32 / 42
五、真秀。 (まほら。すぐれて良い所。素晴らしい場所)
(四)
しおりを挟む
「ちょ、ちょっと待ってください母上!」
忍海彦が声を上げた。
「仮にそれが真実だとして、姫にそのようなことをさせるなど! 父上を倒すなど、できるはずがありません!」
焦った息子に、大后は、ゆったりと笑ってみせた。
「大丈夫じゃ。姫にはそなたがおる」
「は、母上?」
「そなたが姫の剣となって戦えばよい。姫にできぬのであれば、そなたが担えばよい。そなたとて、大王家の血を引く若子。過ちをただす宿命を持っておる」
「それは、私に、ち、父上を討て……と。そういうことなのですか、母上」
「そうじゃ」
当然とはね返す母親の姿に、忍海彦の体が震えた。
実の父親を殺せと命じる母親がどこにいる。自分の夫を子どもに殺させる母親が――。
「それが正しい行いだからじゃ。あの男は弟から大君の座を奪い、兄弟を殺した。それだけではない。忍海彦、そなたも殺されるところだったのじゃぞ」
「私が?」
「そうじゃ。大君は、そなたに剣を捜しに行けと命じたであろ?」
忍海彦が、グッと口を引き結んだ。
「あの剣は、正当な持ち主以外が触れれば命を落とす。それを承知の上で、大君はそなたに捜しに行けと命じたのじゃ。危険な山へ、伴も連れずに一人で行けとな」
「なぜ……、父上が……」
喉に張りついたように、かすれた忍海彦の声。
「そなたが優秀な皇子だからじゃ。剣に触れ、命を落とせばそれでよし。持ち帰るようであれば、策を弄してそなたを殺したであろうな。剣を手に入れ大君に楯突こうとしているとでもなんとでも。理由はいくらでも作ることができる。あの男は、己の地位を脅かすものは、息子であっても殺そうとする。妾の大切な子を、愛しい忍海彦を……」
夫に、大君に激しい怒りを抱いているのだろう。大后の手がグッと握りしめられ、ワナワナと震え始めた。
「強欲で、狭量で、狡猾で、獰猛。およそ大君らしからぬ品格しか持ち得ておらぬ。あの男はそういうヤツじゃ」
大后が憎々しげに吐き出した。
「ゆえに、そなたが討ち取るのじゃ忍海彦。そなたが姫の父御の仇を取れば、姫もそなたに剣を授けようぞ。そうして正しい後継者として二人でこの地を、このまほろばを治めてゆけばよい」
ガシッと、大后の手がわたしの腕をつかんだ。
(痛――っ!)
きれいに整えられた爪先が腕に食いこむ。
「のう、姫よ。そなたも、この忍海彦こそ剣にふさわしい、この地を治める者であると認めるであろう? そなたの父御の仇をとれば、この忍海彦こそ大君にふさわしいと認めるであろう?」
わたしを覗きこむ大后の目は、真摯で、強くて、一途で恐ろしい。
「やめてください、母上!」
忍海彦が声を上げた。
「姫はまだここに戻って間もない。そんな話をされても戸惑うだけです!」
自分だって、話の衝撃から顔を青ざめさせているというのに。それでも、声を荒らげ、母親を突き放す。
「剣とか、父上とか。そのような話、今はまだ判断つきかねます」
額に手をあて、眉間にシワを寄せた。怒っているのか、泣いているのかわからない顔。
「忍海彦、妾はそなたのことを思うてじゃな……」
「出ていってください!」
忍海彦が叫んだ。
「まあよい。よく考えることじゃな。ただし時間はあまりない。お主が動かねば、あの男は、新たな剣の姫として、由須良姫の代わりに、姫御を妻に迎えるぞえ?」
剣の姫を妻にしたものが大君になる。
それが大王家の習わしだから。自分が剣の担い手でなくても、剣の巫女姫を妻に迎えれば、それで正統性が認められる。
息子の叫びにもひるむことない大后。青ざめるわたしと忍海彦に意味ありげな笑みだけ残し、悠然と室から出ていった。
「……すまない。母上があのようなことを言い出すとは」
室の戸が閉められてどれだけ経っただろうか。苦しげに忍海彦が言葉を発した。
「私も困惑しているが、姫はもっと驚かれただろう」
亡き両親の真実を聞かされたわたしと、実の両親の本性と確執を聞かされた忍海彦と。どちらがより衝撃的で、より過酷なのかはわからない。
「今宵は、このまま休まれるがよい。姫の考えは、また後に聞くことにしよう」
