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メリル様
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食卓の上は色とりどりの花と果物が所狭しと盛られていた。
「この季節にこれだけの薔薇を用意出来るとは、さすがオラシオ様」
「最近、驚異的な効果を有する栄養剤を入手したものでね。収穫量が倍になったのだ」
「それは是非ともお分け頂きたい、なあ、メリル」
メリル嬢はそっと微笑み頷いた。
「それは出来かねるな…とても貴重なものなので」
オラシオはワインに口を付けた。
「まあ、此方に住むようになれば毎日このような御馳走を頂けるのだからありがたい。滋養を付けてお世継ぎを沢山もうけるのだぞ、なあ、メリル」
メリルは首をかしげて微笑んだ。
「相変わらず奥ゆかしいな、メリル殿は」
オラシオはメリルに笑い掛けた。
「従順な性格です。オラシオ様に良くお支えするよう教育してあります」
オラシオは片眉を上げた。
「ほう。聞けば、ドルマン殿はメリル殿とは長く離れて過ごしていたとか。その間は誰が教育係を務めていたのだ?」
微かだが、メリルの睫が震えた。
「没落した侯爵家の侍従をしていた人物でしてね、高度な教育を受けている者です。侍従兼教育係としてメリルにつけておりました」
ドルマンは自慢げに身体を反らした。
メリルは少しばかり喉が弱く、両親とは雛れ、空気の良い山奥の別宅で長く療養していたらしい。
「今ではすっかり良いのです。親バカと思われるでしょうが、どこに出しても恥ずかしくない娘に育ちました」
「その侍従はメリル殿と共にこの屋敷に?」
「そのつもりです。王宮事情にも精通しているので、オラシオ様にとっても心強い部下となるでしょう。…それで、成婚の儀はいつにしましょう。私共の方はすっかり準備が整っております」
ドルマンは身を乗り出した。
「メリルもオラシオ様の元に参るのを心待ちにしているのです。なあ、メリル」
「はい」
メリルは目線を下げたまま答えると、白く細い指で赤い薔薇の花弁を摘まみ、口に入れた。
ブランシュはメリルの部屋に向かっていた。
湯浴みを終えたメリルの髪を整える為だ。
というのは建前で、ドルマン伯爵の目に触れぬように、こっそりメリルを連れ出すためだった。
メリルは傀儡だとオラシオは言っていた。
あの美しい方が酷いことだ。
ブランシュは目をすがめた。
誰であろうと己の欲のために他人の自由を奪おうとする輩は許せない。
薄暗い渡り廊下の隅に踞る白い物を見付けて、ブランシュは足を止めた。
白いレースの夜着から細く白い足首が見える。
ブランシュはハッとして駆け寄った。
「メリル様!どうされました」
メリルはフルフルと震えながら身体を起こした。
その顔は蒼白。
ブランシュは息を飲んだ。
「うう…お願い、血を…」
そして碧い筈のその瞳は、真っ赤に染まっていた。
伸ばされた節ばった白い手が、ブランシュの肩を掴んだ。
その細い腕のどこにそんな力があったのかと思うほど強くギリギリと締め付けられ、ブランシュは顔を歪めた。
メリルは美しい顔を狂暴に豹変させ、牙を剥き出し首を狙ってくる。
ブランシュはメリルの額に掌を当て押し返し、手首を掴み引き剥がそうとする。
そうやって両者ギギギと歯を食い縛りながら暫く膠着状態となった。
(メリル様、力つっよ!さすが吸血鬼)
しかし、基礎体力が違う、経験値が違う。
ブランシュはニヤリと笑うとメリルの頭を掴み、引き剥がした手首ごと床に押し倒した。
「メリル様、血は差し上げられませんけど、ヨダレは御馳走致しますわ」
メリルはバタバタと暴れた。白い太股が露になり、夜着の袷が緩んで膨らみも見え、何とも破廉恥な様だ。
しかし、等の本人はまるで獣のように唸って暴れている。
「たーんとお飲みください」
ブランシュは顔を近付けた。
ハンターのスポンサーはドルマン伯爵だとオラシオは言った。
メリルが懐妊すればそれなりの量の血液が必要になる。
同意なく人を吸血することを禁じられているこの国で、それを確保することは困難だ。
「家畜の血液でも代用出来るし、俺のように使用人として雇用契約を結ぶ方法もあるのだが…ドルマンという男は妙な選民思考があってな、我ら一族を人より優れた神にも等しい存在だと考えている節がある」
