが、同じ東方人なら簡単に見分けられる。よく日に焼け、南皇国風の衣装と化粧をしているが、その造形は東央国人の特徴を残している。
「わたくしの名前は、まあ名乗ったところで必要ではありませんので、このままララリアとさせていただきますが。素性は、ラオさまが調べられた通り、東央国の間者でございます」
間者。
その言葉に、動かすつもりのなかった眉がピクリと揺れた。
諜報、偵察、時に暗殺。それが間者の任務。
「大丈夫ですよ。これも殿下ご自身が存じておられると思いますが、わたくしの任務は殿下のお命を頂戴することではありませんので」
本当だろうか。
「いただくつもりなら、もっと上手く立ち回っておりますし。なにより、このように茶をお出ししたりいたしませんわ」
卓を挟んで向き合うように座ったララリアが、茶をすする。毒を入れてない証明のつもりだろうか。
まあ、命を狙うつもりなら、アグネスに接触するなどという、まどろっこしい手順は踏まないはずだ。それに、そんな危険な女なら、ラオがすでにどうにかしてくれている。
「まあ、最初に与えられた任務は、殿下の御命をいただくことでしたが。少し情勢が変わりまして。わたくしの任務も、殿下を東央国にお連れするようにと、変更されたのですよ」
「東央国に? 俺を?」
わずかに身震いしたことを隠し、問いかける。
「ええ。殿下は今の東央国の状況をご存知ですか?」
「いや」
知らない。
ラオなら知っているかもしれないが、俺は何も知りたくなくて、耳を閉ざしていた。
「シュオが死にました」
カチャリと茶器を下ろしたララリアが静かに告げた。
「シュオが?」
「ええ。シュオの暴虐に耐えられなくなった民衆が立ち上がりまして。シュオは先の皇帝への大逆の罪で殺され、現在は殿下の叔母君にあたる、ルフィカさまが統治をなさっておいでです。けれど、ルフィカさまは女性。東央国では女帝は認められられておりませんので、殿下のお帰りを強く望んでおられます」
(王政復古。ということか)
驚き、浮き上がった腰を落ち着け直す。
シュオ。
かつて、疫病と飢饉に苦しんでいた民衆を焚きつけ、王政打倒を巻き起こした人物。続く疫病と飢饉に皇族が何もしなかったわけじゃない。皇帝だった父も、皇妃だった母も、そして兄たちも。誰もが民を救おうと躍起になっていた。
けれど、これほどの天災が続くのは、皇帝が至らないせいだ、天の神が怒っておられるからだとシュオは主張した。
シュオの主張は、日照りでひび割れた大地に水が染み込むように、あっという間に民衆に受け入れられ、そして暴動が起きた。
父も母も上の兄たちも。民を助けようと奔走していたのに、その民によって首を落とされた。俺とすぐ上の兄と姉は、家臣たちの助力もあって、処刑寸前、ギリギリのところで他国へと逃された。船で、遠くへ。
けど、その船も嵐に遭い、結局助かったのは、俺一人となってしまった。
「いい気なものだな」
太ももの上、拳をギュッと握りしめる。
シュオに煽られたとはいえ、自分たちが殺そうとした皇子に? 帰ってこい?
ルフィカ叔母上には申し訳ないが、そんなこと受け入れられるとでも?
「お怒りはごもっともです。ですが、あの国には、殿下、あなたさまが必要なのです。このままでは、再び混乱が生じてしまいます」
「ふん。そんなこと、俺には関係ない。勝手に混乱していればいい」
父を母を、兄たちを、姉を。
俺の家族を殺した連中など、どうなろうと構わない。混乱して荒れて、滅びたところで心は痛まない。
「……仕方ありません。殿下がそのようなお心つもりなら、――アグネスさまにお越しいただきましょう」
「アグネスをっ!?」
ガタンと、椅子を倒し立ち上がる。
「ええ。みんなを幸せにする研究をしている、そんなお方ですから。東の東央国の民が困っているとお伝えすれば、迷わずお越しいただけるでしょうね」
「ララリア、キサマ……!」
ギリッと、強く噛み締めた奥歯が鳴る。
――わたしね、みんなを幸せにする研究をしているの。
――今のあなたみたいに、誰もが大笑いできる世界にする研究をしているのよ。
アグネスの優しさにつけこむつもりか?
