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夏の話
八 前戯(※)
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「ルイスさん、そろそろ、寝たほうがいいのでは……?」
「んー、少し寝たら回復しました」
たしかにルイスは眠る前よりも血色が良いが、本当に少ししか眠っていない。寝息を立てていたのはほんの五分程度だ。
「まだ時差ボケしてるんです。あと、もともと寝ないほうです。後ろから抱いていていいですか? レンは眠いですか?」
「は、はい……あ、いえ。あの、まだ眠くないです」
ルイスがいる。まだ気分が高揚している。それに、こうしているのが夢だったらと思うと寝る気になれない。
ルイスは横向きで、レンをすっぽりと抱いた。レンの背中に、ルイスの胸板が触れる。ルイスは腕を伸ばし、レンの腕と重ねるようにしてレンの手首をとった。
「綺麗な指ですね」
「ルイスさんのほうがずっとずっと綺麗ですよ」
「すごく愛しいです」
手を離して、ルイスはレンの耳元で囁く。指を入れたり、舌を入れたりした耳だ。吐息が当たると思い出して顔が熱くなる。身体が強張ってしまう。
「レン?」
「ルイスさん、あの、ちょっとくすぐったくて」
「耳が? 感じやすいんですね」
ルイスは、そっとレンの陰茎を握った。突然のことにレンは驚く。
「あの、ルイスさん、そこは」
「触るだけです」
「はい……」
触るだけだと言いながら、ルイスはレンの陰茎をゆっくりと扱く。亀頭を弄びながら、親指や人差し指で、先端からじわじわと溢れる汁を塗りつける。
「ふふ、元気ですね。レン、そういえば、何歳ですか?」
「二、二十五歳です」
逃げようとしても身体を抱かれていて逃げられない。レンの欲望はルイスの手の中で徐々に大きくなっていく。おさめようとしてもおさまらない。
「若いからですね」
「ルイスさんはおいくつですか?」
「僕は三十二歳です」
思いがけず随分年上だった。七つ違いだ。ルイスは若く見える。性技に関しては年齢が出るのかとても手慣れている。
「ああ、美味しそうに濡れてますよ。レンは固いですね」
「うう、意地悪です」
親指と人差し指で輪を作り、竿の根元を強めに締めたり、緩めたりされる。
扱くのがやたら上手いせいで、達したいのに焦らされてもどかしい。
レンの足の間で、ルイスの雄も大きく膨らんでいる。
「レンの、口でしましょうか」
ルイスはそう言うと、レンを仰向けにし、レンの下肢を跨いで、レンの陰茎を口に含んだ。ルイスの喉奥までレンの竿が咥えこまれる。喉が熱い。
「あっ、あーっ」
ぬるりと唇で絞られながら扱かれる。口を離したルイスは、声をこらえようと口を覆ったレンを見下ろしながら微笑んだ。
「大きな声で喘いでも大丈夫です。僕以外には誰にも聞こえません」
「ルイスさん、あの、俺、もう二回も出してて、これ以上は」
「ここはこんなに元気なのに? じゃあ、明日にしましょうか? いいの?」
そう言いながらルイスはレンを弄ぶ。
中途半端な状態になって、レンはかえって困った。欲望が落ち着くまで時間がかかりそうだ。そんなレンをルイスは笑っている。
「ふふふ、困った顔も可愛いです。僕のも大きくなってしまったので、最後までするしかないですよ。レン」
ルイスの雄の先端がレンの裏筋をぐりぐりと突く。ルイスは片手で両方の竿を握り、一緒に擦りはじめた。ふたりの我慢汁が混ざり、透明な液体は扱くのを手伝って、ぬちぬちと音を立てる。
「あっ、あっ、あっ、あ、ああ、あっ」
「ん、可愛いレン。こんなになっているのに、強がりを言うなんて」
「んあ、あ」
「ん、ん」
「あっ、あっ、は、はあ」
兜合わせにしながら、ルイスはレンの上になってレンに口づけを落とす。レンはルイスに縋りつき、深いキスを味わった。