そう言い残して、忍海彦が室から出ていく。その足取りが重く思えるのは、聞かされた内容が、同情にあたいするものだったからかもしれない。
一人静かになった室のなかで、衣の内から薄桃色の勾玉を取り出す。
母さまからいただいた、大切な勾玉。
(母さま……)
――これは、アナタが持っていてね、沙那。
逃げ隠れた木のウロのなか、これを渡して下さった母さま。
これは亡き母さまの形見、父さまと母さまの思い出の品。だからずっと握りしめてた。ずっと大事に思っていた。
(兄さま……)
――これなら首から下げておけるだろ。
そう言って、兄さまがヒモを通して下さった勾玉。首から下げておけば、無くさないですむ。
兄さまが通して下さったヒモは古く、色あせ、かなりすり切れてきている。
(こんな勾玉――!)
グッと握りしめ、投げ棄てたい衝動にかられる。けど――。
「ウッ……、クッ……!」
握りしめた手を、もう片方の手で包みこんで抱きしめる。
これは母さまと父さまの思い出。兄さまとわたしをつないだもの。
〝剣の巫女姫〟の証という、忌々しいものになってしまったけれど、そう簡単に捨てられるものじゃない。
(母さま、父さま、兄さま……)
わたし、わたしはこれからどうしたらいいのでしょう。
大后の言う通り、忍海彦と妹背になって、この国を治めるべきですか? 父さまたちの無念を晴らすため、大君を倒すべきですか?
(帰りたい……)
あの森に。あの山に。
兄さまや他の鳥人たち、小鳥や大鷹のいるあの森に。剣の巫女姫ではなく、ただのメドリに戻りたい。
「ウッ……、ヒック……、兄……さま……。ハヤ……ブ、サ……ッ!」
みんなを守ると決意して森を出たのに。
どうしようもなく切なくて、どうしようもなく苦しくて、どうしようもなく涙がこぼれ落ちる。
ここは、まほろば。
神々が人に与えたという、この世界で一番美しく、一番素晴らしい土地。
けれど、わたしには、この世で一番おぞましく、忌まわしい土地。
忍海彦が声を上げた。
「仮にそれが真実だとして、姫にそのようなことをさせるなど! 父上を倒すなど、できるはずがありません!」
焦った息子に、大后は、ゆったりと笑ってみせた。
「大丈夫じゃ。姫にはそなたがおる」
「は、母上?」
「そなたが姫の剣となって戦えばよい。姫にできぬのであれば、そなたが担えばよい。そなたとて、大王家の血を引く若子。過ちをただす宿命を持っておる」
「それは、私に、ち、父上を討て……と。そういうことなのですか、母上」
「そうじゃ」
当然とはね返す母親の姿に、忍海彦の体が震えた。
実の父親を殺せと命じる母親がどこにいる。自分の夫を子どもに殺させる母親が――。
「それが正しい行いだからじゃ。あの男は弟から大君の座を奪い、兄弟を殺した。それだけではない。忍海彦、そなたも殺されるところだったのじゃぞ」
「私が?」
「そうじゃ。大君は、そなたに剣を捜しに行けと命じたであろ?」
忍海彦が、グッと口を引き結んだ。
「あの剣は、正当な持ち主以外が触れれば命を落とす。それを承知の上で、大君はそなたに捜しに行けと命じたのじゃ。危険な山へ、伴も連れずに一人で行けとな」
「なぜ……、父上が……」
喉に張りついたように、かすれた忍海彦の声。
「そなたが優秀な皇子だからじゃ。剣に触れ、命を落とせばそれでよし。持ち帰るようであれば、策を弄してそなたを殺したであろうな。剣を手に入れ大君に楯突こうとしているとでもなんとでも。理由はいくらでも作ることができる。あの男は、己の地位を脅かすものは、息子であっても殺そうとする。妾の大切な子を、愛しい忍海彦を……」
夫に、大君に激しい怒りを抱いているのだろう。大后の手がグッと握りしめられ、ワナワナと震え始めた。
「強欲で、狭量で、狡猾で、獰猛。およそ大君らしからぬ品格しか持ち得ておらぬ。あの男はそういうヤツじゃ」
大后が憎々しげに吐き出した。
「ゆえに、そなたが討ち取るのじゃ忍海彦。そなたが姫の父御の仇を取れば、姫もそなたに剣を授けようぞ。そうして正しい後継者として二人でこの地を、このまほろばを治めてゆけばよい」
ガシッと、大后の手がわたしの腕をつかんだ。
(痛――っ!)