そして、アグネスを連れていけば、否応なしに俺も国に戻ると?
「あまり時間に猶予はございません。殿下ご自身でその御心をお決めください」
(アグネス、落ち込んでたな)
市場の雑踏に紛れ歩きながら、思い返す。
セックスをすれば、すぐにでも妊娠できると思ってたんだろうか。毎日毎晩注がれ続ければ、簡単に妊娠できると期待してたんだろうか。
(妊娠するためには絶頂が必要だって、迫ってきたぐらいだしな)
絶頂すれば、より妊娠確率が上がる。
どこで仕入れてきた情報か知らないが、そう言って必死に絶頂を求めてきた。――求められて与えられるようなもんでもないけど。絶頂って。
でも、それだけ必死に子どもを求めてたことはわかる。わかるんだけど。
(どうしたものかなあ)
欲しいのなら、アグネスが願うのなら、子を授けることはとても簡単だ。
あの丸薬。妊娠率を上げると説明したあれを飲むのを止めればいい。やめてすぐに妊娠することは難しいかもしれないが、それでも子を授かる確率は上がる。
あの丸薬。妊娠率を下げる避妊薬だし。やめてせっせと精液を流し込めばいつかは孕むことができる。
けど。
「……ハアッ」
どうしようもない感情とともに、人混みへとため息を漏らす。
子を授けることは簡単。アグネスに俺の子を産んでもらい、実験観察という名のもとに、二人で子を育てる。
――お腹のなかでもこんなに元気に動き回るんだから、きっと元気な子だぞ。楽しみだな。
――見ろ。こんな早くにあんよができるなんて。この子は天才に違いないぞ!
――こんなにカワイイ生き物は他にいない! 絶対!
アグネスのことだ。
男の子であれ女の子であれ、孕んだ時からずっと変わりなく溺愛するに違いない。一風どころか何風も変わったアグネスだけど、彼女は見知らぬ俺を助けてくれるぐらい、底抜けに優しく、お人好しな性格をしている。俺のことを恋愛対象に見てなくても、生まれた子どもは大事にしてくれる。
俺だって、アグネスとの間に生まれた子なら、性別関係なく大事にする。今は単なる同居人、助手、精液提供者でしかないけど。いつかは、生まれた子を愛し、ともに育む夫婦としてアグネスに認識してもらえるように。アグネスと子。どちらも大切に、愛し守り抜く存在に――。
「ハア……」
そこまで考えて、またため息をつく。
(なれるのだろか、俺に)
大切にする自信はある。愛する覚悟もある。
けど。
「おやおや。かなりお悩みのようだね、ダンナさん」
俺にかかった声。その声に歩みを止め、声の主を見る。
南皇国風の衣装、体の線がハッキリ浮かぶ衣と紗のベールをまとった女。腰に手をあて、意味ありげな視線を送ってくる。
「お前が、ララリアか」
俺の問いに、女がニッと口角を上げた。
長いまつげ、よく日に焼けた肌の色。豊満な体つき。一見、南方の生まれのように見えるが。
「お待ちしておりました。殿下」
笑みを消し、女が左手の拳を右手で包む。そして深く頭を垂れた。
拱手。
この国でも南皇国でもない。東方、東央国の習わし。
*
「まさか、殿下ご自身にお越しいただけるとは。思ってもおりませんでしたわ」
目の前の、幾何学模様をあしらった卓に、女が茶器を二つ並べた。コポポと音を立て淹れられたお茶。それぞれを俺と自分の前に並べ直す。
「ラオさまが、こちらを探っておられましたから。遅かれ早かれお会いすることもあるかと思ってはおりましたが。単身こちらに参られるとは。無用心でございますよ?」
「そんなことはどうでもいい。お前の真意はなんだ。話せ」
「あら、怖い。そのように睨まなくても、キチンとお話しいたします」
女がクスクスと笑う。
市場の外れ、古びた三階建の館で香辛料の店を営むララリア。香辛料以外にも南皇国の絹、宝石、香木なども扱い、自身も〝ララリア〟と名乗って南皇国人のふりをしているが、実際は東央国の者。
東央国と南皇国。
馬で半年、船で三月かかるほど離れた位置にある国。
アグネスたち、西の果ての国の者なら、どちらもまとめて「東方の国」扱いされ、区別がつかないかもしれないが、同じ東方人なら簡単に見分けられる。よく日に焼け、南皇国風の衣装と化粧をしているが、その造形は東央国人の特徴を残している。
