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325、決めつけて…… 奏side
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「おまたせ~ 一人にしてごめんね、」
フルフル
美香さんが戻ってきて隣に座った。
斗真さんのとこ行ってたのかな?
「斗真すごい反省してたわよ、」
??
「ぇ…?」
どうして斗真さんが反省するの?斗真さんは何も悪いことしてないのに。
「斗真は奏くんのことを怒らせたって思ってるみたいよ。」
「え?…僕、怒ってない」
「そうよね~お互い何か思い違いをしてるみたいね。」
「思い違い…」
「斗真も言葉足らずなとこがあって、奏くんも斗真の気持ちを勘違いしてるところがあるんじゃないかしら。ちゃんとお互いに思ってることを言葉にしないと伝わらないよ。」
「斗真さんの気持ち……また…勝手に決めつけてた……」
「またってことは前にもあったの?」
「……コクリ…前も斗真さんの気持ちを決めつけて……僕のこと役立たずだと思ってるって言ったら『俺の気持ちを決めつけないで』って……なのに、僕はまた……」
「そうだね、斗真の気持ちは斗真に聞いてみようか。」
コクリ
「でも、今回のことは奏くんも斗真のことを決めつけちゃったかもしれないけど、そう思わせるようなことをした斗真も悪い。」
「……っ斗真さんは悪くない……僕が勝手に」
「うーうん、悪くないことはないよ。斗真はもう大人なんだからそのくらいできなきゃダメ。悪いことは悪いって教えてあげるのはお母さんの役目だから。」
「……怒る?」
「怒りはしないよ。ちょっと叱るだけ。」
「怒ると叱るは違う?」
「似てるけどちょっと違うかな、怒るは怒鳴ったり感情をぶつけること。叱るは相手を正しい方に導いてあげること。私はウチの子たちに怒ったことないかな。」
「叱る……」
……僕のお父さんとお母さんはどっちをしてくれてたんだろう。
「斗真とお話する?」
……コクリ
クッキーを抱っこして斗真さんのお部屋に向かった。
本当に斗真さんは怒ってないのかな……
美香さんは怒ってないって言ってたけど……信じてもいいのかな……
もし怒ってたらドア開けた途端殴られたら……
悪い方向にばかり考えが行って足が重たい。
ゆっくり進むのに気付いたらもう斗真さんの部屋の前に着いてしまった。
フルフル
美香さんが戻ってきて隣に座った。
斗真さんのとこ行ってたのかな?
「斗真すごい反省してたわよ、」
??
「ぇ…?」
どうして斗真さんが反省するの?斗真さんは何も悪いことしてないのに。
「斗真は奏くんのことを怒らせたって思ってるみたいよ。」
「え?…僕、怒ってない」
「そうよね~お互い何か思い違いをしてるみたいね。」
「思い違い…」
「斗真も言葉足らずなとこがあって、奏くんも斗真の気持ちを勘違いしてるところがあるんじゃないかしら。ちゃんとお互いに思ってることを言葉にしないと伝わらないよ。」
「斗真さんの気持ち……また…勝手に決めつけてた……」
「またってことは前にもあったの?」
「……コクリ…前も斗真さんの気持ちを決めつけて……僕のこと役立たずだと思ってるって言ったら『俺の気持ちを決めつけないで』って……なのに、僕はまた……」
「そうだね、斗真の気持ちは斗真に聞いてみようか。」
コクリ
「でも、今回のことは奏くんも斗真のことを決めつけちゃったかもしれないけど、そう思わせるようなことをした斗真も悪い。」
「……っ斗真さんは悪くない……僕が勝手に」
「うーうん、悪くないことはないよ。斗真はもう大人なんだからそのくらいできなきゃダメ。悪いことは悪いって教えてあげるのはお母さんの役目だから。」
「……怒る?」
「怒りはしないよ。ちょっと叱るだけ。」
「怒ると叱るは違う?」
「似てるけどちょっと違うかな、怒るは怒鳴ったり感情をぶつけること。叱るは相手を正しい方に導いてあげること。私はウチの子たちに怒ったことないかな。」
「叱る……」
……僕のお父さんとお母さんはどっちをしてくれてたんだろう。
「斗真とお話する?」
……コクリ
クッキーを抱っこして斗真さんのお部屋に向かった。
本当に斗真さんは怒ってないのかな……
美香さんは怒ってないって言ってたけど……信じてもいいのかな……
もし怒ってたらドア開けた途端殴られたら……
悪い方向にばかり考えが行って足が重たい。
ゆっくり進むのに気付いたらもう斗真さんの部屋の前に着いてしまった。
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