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第一章 それぞれの道

第11話 どうする?

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ソルトがギルマスの部屋に戻るとエリスはまだ横になったままだったのを確認し、ギルマスに受付のお姉さんに聞いたランクアップについて確認する。
「ああ、その話か。どら、二人ともギルドカードを出せ」

ギルマスにそう言われ、二人がギルドカードをギルマスに渡す。
「これが、お前らの新しいギルドカードだ。確認してくれ」

ソルトとレイがギルマスから渡されたギルドカードを確認する。
「あ、Cランクになってる」
「ソルトはCなんだ。じゃ、私はBかな? って、E! え~なんでよ! 私がアイツらを捕まえたようなもんじゃない! なのに、なんでソルトがCで、私がEなの? こんなのおかしい! 間違っているわ! そうよね、ギルマス!」
「いや、間違ってはないぞ。それに偶然とは言え、捕縛に協力したことに対する評価も込みでのEだ。それも大幅にサービスしてのEだがGからの2ランクアップだぞ。それにまだ、レイには魔物討伐の実績がないからな。不満があるなら、返してもらってもいいぞ」
「返したら、どうなるの?」
「どうもこうも、ギルドから脱会することになるだけだ。分かったのなら、そのまま引っ込めるか、返すのか、さっさと決めてくれ」
「もう、分かったわよ。いつか、ソルトなんて抜いてやるんだから!」
「「無理だな」」
「そんなの、やってみないと分からないでしょ!」
「まあ、挑むのは勝手だが、ソルトに迷惑をかけるんじゃないぞ」
ギルマスがレイに釘を挿すのを忘れずに忠告する。

「ぐぬぬ……なら、魔物を討伐すればいいんでしょ! いいわよ、狩って来るわよ」
「ああ、言っとくが、ゴブリンなら二、三体じゃランクアップには遠いぞ」
「ぐっ……なら、どうすればいいの?」
「まあ、地道に依頼をこなすことだな。だがソルトと一緒に行動するんだから、ランクアップは早いと思うぞ」
「そうね。でも、それだとソルトもランクアップするってことじゃないの。それだと、ソルトを追い抜くことは出来ないじゃないの! ギルマス!」
「お! よくそこに気付いたな。納得は出来ないだろうが、それが今のお前の実力だ。自分の実力を認めるのも大事なことだぞ」
「なによ! ゴルドのくせに! そういうゴルドのランクはどうなのよ?」
「俺か、俺はAだ。こう見えても警備隊隊長だしな。それなりのランクが求められるってことだな」
「なら、エリスはどうなのよ」
「ああ、エリスはBだな」
「皆、私より上じゃん……」
「お前な、一昨日来たばかりのお前がEランクになるってことだけでも異例中の異例なんだぞ。もっと、喜んでもいいんじゃないか?」
「私が異例中の異例なら、ソルトはなんなのよ!」
「あれは……」
「あれは?」
「特別だな」
レイからの質問にギルマスが絞り出したのが『ソルトは特別』という答えだった。

「は? なにそれ」
「なにそれと言われてもなぁ、それ以上の言葉は見つからないからな」
「もう、なんで私がモブ扱いでソルトがチートキャラなのよ!」
「レイ、気はすんだ?」
ソルトがギルマス達とレイの会話に割って入る。

「なに?」
「どうした?」
「いや、エリスが目を覚ましたから一応報告を」

「なに!」
ギルマス、ゴルド、レイがエリスが横になっているソファに向かうと、ぼんやりと薄めを開けているエリスの顔を覗き込む。
「うわぁ! な、なんなんですか! 私をどうするつもりなの! はっ……お母様、お母様はどこ?」
「落ち着け、エリス。まだ、記憶がはっきりしていないんだろ?」
「エリス? 誰ですか、それは。私の名前はリリス・フィル・グランディア。グランディア王国の第三王女です。あなた方は誰ですか? お母様はどこですか?」
「おい、こりゃどういうことだ。まずい方にいっちまったのか」
「ギルマス、まだ目を覚ましたばかりだし、様子を見ようじゃないか。ソルト、お前から見てどうなんだ?」
ギルマスがエリスの様子にあたふたし、ゴルドは落ち着いてソルトに状況確認をお願いする。