家畜の血など言語道断、身分の低い人間もしかり、高すぎるプライド故に、人狼飼育の話に飛び付いた。
「ドルマン伯を摘発し、処分を王宮に仰ぐおつもりですか?」
「我らの行動が更に制限されるのは望まないが、それについてもちょうど王宮と交渉したいと思っていたところだ。…それより、ブランシュは遅いな、ちょっと見てくる」
オラシオは椅子から腰を上げてドアに向かった。
「主様が自ら動かれなくても、私が行きます」
カクマが慌てて後を追う。
しかし、オラシオがノブを握ったところでドアがノックされた。
オラシオがすかさず開けた。
そこに現れた光景に皆、唖然と固まった。
ブランシュがメリルをお姫様だっこし、真顔で立っていた。
メリルは両腕をブランシュの首に掛け、うっとりとブランシュを見上げている。
「何で惚れられてる?!」
「血を吸われそうになったので、捩じ伏せて落ち着かせるためにヨダレを飲ませたんですが…いやぁ、メリル様ってば、積極的で…唇を奪われちゃいました」
てへっとブランシュが笑う。
メリルはソファーに座るブランシュにベッタリ貼り付いている。
オラシオは不機嫌さを隠しもせず、メリルを剥がしに掛かる。
「離れろ!メリル、ブランシュは俺のものだ」
「オラシオ様、ズルい。こんな美味しい糧を持っておられるなんて、シェアしてください」
「いやぁ、モテモテぇ」
照れるブランシュを見て、スケルとカクマが呆れている。
食糧扱いされているだけなのに…
「そういえば、メリル様の目が赤くなっていました。というか、吸血衝動があると言うことはつまり…」
ブランシュがメリルを見ると、メリルはギクリとして、手を離して顔を逸らした。
オラシオもメリルを見つめた。
「もしかして、妊娠しているのか?」
「もしかして、オラシオ様の子供ですか」
ブランシュはオラシオを振り返った。
「それは無い」
オラシオはキッパリ否定する。
「じゃあ…」
皆の視線を集めるメリルは、両頬に手を当てて縮こまっている。
「愛する人の子供です…その方は人間ですが、私の側にずっと寄り添ってくれたかけがえの無い存在なのです!」
メリルは顔を上げてオラシオに懇願した。
「どうかお助け下さい!オラシオ様、私は彼とお腹の子を守りたいのです!」
4人は顔を見合わせた。
「この季節にこれだけの薔薇を用意出来るとは、さすがオラシオ様」
「最近、驚異的な効果を有する栄養剤を入手したものでね。収穫量が倍になったのだ」
「それは是非ともお分け頂きたい、なあ、メリル」
メリル嬢はそっと微笑み頷いた。
「それは出来かねるな…とても貴重なものなので」
オラシオはワインに口を付けた。
「まあ、此方に住むようになれば毎日このような御馳走を頂けるのだからありがたい。滋養を付けてお世継ぎを沢山もうけるのだぞ、なあ、メリル」
メリルは首をかしげて微笑んだ。
「相変わらず奥ゆかしいな、メリル殿は」
オラシオはメリルに笑い掛けた。
「従順な性格です。オラシオ様に良くお支えするよう教育してあります」
オラシオは片眉を上げた。
「ほう。聞けば、ドルマン殿はメリル殿とは長く離れて過ごしていたとか。その間は誰が教育係を務めていたのだ?」
微かだが、メリルの睫が震えた。
「没落した侯爵家の侍従をしていた人物でしてね、高度な教育を受けている者です。侍従兼教育係としてメリルにつけておりました」
ドルマンは自慢げに身体を反らした。
メリルは少しばかり喉が弱く、両親とは雛れ、空気の良い山奥の別宅で長く療養していたらしい。
「今ではすっかり良いのです。親バカと思われるでしょうが、どこに出しても恥ずかしくない娘に育ちました」
「その侍従はメリル殿と共にこの屋敷に?」
「そのつもりです。王宮事情にも精通しているので、オラシオ様にとっても心強い部下となるでしょう。…それで、成婚の儀はいつにしましょう。私共の方はすっかり準備が整っております」
ドルマンは身を乗り出した。
「メリルもオラシオ様の元に参るのを心待ちにしているのです。なあ、メリル」
「はい」
メリルは目線を下げたまま答えると、白く細い指で赤い薔薇の花弁を摘まみ、口に入れた。
ブランシュはメリルの部屋に向かっていた。
湯浴みを終えたメリルの髪を整える為だ。
というのは建前で、ドルマン伯爵の目に触れぬように、こっそりメリルを連れ出すためだった。
