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9「縁」
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白馬と別れた後。
休まず走り続けて魄を移したあの森に戻ってきた牧草地の神は、一息ついてからその場に座り込み、今度は『器』から魄を分離させるべく意識を集中させた。
犬が目の前で座っているのを真正面から見ているような光景を強く思い浮かべ、体の中を巡る神力と魄の存在を感じながら呼吸を繰り返す。
…すると、ふと目の前で何かが どさりと倒れ込むような音が聞こえてきた。
目を開けてみると、そこに横たわっていたのは見慣れた犬の姿。
つい先ほどまで牧草地の神が移っていた『器』だ。
(わ…すごく不思議な気分……)
牧草地の神は眠ったように目を閉じてじっとしているその犬を撫でてみる。
撫でたことで伝わってくる手や自らの体の感覚にはどこにも変わりなく、無事に魄の移し渡しが済んだということは明らかだ。
(魄も傷ついていないみたいだし…うん、結構いい感じだ)
牧草地の神は撫でていた手をそのまま犬の顔周りの方に移動させ、そっと持ち上げながらじっと観察してみた。
やはり特に目立つような模様などは見当たらないのだが…白馬は何を見て『変わった模様だ』などと言ったのだろう?
どうにも腑に落ちない牧草地の神だったが、すでに屋敷に戻らなければならない刻限が迫っている。
犬をしっかりと抱きかかえた牧草地の神は【天界】に戻り、足早に自らの屋敷へと向かった。
ーーーーーーーー
屋敷では留守を守っていてくれていた蝶が出迎えてくれた他、牧草地の神が【天界】に戻ってきたことを知った花の神も駆けつけてきていた。
『器』に魄を移した後というのはただ【地界】に降りた後よりも充分な休息が必要になるらしく、帰り着くまではまだ何ともなかったのに、次第に牧草地の神は『疲れ』と言うべきものを感じ始めている。
花の神はそれを予感し、身を清めるのに役立つ花の香袋を牧草地の神へ手渡しに来たのだった。
花の神は弟のような存在である牧草地の神が白馬に会いに行ったことにより、本来備えているはずの神力までもを使ってきてしまったということが心配でたまらないらしい。
「こんなに神力を消耗して…あなたの身に何かあったらどうするの?ねぇ、あなたの気持ちは分かるけど あまり【地界】に行くのは…」
「はい、花の神。分かっています」
牧草地の神は花の神を安心させるように微笑みながら言う。
「さすがに私もここまでとは思っていませんでした、きっと私の元々の神格が低いことが関係しているんでしょう。『疲れる』って、こういうことなのかもしれませんね…本当は頻繁に会いに行こうと思っていたんですが、これでは難しそうです」
「だったら…」
「花の神、私も心得ていますよ。我が身を大切にしてこの地を護ることは、つまりはハクを…白馬を護るということでもあるんです。花の神が心配するようなことはしませんから、大丈夫です」
ーーーーーーーー
牧草地の神はすぐにでもまた白馬に会いに行きたかったのだが、いつもの務めをはたしつつ身を完全に清めるためには泉へ長時間浸からなければならならず、神力の回復にも相当な時間を要してしまうことが分かり、結局【地界】の時間にして1ヶ月に1度程度が限度だと悟った。
1度会えば、次は1ヶ月後。
1年間で計12回の対面。
それも丸1日ではなく、日暮れ前までのたった数時間だけだ。
もどかしい気持ちはあっても無理のない万全な状態で会いに行くにはそうするしかなく、(1年に1度よりはいいから)と牧草地の神は会いに行ける日を待つようになった。
ーーーーーーーー
わずかな時間であったとしても、それを繰り返していけば必然的に【『器』で【地界】に降りることについて】や【転生している白馬について】といった様々なことを知れる。
たとえば2度目に犬へ魄を移した際、牧草地の神はその姿を水面に映したことで例の『特徴的な模様』がなにかを知った。
犬の首周りには、魄を移す前にはなかった白い輪のような模様がぐるりとついていたのだ。
どうやらそれは【天界】で身につけている白馬からのあの腕輪が魄を移したことで『器』に反映されたものらしい。
