あの時僕がみたもの

mirei

文字の大きさ
2 / 5

利根りな

しおりを挟む
やばい!課題忘れた!!!

次は数学の授業じゃん!社会の大和先生なら見逃してくれるだろうけど、数学の権田はしつこいって聞いたんだよな~!

ああ..昨日晩御飯のあと弟とゲームを始めたばかりに...


キーンコーン


「では早速、昨日の課題25ページから....今日は右回りで太刀川から」

あーおわったー!椎羅の次私だし...ってかあいつ全然反応ないけど、また寝てる?
あ、かなきづいたな、起こそうとしてるし相変わらず甘いな~!自業自得だしほっときゃいいのにー!

呼びかける先生の声にぴくりとも動かない、椎羅。
静まり返る教室。
反応のない椎羅の横でかなが必死に起こそうとしている。


わっ権田こっちくる!教科書まるめてんだけど!

「椎羅起きなさい!!」

丸めた教科書を振りかぶったと思いきや、権田がうずくまっていた。 

「うおっやべっ」

「えー先生?大丈夫っすか?のびをしたらなんかちょーどいいとこにあたっちゃったみたいで...」

「...太刀川あとで職員室こい」

「いやいまのは正当防衛?事故といいますか...」

「いいからこい!他は自習!!!」


あちゃーなんか運悪いやつ。でもおかげで授業なくなってラッキー!
今回ばかりは椎羅、でかした!

「りな、さてはまた課題忘れてたろ。」

ほっとしてるりなを見て風間が言った。

「なっ!忘れてないし!」


何かいいたげな風間の後ろで、不機嫌そうなかながみえた。また椎羅と口喧嘩してんのかな?


「おい椎羅あれはかわいそうだろ」

「風間、わざとあてたわけじゃねーし。ちょっとのびをしただけで」

「いやそもそもお前が寝てるから権田がきたんだろー。かなちゃんが横ではらはらしながら起こそうとしてたっていうのにお前は」

風間の後ろでかながそーだそーだといわんばかりの顔をしている。


「みてんじゃねーよスケベ」


「はあ!!!?だれがあんたなんか!!」

あ、またやってるよー。
かなと椎羅は中学からずっとこんな感じなんだよね~。椎羅はガキだし、かなも相手にしなきゃいいのに。

「もう夫婦喧嘩ってそろそろ言われてもおかしくないんじゃないかな。」

風間が呆れながら呟く。

「そうそう、中学の時みんなに痴話喧嘩いわれてたわ。ほんとあきないよねあの二人」

風間は話のわかるやつだ。中学の時は私があの二人を見守る?役目だったのだろうが、いまはこうしてこの立場をわかってくれる人がいるのは心強い。

「で、りなは課題やってたの?」

「え?ももちろん」

「さっすが~」

こいつの鋭さはたまにいやになるけど








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

婚約者を寝取った妹に……

tartan321
恋愛
タイトル通りです。復讐劇です。明日完結します。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

【完結】魅了魔法のその後で──その魅了魔法は誰のため? 婚約破棄した悪役令嬢ですが、王太子が逃がしてくれません

瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
その魅了魔法は誰のため? 一年前、聖女に婚約者である王太子を奪われ、婚約破棄された悪役令嬢リシェル・ノクティア・エルグレイン。 それが私だ。 彼と聖女との婚約披露パーティの噂が流れてきた頃、私の元に王太子が訪れた。 彼がここに来た理由は──。 (全四話の短編です。数日以内に完結させます)

気づいたときには遅かったんだ。

水瀬瑠奈
恋愛
 「大好き」が永遠だと、なぜ信じていたのだろう。

私には婚約者がいた

れもんぴーる
恋愛
私には優秀な魔法使いの婚約者がいる。彼の仕事が忙しくて会えない時間が多くなり、その間私は花の世話をして過ごす。ある日、彼の恋人を名乗る女性から婚約を解消してと手紙が・・・。私は大切な花の世話を忘れるほど嘆き悲しむ。すると彼は・・・? *かなりショートストーリーです。長編にするつもりで書き始めたのに、なぜか主人公の一人語り風になり、書き直そうにもこれでしか納まりませんでした。不思議な力が(#^^#) *なろうにも投稿しています

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...