きれいに整えられた爪先が腕に食いこむ。
「のう、姫よ。そなたも、この忍海彦こそ剣にふさわしい、この地を治める者であると認めるであろう? そなたの父御の仇をとれば、この忍海彦こそ大君にふさわしいと認めるであろう?」
わたしを覗きこむ大后の目は、真摯で、強くて、一途で恐ろしい。
「やめてください、母上!」
忍海彦が声を上げた。
「姫はまだここに戻って間もない。そんな話をされても戸惑うだけです!」
自分だって、話の衝撃から顔を青ざめさせているというのに。それでも、声を荒らげ、母親を突き放す。
「剣とか、父上とか。そのような話、今はまだ判断つきかねます」
額に手をあて、眉間にシワを寄せた。怒っているのか、泣いているのかわからない顔。
「忍海彦、妾はそなたのことを思うてじゃな……」
「出ていってください!」
忍海彦が叫んだ。
「まあよい。よく考えることじゃな。ただし時間はあまりない。お主が動かねば、あの男は、新たな剣の姫として、由須良姫の代わりに、姫御を妻に迎えるぞえ?」
剣の姫を妻にしたものが大君になる。
それが大王家の習わしだから。自分が剣の担い手でなくても、剣の巫女姫を妻に迎えれば、それで正統性が認められる。
息子の叫びにもひるむことない大后。青ざめるわたしと忍海彦に意味ありげな笑みだけ残し、悠然と室から出ていった。
「……すまない。母上があのようなことを言い出すとは」
室の戸が閉められてどれだけ経っただろうか。苦しげに忍海彦が言葉を発した。
「私も困惑しているが、姫はもっと驚かれただろう」
亡き両親の真実を聞かされたわたしと、実の両親の本性と確執を聞かされた忍海彦と。どちらがより衝撃的で、より過酷なのかはわからない。
「今宵は、このまま休まれるがよい。姫の考えは、また後に聞くことにしよう」
そう言い残して、忍海彦が室から出ていく。その足取りが重く思えるのは、聞かされた内容が、同情にあたいするものだったからかもしれない。
一人静かになった室のなかで、衣の内から薄桃色の勾玉を取り出す。
母さまからいただいた、大切な勾玉。
(母さま……)
――これは、アナタが持っていてね、沙那。
逃げ隠れた木のウロのなか、これを渡して下さった母さま。
これは亡き母さまの形見、父さまと母さまの思い出の品。だからずっと握りしめてた。ずっと大事に思っていた。
(兄さま……)
――これなら首から下げておけるだろ。
そう言って、兄さまがヒモを通して下さった勾玉。首から下げておけば、無くさないですむ。
兄さまが通して下さったヒモは古く、色あせ、かなりすり切れてきている。
(こんな勾玉――!)