森の神によると本来は自分のものではない神力と魄は相容れないものであるはずなのだが、それが反映されているということはよほど親和性が高い神力の持ち主同士だということを示すのだとか。
側仕え達が得る神力は必然的に主の神に倣ったものであるためそれも当然といえば当然のことなのだが、神力の親和性が高いということは様々ないい面を持っているため、牧草地の神が気恥ずかしそうな笑みを浮かべたのは言うまでもない。
転生している白馬に関しては徐々にその生い立ちなどが明らかになっていった。
やはり梟や鶲のように捨て子として陸国に転生した白馬は、事故などで親を亡くして孤児となった子供達が一時的に預けられるという陸国の城の託児施設でしばらく育てられた後、酪農地域のある一家のもとへ引き取られたらしい。
牧草地の神も何度か白馬が暮らす一家の人々を見かけたことがあるのだが、なんとその家の夫妻の娘は白馬が転生して間もない頃に【地界】で出会った、あの可愛らしい少女だった。
白馬よりも6、7歳ほど歳上らしいその少女はすっかり美しく成長していて、牧草地の神は改めて経過した年月の長さについて思うと同時に感慨深くなる。
彼女は友人達と共同生活をするため すでに家を離れており、滅多にその姿を見ることはないが、あの少女が幼い日の面影をそのまま残して無事に大きく成長し、さらに白馬にも優しく接してくれていると知った時の胸の温まりようは初めて味わう感覚だった。
転生した白馬のことを思い、1人寂しく【地界】で風景を眺めていた時に出会った少女。
思わず加護をしたくなってしまうほどに純粋な心をもつあの少女と再び、それも白馬を通じて出会うことになるとは。
これには牧草地の神も強い『縁』を感じたものだ。
そう、『縁』だ。
まるでそうなることが決まっていたかのように人や物を結びつけるもの。
出逢う縁、前世からの縁、【天界】からの縁。
それがどういった経緯で決定づけられるものなのかは牧草地の神にも分からない。
しかし白馬がよほど良い『縁』の持ち主であるということは分かる。
なぜなら白馬は【地界】に転生してもなお、【天界】で最も仲の良い友人だったあの白蛇と再び親しい友人となっていたからだ。
聞くところによると白蛇も同じく捨て子だったところを拾われてきたのだが、白馬とは兄弟でもないのに不思議な共通点がいくつもあったらしい。
捨て子だということ。
同い年(それも誕生日まで近いらしい)ということ。
似たような名前のつけられ方をしていること、などだ。
名前は陸国の誰かがつけたわけではなく、元からおくるみの布に書かれていたのだと白馬は話した。
「僕の名前ね、きっとお父さんとお母さんがつけてくれたんだと思う。酪農地域の言葉で『白銀のたてがみの子』っていう意味なんだ。本当のお父さんとお母さんはどこにいるのか分からないけど…でも、僕はこの名前が好きだよ。皆からは『銀』って呼ばれてるんだ、なんだか かっこいいでしょ?」
そう言って白馬は笑う。
白蛇のおくるみには農業地域の言葉で『金の鱗をもつ子』という意味の名前が書かれていたそうで、愛称は『金』なのだとか。
どちらも元の姿を象徴するような名前がつけられているが、これは決して【天界】であらかじめ決めていたというわけではなく、牧草地の神も白馬から聞いて初めて知ったことだ。
名前の響きを決めるそれぞれの地域の言葉(方言に相当するもの)は主である神の屋敷がある地域に従っているようだが、もちろんそれも こうなると予見していたわけではない。
おそらく陸国の神々にも干渉することができないほど高位の神が関係しているのだろうが…今のところ、そのあたりを詳しく知る術はない。
白馬達は実の親を知らずとも、その生い立ちが他とは違っていても、一切寂しそうな姿を見せなかった。
それはそもそもの存在が人間とは異なるからだともいえるが、【地界】に降り、間近で陸国の人々が暮らす様子を見ている牧草地の神には(陸国の人々の温かさがそうさせているんだろう)と思えてならなかった。
出自などとは関係なく、沢山の人々に囲まれ、大切にされながら暮らす白馬。
人間として【地界】へ転生するのなら、豊かで幸せな人生を歩み、楽しんできてほしい。
そんな牧草地の神の希望通り、白馬は穏やかな良い人生を送っているようだ。
ーーーーーーーー
「あっ、来た来た!おいで!」
(ハク!いや、銀!)
