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227、ごめん 斗真side
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透に止血してもらっている間、奏くんは不安そうにじっと俺の腕を見ていた。
奏くんに自傷行為をされた時の胸の痛みを感じてほしくてやったんだけど…やり過ぎたな…今更ながら少し反省した。
でも、他に方法が思いつかなかったんだよな…
「できたよ。」
「あぁ、ありがとう。ごめんな、」
包帯を巻かれた腕を見つめる奏くんの頭を撫でると上目遣いで見つめられる。
「驚かせてごめんな、やり過ぎた。」
フルフル
首を振ってはくれてるが目には涙がグッと溜まっていく。
不安だったんだろうな。
「おいで、」
コクリ
ギュー
胸に擦寄る頭を撫でると溜まっていた涙が零れた。
「で?何があったか教えてくれるか?」
「っえっと…それは…」
なんて説明したらいいか口ごもっていたら奏くんが口を開いた。
「…僕…僕が…僕が痛いしたから…ダメって…それで…それで…僕が痛いした時の斗真さんの痛いの教えてくれた……」
「なるほどね…胸の痛みを身をもって教えたと、はぁ、体張りすぎ。
今回は俺が来たからよかったものの来なかったらどうしてたんだよ。
分かってると思うけど次はないからな、いいか?」
「ごめんなさい…」
透は俺に怒ってるんだけど、俺よりも先に奏くんが謝った。
「はぁ、斗真は?」
「え?あ、ごめんなさい…」
「はい、2人とも分かればよろしい。」
「ごめんなさい…っ……僕が……僕が悪いの…」
奏くんの言葉に透が聞き返した。
「ん~、どんなとこが悪かったのかな?」
「僕が…僕の心がわがままだから…」
「わがまま?奏くんが?」
コクリ
「わがまま…どんどんわがままなるの…だから…だから…僕…僕…」
「そっか、わがままになっていく自分が嫌だったから痛いことしちゃったんだね。」
コクリ…
「僕なんて……っ!」
「そーれ、それ痛いよ?」
「ぁ……」
腕に爪を立てた奏くんの手に手を重ね止めた。
奏くんの手を包み込む透の手は優しかった。
奏くんに自傷行為をされた時の胸の痛みを感じてほしくてやったんだけど…やり過ぎたな…今更ながら少し反省した。
でも、他に方法が思いつかなかったんだよな…
「できたよ。」
「あぁ、ありがとう。ごめんな、」
包帯を巻かれた腕を見つめる奏くんの頭を撫でると上目遣いで見つめられる。
「驚かせてごめんな、やり過ぎた。」
フルフル
首を振ってはくれてるが目には涙がグッと溜まっていく。
不安だったんだろうな。
「おいで、」
コクリ
ギュー
胸に擦寄る頭を撫でると溜まっていた涙が零れた。
「で?何があったか教えてくれるか?」
「っえっと…それは…」
なんて説明したらいいか口ごもっていたら奏くんが口を開いた。
「…僕…僕が…僕が痛いしたから…ダメって…それで…それで…僕が痛いした時の斗真さんの痛いの教えてくれた……」
「なるほどね…胸の痛みを身をもって教えたと、はぁ、体張りすぎ。
今回は俺が来たからよかったものの来なかったらどうしてたんだよ。
分かってると思うけど次はないからな、いいか?」
「ごめんなさい…」
透は俺に怒ってるんだけど、俺よりも先に奏くんが謝った。
「はぁ、斗真は?」
「え?あ、ごめんなさい…」
「はい、2人とも分かればよろしい。」
「ごめんなさい…っ……僕が……僕が悪いの…」
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「ん~、どんなとこが悪かったのかな?」
「僕が…僕の心がわがままだから…」
「わがまま?奏くんが?」
コクリ
「わがまま…どんどんわがままなるの…だから…だから…僕…僕…」
「そっか、わがままになっていく自分が嫌だったから痛いことしちゃったんだね。」
コクリ…
「僕なんて……っ!」
「そーれ、それ痛いよ?」
「ぁ……」
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奏くんの手を包み込む透の手は優しかった。
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