「分かりました。エリス、悪ふざけはその辺にしておけ。後でしっぺ返しが来るぞ」
「え? あなたは誰ですか? それに私の名前はリリス・フィ「分かったから、なら今度からリリスな」……もう、ソルトってば、ノリが悪いんだから。もう少し王女様気分を味わってもいいじゃない」
「王女様気分って、こんな部屋でおっさん連中に囲まれてか?」
「こんな部屋で悪かったな」
「おっさんで悪かったな」
「なら、本当に悪ふざけだったの?」
「そうだな、最初は記憶が混濁していたんだろうけど、ギルマスがエリスの名前を口にしてから、リリスの様子が変わったからな。あ、こいつ楽しんでいるなって思ったんだ。そうだろ? リリス」
「ええ、そうよ。ソルトの言う通りよ。もう、本当にノリが悪いわね」
「そりゃ、どうも」
「で、リリスはどうなんだ? 記憶は取り戻せたのか?」
「もう、ギルマスまで。ええ、記憶は全部とは言えないけどね。少しずつ思い出してきてるわ」
「なあ、リリスはエリスだった時の記憶も残っているんだな?」
「ゴルドまで……そうよ、ちゃんとエリスの時の記憶は残っているわ。ちゃんと百年分ね」
「じゃあ、エリリスは、これからどうするの?」
「レイ、からかってるの? そうね、まだなんとも言えないけど、同胞が残っているのなら力になりたいとは思うわ」
「……」
「ちょっと!」
皆がソルトの顔を見る。

「なに?」
「なにじゃないでしょ? ソルトの番でしょ? ほら、このリリス王女になにか聞きたいことはないの?」
「いや、特になし」
「そう……って、おい! なにかあるでしょう! ほら、第三王女なら、その上の第一、第二はどうなのとか。その美貌は母親譲りなの? とか、ほらなんかあるでしょ?」
「ちょっと待って……ん、ないね。じゃ、エリリスの話はこれで終わりでいい?」
「ソルト、ちょっと待ちなさいよ」
「なに、エリリス」
「それ! その『エリリス』ってなによ!」
「あ~それ、私が言ったヤツじゃん。なにサラッとパクってんのよ!」
「いや、なかなかいいネーミングだと思ってね。借りちゃった。てへっ」
「「てへっじゃない!」」
「なんだ、エリスはエリリスに改名か。なら、ギルドカードを渡してくれ」
「あのギルマス、本気で言ってます?」
「いや、本名もわかったんだし、この機会に変えるのもいいんじゃねえか? なあ、エリリス」
ギルマスまでソルトの悪ノリに乗っかりエリスに改名を迫る。

「悪かったわよ」
「「「「え?」」」」
「皆を揶揄って悪かったって、言ってんの。だから、名前は『エリス』のままでいさせて。お願いします!」
「「「「……」」」」

エリスが謝罪するが、周りの空気が重くなる。この悪ふざけの回収を考えていなかったため、まさかのエリスの謝罪に戸惑う四人、いや性格にはソルトを除く三人だった。
「ソルト、あんたがなんとかしなさいよ」
「なんで、俺が? 別にエリスのままでいさせて欲しいって言うんだから、それでいいじゃない。なにも深く考えることはないんじゃないの」
「それもそうね。でも、エリリスは捨て難いな~」

すると、さっきまで頭を下げたままでいたエリスがガバッと顔を上げ言う。
「あら、それなら喜んで使わせてもらうわよ。私とソルトの子供の名前にね」
「なにそれ! 聞いてないんですけど?」
「だって、今考えたんだもの。ねえ、ソルト」
「……」
エリスに腕を掴まれ、引き寄せられるソルトだが下手に反応してもいいことはないと、騒ぐエリスとレイを無視したまま黙っている。

「もういい。それでエリスのままでいいんだな」
「うん。まだ、エリスのままでいるわ」
「まだって、ことはいつかリリスに戻るつもりか?」
「ええ、グランディア王国の遺恨を晴らしてからね」
「いいわね。ねえ、もちろん私達も加勢するわよね?」
レイがソルトの顔を見ながら、エリスの提案に賛成するが、ソルトの表情はどこか思案顔である。

「ソルト、聞いてるの?」
「聞いてるよ。遺恨を晴らすって、どうするの? たった二人で王国を相手にするの?」
「二人? あれ? ソルトは加勢してくれないの?」
「なんで、俺が? それに王国の一部の人には腹パンくらいはしたいけどさ、争うとなったら関係ない人も巻き込むんでしょ? そう言うのは俺の好みじゃないから、パス」
「「え?」」
ソルトの答えが意外だったのか、困惑するエリスとレイの二人。だが、ソルトの言うことも確かにそうだなと思ってしまう。