【地界】に通い続け、すっかり人間と動物という垣根も越えるほど親しくなった牧草地の神と『銀』。
犬の姿で会いに行くこと実に110回。
初めて『器』に魄を移したあの日から約10年という年月が過ぎ、8歳のあどけない姿をしていた『銀』は18歳の立派な好青年に成長していた。
休まず走り続けて魄を移したあの森に戻ってきた牧草地の神は、一息ついてからその場に座り込み、今度は『器』から魄を分離させるべく意識を集中させた。
犬が目の前で座っているのを真正面から見ているような光景を強く思い浮かべ、体の中を巡る神力と魄の存在を感じながら呼吸を繰り返す。
…すると、ふと目の前で何かが どさりと倒れ込むような音が聞こえてきた。
目を開けてみると、そこに横たわっていたのは見慣れた犬の姿。
つい先ほどまで牧草地の神が移っていた『器』だ。
(わ…すごく不思議な気分……)
牧草地の神は眠ったように目を閉じてじっとしているその犬を撫でてみる。
撫でたことで伝わってくる手や自らの体の感覚にはどこにも変わりなく、無事に魄の移し渡しが済んだということは明らかだ。
(魄も傷ついていないみたいだし…うん、結構いい感じだ)
牧草地の神は撫でていた手をそのまま犬の顔周りの方に移動させ、そっと持ち上げながらじっと観察してみた。
やはり特に目立つような模様などは見当たらないのだが…白馬は何を見て『変わった模様だ』などと言ったのだろう?
どうにも腑に落ちない牧草地の神だったが、すでに屋敷に戻らなければならない刻限が迫っている。
犬をしっかりと抱きかかえた牧草地の神は【天界】に戻り、足早に自らの屋敷へと向かった。
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屋敷では留守を守っていてくれていた蝶が出迎えてくれた他、牧草地の神が【天界】に戻ってきたことを知った花の神も駆けつけてきていた。
『器』に魄を移した後というのはただ【地界】に降りた後よりも充分な休息が必要になるらしく、帰り着くまではまだ何ともなかったのに、次第に牧草地の神は『疲れ』と言うべきものを感じ始めている。
花の神はそれを予感し、身を清めるのに役立つ花の香袋を牧草地の神へ手渡しに来たのだった。
花の神は弟のような存在である牧草地の神が白馬に会いに行ったことにより、本来備えているはずの神力までもを使ってきてしまったということが心配でたまらないらしい。
「こんなに神力を消耗して…あなたの身に何かあったらどうするの?ねぇ、あなたの気持ちは分かるけど あまり【地界】に行くのは…」
「はい、花の神。分かっています」
牧草地の神は花の神を安心させるように微笑みながら言う。
「さすがに私もここまでとは思っていませんでした、きっと私の元々の神格が低いことが関係しているんでしょう。『疲れる』って、こういうことなのかもしれませんね…本当は頻繁に会いに行こうと思っていたんですが、これでは難しそうです」
「だったら…」
「花の神、私も心得ていますよ。我が身を大切にしてこの地を護ることは、つまりはハクを…白馬を護るということでもあるんです。花の神が心配するようなことはしませんから、大丈夫です」
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牧草地の神はすぐにでもまた白馬に会いに行きたかったのだが、いつもの務めをはたしつつ身を完全に清めるためには泉へ長時間浸からなければならならず、神力の回復にも相当な時間を要してしまうことが分かり、結局【地界】の時間にして1ヶ月に1度程度が限度だと悟った。
1度会えば、次は1ヶ月後。
1年間で計12回の対面。
それも丸1日ではなく、日暮れ前までのたった数時間だけだ。
もどかしい気持ちはあっても無理のない万全な状態で会いに行くにはそうするしかなく、(1年に1度よりはいいから)と牧草地の神は会いに行ける日を待つようになった。
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わずかな時間であったとしても、それを繰り返していけば必然的に【『器』で【地界】に降りることについて】や【転生している白馬について】といった様々なことを知れる。
たとえば2度目に犬へ魄を移した際、牧草地の神はその姿を水面に映したことで例の『特徴的な模様』がなにかを知った。
犬の首周りには、魄を移す前にはなかった白い輪のような模様がぐるりとついていたのだ。
どうやらそれは【天界】で身につけている白馬からのあの腕輪が魄を移したことで『器』に反映されたものらしい。
森の神によると本来は自分のものではない神力と魄は相容れないものであるはずなのだが、それが反映されているということはよほど親和性が高い神力の持ち主同士だということを示すのだとか。
