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会議の前に
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その少年は、ニヤニヤと笑みくずれながら大回廊の真ん中を悠然と歩いていた。
大回廊は、そのまま大会議室へと繋がっている。
国政に関わる重要な会議以外で、その扉が開くのは年に一度きり。
その一度きりの機会ですら年によってはないこともあるのに、少年はその貴重な一度きりの機会に呼ばれた。
彼自身の重大な運命を決める場に、当の本人は能天気なニヤケヅラで進んでいた。
通りすがりの誰もが少年の顔をおっかなびっくり見ているのだが、少年自身は、そんな視線に全く頓着していない。
全ては、自分の願いが叶うかどうかだからなのだ。
いや、願いを叶えるための第一歩になるからなのだ。
(絶対に行くからな)
「待ってろよ!」
バン! と勢いよく扉を開けた。
そして、年齢には不似合いな大きな体を折り曲げると、オーディス少年は大股で一歩中へと足を踏み入れた。
大回廊は、そのまま大会議室へと繋がっている。
国政に関わる重要な会議以外で、その扉が開くのは年に一度きり。
その一度きりの機会ですら年によってはないこともあるのに、少年はその貴重な一度きりの機会に呼ばれた。
彼自身の重大な運命を決める場に、当の本人は能天気なニヤケヅラで進んでいた。
通りすがりの誰もが少年の顔をおっかなびっくり見ているのだが、少年自身は、そんな視線に全く頓着していない。
全ては、自分の願いが叶うかどうかだからなのだ。
いや、願いを叶えるための第一歩になるからなのだ。
(絶対に行くからな)
「待ってろよ!」
バン! と勢いよく扉を開けた。
そして、年齢には不似合いな大きな体を折り曲げると、オーディス少年は大股で一歩中へと足を踏み入れた。
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