「わたくしの名前は、まあ名乗ったところで必要ではありませんので、このままララリアとさせていただきますが。素性は、ラオさまが調べられた通り、東央国の間者でございます」
間者。
その言葉に、動かすつもりのなかった眉がピクリと揺れた。
諜報、偵察、時に暗殺。それが間者の任務。
「大丈夫ですよ。これも殿下ご自身が存じておられると思いますが、わたくしの任務は殿下のお命を頂戴することではありませんので」
本当だろうか。
「いただくつもりなら、もっと上手く立ち回っておりますし。なにより、このように茶をお出ししたりいたしませんわ」
卓を挟んで向き合うように座ったララリアが、茶をすする。毒を入れてない証明のつもりだろうか。
まあ、命を狙うつもりなら、アグネスに接触するなどという、まどろっこしい手順は踏まないはずだ。それに、そんな危険な女なら、ラオがすでにどうにかしてくれている。
「まあ、最初に与えられた任務は、殿下の御命をいただくことでしたが。少し情勢が変わりまして。わたくしの任務も、殿下を東央国にお連れするようにと、変更されたのですよ」
「東央国に? 俺を?」
わずかに身震いしたことを隠し、問いかける。
「ええ。殿下は今の東央国の状況をご存知ですか?」
「いや」
知らない。
ラオなら知っているかもしれないが、俺は何も知りたくなくて、耳を閉ざしていた。
「シュオが死にました」
カチャリと茶器を下ろしたララリアが静かに告げた。
「シュオが?」
「ええ。シュオの暴虐に耐えられなくなった民衆が立ち上がりまして。シュオは先の皇帝への大逆の罪で殺され、現在は殿下の叔母君にあたる、ルフィカさまが統治をなさっておいでです。けれど、ルフィカさまは女性。東央国では女帝は認められられておりませんので、殿下のお帰りを強く望んでおられます」
(王政復古。ということか)
驚き、浮き上がった腰を落ち着け直す。
シュオ。
かつて、疫病と飢饉に苦しんでいた民衆を焚きつけ、王政打倒を巻き起こした人物。続く疫病と飢饉に皇族が何もしなかったわけじゃない。皇帝だった父も、皇妃だった母も、そして兄たちも。誰もが民を救おうと躍起になっていた。
けれど、これほどの天災が続くのは、皇帝が至らないせいだ、天の神が怒っておられるからだとシュオは主張した。
シュオの主張は、日照りでひび割れた大地に水が染み込むように、あっという間に民衆に受け入れられ、そして暴動が起きた。
父も母も上の兄たちも。民を助けようと奔走していたのに、その民によって首を落とされた。俺とすぐ上の兄と姉は、家臣たちの助力もあって、処刑寸前、ギリギリのところで他国へと逃された。船で、遠くへ。
けど、その船も嵐に遭い、結局助かったのは、俺一人となってしまった。
「いい気なものだな」
太ももの上、拳をギュッと握りしめる。
シュオに煽られたとはいえ、自分たちが殺そうとした皇子に? 帰ってこい?
ルフィカ叔母上には申し訳ないが、そんなこと受け入れられるとでも?
「お怒りはごもっともです。ですが、あの国には、殿下、あなたさまが必要なのです。このままでは、再び混乱が生じてしまいます」
「ふん。そんなこと、俺には関係ない。勝手に混乱していればいい」
父を母を、兄たちを、姉を。
俺の家族を殺した連中など、どうなろうと構わない。混乱して荒れて、滅びたところで心は痛まない。
「……仕方ありません。殿下がそのようなお心つもりなら、――アグネスさまにお越しいただきましょう」
「アグネスをっ!?」
ガタンと、椅子を倒し立ち上がる。
「ええ。みんなを幸せにする研究をしている、そんなお方ですから。東の東央国の民が困っているとお伝えすれば、迷わずお越しいただけるでしょうね」
「ララリア、キサマ……!」
ギリッと、強く噛み締めた奥歯が鳴る。
――わたしね、みんなを幸せにする研究をしているの。
――今のあなたみたいに、誰もが大笑いできる世界にする研究をしているのよ。
アグネスの優しさにつけこむつもりか?
そして、アグネスを連れていけば、否応なしに俺も国に戻ると?
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