側仕え達が得る神力は必然的に主の神に倣ったものであるためそれも当然といえば当然のことなのだが、神力の親和性が高いということは様々ないい面を持っているため、牧草地の神が気恥ずかしそうな笑みを浮かべたのは言うまでもない。
転生している白馬に関しては徐々にその生い立ちなどが明らかになっていった。
やはり梟や鶲のように捨て子として陸国に転生した白馬は、事故などで親を亡くして孤児となった子供達が一時的に預けられるという陸国の城の託児施設でしばらく育てられた後、酪農地域のある一家のもとへ引き取られたらしい。
牧草地の神も何度か白馬が暮らす一家の人々を見かけたことがあるのだが、なんとその家の夫妻の娘は白馬が転生して間もない頃に【地界】で出会った、あの可愛らしい少女だった。
白馬よりも6、7歳ほど歳上らしいその少女はすっかり美しく成長していて、牧草地の神は改めて経過した年月の長さについて思うと同時に感慨深くなる。
彼女は友人達と共同生活をするため すでに家を離れており、滅多にその姿を見ることはないが、あの少女が幼い日の面影をそのまま残して無事に大きく成長し、さらに白馬にも優しく接してくれていると知った時の胸の温まりようは初めて味わう感覚だった。
転生した白馬のことを思い、1人寂しく【地界】で風景を眺めていた時に出会った少女。
思わず加護をしたくなってしまうほどに純粋な心をもつあの少女と再び、それも白馬を通じて出会うことになるとは。
これには牧草地の神も強い『縁』を感じたものだ。
そう、『縁』だ。
まるでそうなることが決まっていたかのように人や物を結びつけるもの。
出逢う縁、前世からの縁、【天界】からの縁。
それがどういった経緯で決定づけられるものなのかは牧草地の神にも分からない。
しかし白馬がよほど良い『縁』の持ち主であるということは分かる。
なぜなら白馬は【地界】に転生してもなお、【天界】で最も仲の良い友人だったあの白蛇と再び親しい友人となっていたからだ。
聞くところによると白蛇も同じく捨て子だったところを拾われてきたのだが、白馬とは兄弟でもないのに不思議な共通点がいくつもあったらしい。
捨て子だということ。
同い年(それも誕生日まで近いらしい)ということ。
似たような名前のつけられ方をしていること、などだ。
名前は陸国の誰かがつけたわけではなく、元からおくるみの布に書かれていたのだと白馬は話した。
「僕の名前ね、きっとお父さんとお母さんがつけてくれたんだと思う。酪農地域の言葉で『白銀のたてがみの子』っていう意味なんだ。本当のお父さんとお母さんはどこにいるのか分からないけど…でも、僕はこの名前が好きだよ。皆からは『銀』って呼ばれてるんだ、なんだか かっこいいでしょ?」
そう言って白馬は笑う。
白蛇のおくるみには農業地域の言葉で『金の鱗をもつ子』という意味の名前が書かれていたそうで、愛称は『金』なのだとか。
どちらも元の姿を象徴するような名前がつけられているが、これは決して【天界】であらかじめ決めていたというわけではなく、牧草地の神も白馬から聞いて初めて知ったことだ。
名前の響きを決めるそれぞれの地域の言葉(方言に相当するもの)は主である神の屋敷がある地域に従っているようだが、もちろんそれも こうなると予見していたわけではない。
おそらく陸国の神々にも干渉することができないほど高位の神が関係しているのだろうが…今のところ、そのあたりを詳しく知る術はない。
白馬達は実の親を知らずとも、その生い立ちが他とは違っていても、一切寂しそうな姿を見せなかった。
それはそもそもの存在が人間とは異なるからだともいえるが、【地界】に降り、間近で陸国の人々が暮らす様子を見ている牧草地の神には(陸国の人々の温かさがそうさせているんだろう)と思えてならなかった。
出自などとは関係なく、沢山の人々に囲まれ、大切にされながら暮らす白馬。
人間として【地界】へ転生するのなら、豊かで幸せな人生を歩み、楽しんできてほしい。
そんな牧草地の神の希望通り、白馬は穏やかな良い人生を送っているようだ。
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「あっ、来た来た!おいで!」
(ハク!いや、銀!)
【地界】に通い続け、すっかり人間と動物という垣根も越えるほど親しくなった牧草地の神と『銀』。
犬の姿で会いに行くこと実に110回。
初めて『器』に魄を移したあの日から約10年という年月が過ぎ、8歳のあどけない姿をしていた『銀』は18歳の立派な好青年に成長していた。
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