グッと握りしめ、投げ棄てたい衝動にかられる。けど――。
「ウッ……、クッ……!」
握りしめた手を、もう片方の手で包みこんで抱きしめる。
これは母さまと父さまの思い出。兄さまとわたしをつないだもの。
〝剣の巫女姫〟の証という、忌々しいものになってしまったけれど、そう簡単に捨てられるものじゃない。
(母さま、父さま、兄さま……)
わたし、わたしはこれからどうしたらいいのでしょう。
大后の言う通り、忍海彦と妹背になって、この国を治めるべきですか? 父さまたちの無念を晴らすため、大君を倒すべきですか?
(帰りたい……)
あの森に。あの山に。
兄さまや他の鳥人たち、小鳥や大鷹のいるあの森に。剣の巫女姫ではなく、ただのメドリに戻りたい。
「ウッ……、ヒック……、兄……さま……。ハヤ……ブ、サ……ッ!」
みんなを守ると決意して森を出たのに。
どうしようもなく切なくて、どうしようもなく苦しくて、どうしようもなく涙がこぼれ落ちる。
ここは、まほろば。
神々が人に与えたという、この世界で一番美しく、一番素晴らしい土地。
けれど、わたしには、この世で一番おぞましく、忌まわしい土地。
0
あなたにおすすめの小説
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
レイルーク公爵令息は誰の手を取るのか
宮崎世絆
児童書・童話
うたた寝していただけなのに異世界転生してしまった。
公爵家の長男レイルーク・アームストロングとして。
あまりにも美しい容姿に高い魔力。テンプレな好条件に「僕って何かの主人公なのかな?」と困惑するレイルーク。
溺愛してくる両親や義姉に見守られ、心身ともに成長していくレイルーク。
アームストロング公爵の他に三つの公爵家があり、それぞれ才色兼備なご令嬢三人も素直で温厚篤実なレイルークに心奪われ、三人共々婚約を申し出る始末。
十五歳になり、高い魔力を持つ者のみが通える魔術学園に入学する事になったレイルーク。
しかし、その学園はかなり特殊な学園だった。
全員見た目を変えて通わなければならず、性格まで変わって入学する生徒もいるというのだ。
「みんな全然見た目が違うし、性格まで変えてるからもう誰が誰だか分からないな。……でも、学園生活にそんなの関係ないよね? せっかく転生してここまで頑張って来たんだし。正体がバレないように気をつけつつ、学園生活を思いっきり楽しむぞ!!」
果たしてレイルークは正体がバレる事なく無事卒業出来るのだろうか?
そしてレイルークは誰かと恋に落ちることが、果たしてあるのか?
レイルークは誰の手(恋)をとるのか。
これはレイルークの半生を描いた成長物語。兼、恋愛物語である(多分)
⚠︎ この物語は『レティシア公爵令嬢は誰の手を取るのか』の主人公の性別を逆転した作品です。
物語進行は同じなのに、主人公が違うとどれ程内容が変わるのか? を検証したくて執筆しました。
『アラサーと高校生』の年齢差や性別による『性格のギャップ』を楽しんで頂けたらと思っております。
ただし、この作品は中高生向けに執筆しており、高学年向け児童書扱いです。なのでレティシアと違いまともな主人公です。
一部の登場人物も性別が逆転していますので、全く同じに物語が進行するか正直分かりません。
もしかしたら学園編からは全く違う内容になる……のか、ならない?(そもそも学園編まで書ける?!)のか……。
かなり見切り発車ですが、宜しくお願いします。
村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
楓乃めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
エマージェンシー!狂った異次元学校から脱出せよ!~エマとショウマの物語~
とらんぽりんまる
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞で奨励賞を頂きました。
ありがとうございました!
気付いたら、何もない教室にいた――。
少女エマと、少年ショウマ。
二人は幼馴染で、どうして自分達が此処にいるのか、わからない。
二人は学校の五階にいる事がわかり、校舎を出ようとするが階段がない。
そして二人の前に現れたのは恐ろしい怪異達!!
二人はこの学校から逃げることはできるのか?
二人がどうなるか最後まで見届けて!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる