黄金の炎と呪いの子

「ねえ、琥珀。あなたは本当に俺から奪うつもりがあるんですか」

スラムに住む孤児の少年、灰簾(カイレン)。
見知らぬ男たちに仕事だと言われて連れてこられた屋敷で彼は領主の慰み者にされるが、用心棒・琥珀の力を借りてそこを抜けだす。
砂漠に隠れ住む民、言葉を奪われ、生贄を差し出すのと引き換えに住むことを許される居留地の人々、凍りついた大学の奥で体制転覆を目指す学者たち……。
何年もの間ふたりで逃亡生活を続け、旅を重ねるうちに、琥珀を愛し始める灰簾だが、琥珀には彼を愛せない事情があった。
やがて、成人した灰簾は自分の運命を知ることになるのだが、その時世界は破滅に向かって転がりはじめ、ふたりの蜜月は終わりを告げる──

正義とは、自由とは、愛とは。泥のような世界で出会ったふたりの愛を描くダークファンタジー。

※fujossy版から改訂しています。
ビターエンド、人が結構死んだり殺されたりします。
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