「やっぱり、無理なのね。そうよね、名前ばかりの王女じゃ誰もついてこないしね。それに百年も前のことなんて誰も覚えてないわよね」
「ソルト、あんた正気なの? 私達をここに喚んだ連中に仕返ししたいとか思わないの?」
「ん~別に。確かに急にこんなところに連れて来られた時は、そりゃ怒りも湧いたけど、今は十分楽しいし。向こうに戻ろうとも思わないからね。さっきも言ったけど腹パンくらいはしたいけど、それ以上は考えてないな~」
「なら、アイツらはどうするのよ!」
「だから、俺はそいつらのことはなにも知らないんだって。そんな奴のことを可哀想とか言われても、テレビの向こう側の世界と同じくらいの感情しか湧かないよ。ごめんね」

ソルトとレイ達のやりとりを見ていたゴルドが口を挟む。
「ソルト、お前の言ってることも分からんではないが。同郷の仲間を助けたいと思う気持ちは理解出来るだろ?」
「だから、それは理解出来るけど。でも、二人で王国に対抗するのは、どう頑張っても犬死の運命しか見えないよ」
「そりゃ、そうだが。なにか他に手があるだろ」
「例えば?」
「……ダメだ。思い付かん」
「ゴルド。ソルトの気持ちは分かった。確かに無謀かも知れん。だが、その気持ちは分かるんだな」
「ええ、分かりますよ。でも、自分には思い入れがないことですからね。こればかりはどうしようもないです。それに俺が加勢したと言っても、二人から三人に増えるだけで、対して変わりはありませんよ。それに意味のない虐殺も趣味ではありません。レイはそのことを理解しているの?」
不意にソルトから、問われたレイは、やっと『国と争う』ことは『人を殺す』ということだと気付く。
「あの、人と争うことなく王国を倒すのは無理かな」
「無理だな」
ギルマスがレイにそう告げる。

「なら、どうすればアイツらを助けられるの? ねえ、ソルト!」
「脱走させれば、いいんじゃないの?」
「え?」
ソルトの意外な提案にレイが驚く。

「なにを言ってるの?」
「なにって、前の勇者も脱走したって、レイも聞いたでしょ?」
「それは聞いたわ。だからって、どうやって脱走させるのよ」

ソルトは腕を組むと、少しだけ考える。
「要はその二人を脱出しようって気にさせればいいんだよね?」
「そりゃそうよ」
「なら、エサが必要ってことだよね」
ソルトが話すエサと言う単語にレイが聞き返すと、ソルトがレイを指差す。
「え? なに?」
「だから、エサ」
「エサ? 私がエサ?」
「そう、レイが有名になればいいんだよ。向こうにいる勇者の耳に入るくらいにね」
「私が有名になるの?」
「そう、向こうから暗殺者を送り込んでくるくらいにね。そうすれば、最終的には勇者の二人を駆り出すと思うんだ。どう?」
「ソルト、ちょっと聞いていい?」
「なに? 我ながらいいアイデアだと思うけど、どこか不満でも?」
「大ありよ! なんで、私が命を狙われないといけないのよ! そんなのソルトでもいいじゃない」
「でも、俺の名前じゃアイツらには届かない、残念です~」
「くぅ~ムカつく! なら、エリスはどうするのよ?」
「エリスはもっと単純で、某国の某王女がここにいるらしいって噂を流せば、いろんなのが集まって来るだろうから、その中から当たりを探せばいいんだよ」
ソルトが話す提案にそういう手もあるかと感心していたギルマスとゴルドだが、ソルトの『当たりを探す』と言う言葉に引っかかりを覚える。
「なあ、ソルトよ。その当たりを探すってのはどういうことだ?」
「ゴルドさん、そのままですよ。エリスを狙って支援者や、暗殺者、それと肉親や支援を騙る詐欺師とかね」
「ほう、そうか。それでこの街に来た連中を取り締まると言う訳か」
「そうです」
「そうですじゃねえ! そんなことになったら、この街の治安が悪くなるじゃねえか! 冗談じゃねえ」
「いい案だと思ったんですけどね。賛同を得られなくて残念です」
「だが、確かにいい案ではあるな。二人で王国に立ち向かうのは難しいかも知れんが、待ち受けるのならそれほど難しくはないか。ソルトよ、お前もそこまで言うからには、なにか補完するアイデアもあるんじゃないのか?」
ギルマスの問いにソルトがとりあえずと今、思い付く内容を話す。

「そうか、確かにそれが出来れば、この街の治安は今以上に良くなる可能性があるな」
「ギルマス! だが、それは出来たらの話だ。今、手元にない物を根拠にする話じゃないだろ」
「なら、それが出来てから行動に移せばいいんじゃないか。なあ、ソルト」
「ええ、そうですね。それなら、ゴルドさんも納得出来るでしょうね」
「そういうことだゴルド。それにエリス、レイ。お前達もそれならいいだろ?」
「ああ、それが本当に出来るのなら、俺はなにも言わない」
「そうね、私も記憶が戻ったばかりだし、なにが正解かも分からないけど、ソルトの作るそれがあれば、確かにいいわね」
「ん~なんとなくソルトのやりたいことは分かるけど、本当にそんなことが出来るの?」
ギルマス、ゴルド、エリスはソルトの提案に納得してくれたが、レイだけはどこか不安に感じているようだ。

