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67、嬉しいがいっぱいで 奏side
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「そろそろ戻ろうか、」
本当はもうちょっとこうしていたい…けど我儘は言えない…
「ぽかぽかで気持ちいけど、病み上がりだから無理してまた熱出たら嫌だろ?」
うん…もう熱はヤダ…
「また来ようね。」
コクリ
斗真さんの手を握ってお部屋には入る。
「おかえり~」
「ただいま~、って杏美もどっか行ってたの?」
おかえりって言いながら杏美さんが玄関から帰ってきた。
「うん!みんなにはお土産買ってきたんだけど奏くんの無かったからダッシュで駄菓子屋行ってきた!」
「奏くん良かったね。」
だがしや?
知らない言葉に首を傾げる。
「え…もしかして駄菓子知らない?お菓子だよ。ほら、何が好きか分かんなかったから色々買ってきたんだけど…食べたことない?」
袋いっぱいのお菓子を机に並べてくれた。
でも見たことも食べたこともなくて申し訳なくなる。
「そっか~お菓子初めてか~楽しみだな!」
斗真さんに頭をわしゃわしゃしてもらう。
「気になるのある?これ全部奏くんのだからね。好きなの食べていいよ。」
これ全部?!
こんなにたくさん?
「良かったな~どれにする?」
斗真さんの手を繋いで机を覗く。
これ綺麗、
透明のドームに入った色んな色のを指さした。
「これは金平糖だよ。綺麗だよね。私も好きだよ~どうぞ」
杏美さんが蓋を開けてくれた。
緑色を手に取る。
周りは硬くてトゲトゲしてる。
綺麗な色、宝石みたい。
「食べてみな。甘くて美味しいよ。」
斗真さんに言われ恐る恐る口に入れてみる。
わぁ、甘い。
初めての感触、舌の上で転がしてみる。
「どう?」
杏美さんが不安そうに僕の顔を見ている。
「美味しい?」
コクリ
斗真さんに聞かれ杏美さんの顔を見て頷いた。
「良かった~他のも食べていいからね。
あ、そうだ。みんなにもお土産あったんだった。」
そう言って杏美さんはみんなにも何かをあげに行った。
斗真さんは綺麗なペンギンさんのキーホルダーをもらっていた。
「金平糖好き?」
コクリ
こんぺいとう…すき
この美味しさを斗真さんにも知ってほしくて水色のこんぺいとうを斗真の手のひらに置く。
「え?くれるの?」
コクリ コクリ
「ありがとう」
斗真さんの反応が見たくてじっと食べるのを待つ。
「ん~!美味しい。ありがとう。」
斗真さんも美味しいって、それが嬉しくて斗真さんの膝を降りて杏美さんの元に行く。
「ん?どうしたの?」
杏美さんの服をクイクイと引っ張るとこっちを見てくれた。
「いいの~?ありがと~」
杏美さんの手にも乗せると喜んでパクッと食べてくれた。
「うん!やっぱ金平糖好きだわ~美味しい!ありがとね。」
うわぁ~なんだか心がぴょんぴょん跳ねてる感じがする。
美香さんのところにも行って金平糖を渡す。
「くれるの?ありがとう。わぁ甘くて美味しいね。」
美香さんも美味しいって顔をしてくれた。
直人さんのところにも行って手にこんぺいとうを置く。
「俺にもくれるの?!嬉しい~!ありがとう!美味し~」
みんなに美味しいって言ってもらって凄い嬉しい気持ちになった。嬉しい気持ちになって斗真さんのもとに戻る。
「おかえり、みんなにもどうぞしてきたんだ~みんな喜んでたね~」
コクリ
みんな喜んでくれたから僕も嬉しい気持ちになった。
「え?どうした?」
嬉しいのに…みんながありがとうって言ってくれて嬉しいのに目からは涙がどんどん溢れて止まらなくなっちゃった。
「奏くん?どうしたの?金平糖減っちゃったから?」
フルフル
杏美さんに言われて違うと首を振る。
「おいで~嬉しかったんだよな~、嬉しいって気持ちをどうしたらいいか分かんないだけだよな。」
コクリ コクリ
心は嬉しいでいっぱいなのにいっぱい過ぎて…
「そういうの嬉し泣きって言うんだよ~幸せな涙だね~」
「そっか、良かった。悲しいんじゃないんだ。」
斗真さんの代弁を聞いて杏美さんもほっとしている。
「今日は初めてなことがいっぱいだね。よしよし、」
斗真さんによしよししてもらって涙も止まった。
「落ち着いた?」
コクリ
「金平糖食べる?」
コクリ
「何色がいい?」
あと緑とオレンジとピンクの3つが残っていた。
「緑にするの?」
コクリ
「綺麗だよね~」
じっくり色を見てからパクりと口に入れた。
甘いのが口に広がっていく。
美味しい。
今日初めてお菓子を食べたけど、今まで食べた食べ物の中で1番好きだ。
本当はもうちょっとこうしていたい…けど我儘は言えない…
「ぽかぽかで気持ちいけど、病み上がりだから無理してまた熱出たら嫌だろ?」
うん…もう熱はヤダ…
「また来ようね。」
コクリ
斗真さんの手を握ってお部屋には入る。
「おかえり~」
「ただいま~、って杏美もどっか行ってたの?」
おかえりって言いながら杏美さんが玄関から帰ってきた。
「うん!みんなにはお土産買ってきたんだけど奏くんの無かったからダッシュで駄菓子屋行ってきた!」
「奏くん良かったね。」
だがしや?