メリルは傀儡だとオラシオは言っていた。
あの美しい方が酷いことだ。
ブランシュは目をすがめた。
誰であろうと己の欲のために他人の自由を奪おうとする輩は許せない。
薄暗い渡り廊下の隅に踞る白い物を見付けて、ブランシュは足を止めた。
白いレースの夜着から細く白い足首が見える。
ブランシュはハッとして駆け寄った。
「メリル様!どうされました」
メリルはフルフルと震えながら身体を起こした。
その顔は蒼白。
ブランシュは息を飲んだ。
「うう…お願い、血を…」
そして碧い筈のその瞳は、真っ赤に染まっていた。
伸ばされた節ばった白い手が、ブランシュの肩を掴んだ。
その細い腕のどこにそんな力があったのかと思うほど強くギリギリと締め付けられ、ブランシュは顔を歪めた。
メリルは美しい顔を狂暴に豹変させ、牙を剥き出し首を狙ってくる。
ブランシュはメリルの額に掌を当て押し返し、手首を掴み引き剥がそうとする。
そうやって両者ギギギと歯を食い縛りながら暫く膠着状態となった。
(メリル様、力つっよ!さすが吸血鬼)
しかし、基礎体力が違う、経験値が違う。
ブランシュはニヤリと笑うとメリルの頭を掴み、引き剥がした手首ごと床に押し倒した。
「メリル様、血は差し上げられませんけど、ヨダレは御馳走致しますわ」
メリルはバタバタと暴れた。白い太股が露になり、夜着の袷が緩んで膨らみも見え、何とも破廉恥な様だ。
しかし、等の本人はまるで獣のように唸って暴れている。
「たーんとお飲みください」
ブランシュは顔を近付けた。
ハンターのスポンサーはドルマン伯爵だとオラシオは言った。
メリルが懐妊すればそれなりの量の血液が必要になる。
同意なく人を吸血することを禁じられているこの国で、それを確保することは困難だ。
「家畜の血液でも代用出来るし、俺のように使用人として雇用契約を結ぶ方法もあるのだが…ドルマンという男は妙な選民思考があってな、我ら一族を人より優れた神にも等しい存在だと考えている節がある」
家畜の血など言語道断、身分の低い人間もしかり、高すぎるプライド故に、人狼飼育の話に飛び付いた。
「ドルマン伯を摘発し、処分を王宮に仰ぐおつもりですか?」
「我らの行動が更に制限されるのは望まないが、それについてもちょうど王宮と交渉したいと思っていたところだ。…それより、ブランシュは遅いな、ちょっと見てくる」
オラシオは椅子から腰を上げてドアに向かった。
「主様が自ら動かれなくても、私が行きます」
カクマが慌てて後を追う。
しかし、オラシオがノブを握ったところでドアがノックされた。
オラシオがすかさず開けた。
そこに現れた光景に皆、唖然と固まった。
ブランシュがメリルをお姫様だっこし、真顔で立っていた。
メリルは両腕をブランシュの首に掛け、うっとりとブランシュを見上げている。
「何で惚れられてる?!」
「血を吸われそうになったので、捩じ伏せて落ち着かせるためにヨダレを飲ませたんですが…いやぁ、メリル様ってば、積極的で…唇を奪われちゃいました」
てへっとブランシュが笑う。
メリルはソファーに座るブランシュにベッタリ貼り付いている。
オラシオは不機嫌さを隠しもせず、メリルを剥がしに掛かる。
「離れろ!メリル、ブランシュは俺のものだ」
「オラシオ様、ズルい。こんな美味しい糧を持っておられるなんて、シェアしてください」
「いやぁ、モテモテぇ」
照れるブランシュを見て、スケルとカクマが呆れている。
食糧扱いされているだけなのに…
「そういえば、メリル様の目が赤くなっていました。というか、吸血衝動があると言うことはつまり…」
ブランシュがメリルを見ると、メリルはギクリとして、手を離して顔を逸らした。
オラシオもメリルを見つめた。
「もしかして、妊娠しているのか?」
「もしかして、オラシオ様の子供ですか」
ブランシュはオラシオを振り返った。
「それは無い」
オラシオはキッパリ否定する。
「じゃあ…」
皆の視線を集めるメリルは、両頬に手を当てて縮こまっている。
「愛する人の子供です…その方は人間ですが、私の側にずっと寄り添ってくれたかけがえの無い存在なのです!」
メリルは顔を上げてオラシオに懇願した。
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