「まあ、当然心配だよな。でもな、俺もなにも思い付きで言ったんじゃないぞ。ちゃんと遺跡があるのを確認したんだからな」
「「「「遺跡!」」」」
「ゴルド、ソルトは今……遺跡と言ったよな」
「ああ、俺も聞いたぞ。なあ、エリス達も聞いたよな」
「聞いたわよ。自信がありそうだったから、なにかあるとは思っていたけど、まさか遺跡とはね~」
「それは、いいけどさ。そこになにがあるかは知ってるの?」
「いや、それはまだ分からない」
「ないよ、じゃあなにもないのと一緒じゃない。どうすんのよ、こんなに期待させて」
「まあ、その遺跡がダメなら次の遺跡で見つければいいだけだし。別に心配することはないんじゃないかな」
「「「「次?」」」」

ソルトが話す遺跡と言う単語にも驚いたが、一つだけではなく、他にもあるとソルトが言う。
「マジか……」
「マジです」

「遺跡か~それでいつ行くの?」
「ん~いろいろ準備して、一月後かな」
「え~長くな~い?」
「あのな、レイ。お前は二日前にここに来たばかりだろ。ソルトの言う一月は妥当だと俺は思うぞ」
「そうだな、パーティを組んだとは言っても、まだ実戦も経験してないし、連携も試していない。それに野営の仕方とか、冒険者として覚えること、やることはまだまだいっぱいあるぞ」
「え~」
「「「え~言わない!」」」
「……はい」

レイが一月は長いと文句を言うが、ギルマス達が話してくれたことでなんとか納得したようだ。

「なら、これでエリス達のパーティとしての活動方針は決まったんだな」
「ええ、そうね」
「後、家が欲しいんだけど、どこに行けばいい?」
「なんだ、ソルトは宿代はタダなんだろ? なんで家が必要なんだ?」
ソルトがギルマスに不動産屋を紹介して欲しいと頼む。この世界に不動産屋があればだが。

「あら? ソルトは私と一緒に住む家を探しているの? 私は今の宿のままで全然、構わないのよ」
「違う! 風呂だよ」
「風呂なら、お前が用意した風呂があるじゃないか? あれじゃダメなのか?」
「ダメ! あんな野郎同士が肌を密着させて入る風呂なんて、ダレ得だって話だよ!」
「キャサリンとか?」
レイの発言にソルトが睨む。

「だから、俺一人がゆっくり休めるくらいの大きさでいいんだけど、ない?」
「そういうのは商業ギルドだな。それにいくら、この街の物価が安いと言っても意外とかかるぞ」
「意外とって、どれくらい?」
「そうだな、安いので二千万セルだな」
「二千万か。オーク一体で二十万……単純計算で百体か」
「おい、ソルトよ。いくらなんでも一度に百体は買い取れないぞ」
「そうか、なら一日三体卸すとなると三十三日、一月か。そこから注文したとして、二、三ヶ月か。なら土地だけで……いや、魔法はダメか。そうなると、地道に頑張るしかないか」
「まあ、今は慌てずに地道にやってくれ。頼む!」
ギルマスが暗に目立つ真似は止めてくれとソルトに頼み込む。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「宰相よ。あの二人はどれくらいで使いものになりそうなんだ?」
「はい。ゴルザの報告によると、今は地道に文句も言わずに精進しているようです」
「そうか。なるべく早く使えるようにして欲しいのだがな」
「それは分かりますが、隷属させますと、スキルの取得や成長が難しくなるので、今は隷属させることは考えておりません」
「そうか。まあいい。だが、なるべく早く頼むな」
「はい。承知しました」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「なあ、竜也。俺達はいつまで走るんだ?」
「そうだな。慣れたと思えば、装備品を追加され、重くなるからな。おかげで筋力や体力は増えたみたいだが、まだ剣術とか実戦で使えそうなスキルは取れてないからな」
「そうだよな」
「俺も魔法とスキルがあるって、喜んだけど、その使い方も取り方も分からないもんな。俺達って召喚勇者のはずなのにな」
「だよな~」
まさか、あのオッサンが勇者とかじゃないよなと竜也は自分の頭に思い浮かんだ疑問を振り払う。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ここで一章として、終わりにしたいと思います。
次の章からはソルト達を冒険者として動かして行きたいと考えているので、お楽しみに。
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