知らない言葉に首を傾げる。
「え…もしかして駄菓子知らない?お菓子だよ。ほら、何が好きか分かんなかったから色々買ってきたんだけど…食べたことない?」
袋いっぱいのお菓子を机に並べてくれた。
でも見たことも食べたこともなくて申し訳なくなる。
「そっか~お菓子初めてか~楽しみだな!」
斗真さんに頭をわしゃわしゃしてもらう。
「気になるのある?これ全部奏くんのだからね。好きなの食べていいよ。」
これ全部?!
こんなにたくさん?
「良かったな~どれにする?」
斗真さんの手を繋いで机を覗く。
これ綺麗、
透明のドームに入った色んな色のを指さした。
「これは金平糖だよ。綺麗だよね。私も好きだよ~どうぞ」
杏美さんが蓋を開けてくれた。
緑色を手に取る。
周りは硬くてトゲトゲしてる。
綺麗な色、宝石みたい。
「食べてみな。甘くて美味しいよ。」
斗真さんに言われ恐る恐る口に入れてみる。
わぁ、甘い。
初めての感触、舌の上で転がしてみる。
「どう?」
杏美さんが不安そうに僕の顔を見ている。
「美味しい?」
コクリ
斗真さんに聞かれ杏美さんの顔を見て頷いた。
「良かった~他のも食べていいからね。
あ、そうだ。みんなにもお土産あったんだった。」
そう言って杏美さんはみんなにも何かをあげに行った。
斗真さんは綺麗なペンギンさんのキーホルダーをもらっていた。
「金平糖好き?」
コクリ
こんぺいとう…すき
この美味しさを斗真さんにも知ってほしくて水色のこんぺいとうを斗真の手のひらに置く。
「え?くれるの?」
コクリ コクリ
「ありがとう」
斗真さんの反応が見たくてじっと食べるのを待つ。
「ん~!美味しい。ありがとう。」
斗真さんも美味しいって、それが嬉しくて斗真さんの膝を降りて杏美さんの元に行く。
「ん?どうしたの?」
杏美さんの服をクイクイと引っ張るとこっちを見てくれた。
「いいの~?ありがと~」
杏美さんの手にも乗せると喜んでパクッと食べてくれた。
「うん!やっぱ金平糖好きだわ~美味しい!ありがとね。」
うわぁ~なんだか心がぴょんぴょん跳ねてる感じがする。
美香さんのところにも行って金平糖を渡す。
「くれるの?ありがとう。わぁ甘くて美味しいね。」
美香さんも美味しいって顔をしてくれた。
直人さんのところにも行って手にこんぺいとうを置く。
「俺にもくれるの?!嬉しい~!ありがとう!美味し~」
みんなに美味しいって言ってもらって凄い嬉しい気持ちになった。嬉しい気持ちになって斗真さんのもとに戻る。
「おかえり、みんなにもどうぞしてきたんだ~みんな喜んでたね~」
コクリ
みんな喜んでくれたから僕も嬉しい気持ちになった。
「え?どうした?」
嬉しいのに…みんながありがとうって言ってくれて嬉しいのに目からは涙がどんどん溢れて止まらなくなっちゃった。
「奏くん?どうしたの?金平糖減っちゃったから?」
フルフル
杏美さんに言われて違うと首を振る。
「おいで~嬉しかったんだよな~、嬉しいって気持ちをどうしたらいいか分かんないだけだよな。」
コクリ コクリ
心は嬉しいでいっぱいなのにいっぱい過ぎて…
「そういうの嬉し泣きって言うんだよ~幸せな涙だね~」
「そっか、良かった。悲しいんじゃないんだ。」
斗真さんの代弁を聞いて杏美さんもほっとしている。
「今日は初めてなことがいっぱいだね。よしよし、」
斗真さんによしよししてもらって涙も止まった。
「落ち着いた?」
コクリ
「金平糖食べる?」
コクリ
「何色がいい?」
あと緑とオレンジとピンクの3つが残っていた。
「緑にするの?」
コクリ
「綺麗だよね~」
じっくり色を見てからパクりと口に入れた。
甘いのが口に広がっていく。
美味しい。
今日初めてお菓子を食べたけど、今まで食べた食べ物の中で1番好きだ。
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