ルイスのキスは気持ちがいい。舌の根を絡めるようにする。あちこちが絡み合って、擦り合わされる。
「ん、ふ」
「ああ、レン。好きです」
「あ……お、俺も」
「……ふふ。このまま出しますか?」
ルイスは扱くのをやめて、キスだけにした。ねっとりと吸いつくキスで唾液を交換する。舌の先だけでキスをする。
「ん、ふ、ふぁ、んぁ」
「ん、レン」
顔を離すと糸が引いた。息があがっている。
「射精して、寝ますか?」
やっぱりルイスは意地悪だとレンは思った。Sっ気があるのか、これからどうしたいのかをレンに言わせようとする。
「ど、どっちでも、いい、です」
「どっちって?」
「わ、わからないです」
「正直者じゃないレンも好きですよ。僕が決めてもいいですか?」
「あ、はい」
レンが答えると、ルイスはにこりと笑って、レンの両足を持ち上げた。
「出させないし、寝かせません。可愛いレン。アナルが僕によく見えるように、自分の両足を抱えなさい。これから後ろを犯します」
「んー、少し寝たら回復しました」
たしかにルイスは眠る前よりも血色が良いが、本当に少ししか眠っていない。寝息を立てていたのはほんの五分程度だ。
「まだ時差ボケしてるんです。あと、もともと寝ないほうです。後ろから抱いていていいですか? レンは眠いですか?」
「は、はい……あ、いえ。あの、まだ眠くないです」
ルイスがいる。まだ気分が高揚している。それに、こうしているのが夢だったらと思うと寝る気になれない。
ルイスは横向きで、レンをすっぽりと抱いた。レンの背中に、ルイスの胸板が触れる。ルイスは腕を伸ばし、レンの腕と重ねるようにしてレンの手首をとった。
「綺麗な指ですね」
「ルイスさんのほうがずっとずっと綺麗ですよ」
「すごく愛しいです」
手を離して、ルイスはレンの耳元で囁く。指を入れたり、舌を入れたりした耳だ。吐息が当たると思い出して顔が熱くなる。身体が強張ってしまう。
「レン?」
「ルイスさん、あの、ちょっとくすぐったくて」
「耳が? 感じやすいんですね」
ルイスは、そっとレンの陰茎を握った。突然のことにレンは驚く。
「あの、ルイスさん、そこは」
「触るだけです」
「はい……」
触るだけだと言いながら、ルイスはレンの陰茎をゆっくりと扱く。亀頭を弄びながら、親指や人差し指で、先端からじわじわと溢れる汁を塗りつける。
「ふふ、元気ですね。レン、そういえば、何歳ですか?」
「二、二十五歳です」
逃げようとしても身体を抱かれていて逃げられない。レンの欲望はルイスの手の中で徐々に大きくなっていく。おさめようとしてもおさまらない。
「若いからですね」
「ルイスさんはおいくつですか?」
「僕は三十二歳です」
思いがけず随分年上だった。七つ違いだ。ルイスは若く見える。性技に関しては年齢が出るのかとても手慣れている。
「ああ、美味しそうに濡れてますよ。レンは固いですね」
「うう、意地悪です」
親指と人差し指で輪を作り、竿の根元を強めに締めたり、緩めたりされる。
扱くのがやたら上手いせいで、達したいのに焦らされてもどかしい。
レンの足の間で、ルイスの雄も大きく膨らんでいる。
「レンの、口でしましょうか」
ルイスはそう言うと、レンを仰向けにし、レンの下肢を跨いで、レンの陰茎を口に含んだ。ルイスの喉奥までレンの竿が咥えこまれる。喉が熱い。
「あっ、あーっ」
ぬるりと唇で絞られながら扱かれる。口を離したルイスは、声をこらえようと口を覆ったレンを見下ろしながら微笑んだ。
「大きな声で喘いでも大丈夫です。僕以外には誰にも聞こえません」
「ルイスさん、あの、俺、もう二回も出してて、これ以上は」
「ここはこんなに元気なのに? じゃあ、明日にしましょうか? いいの?」
そう言いながらルイスはレンを弄ぶ。
中途半端な状態になって、レンはかえって困った。欲望が落ち着くまで時間がかかりそうだ。そんなレンをルイスは笑っている。
「ふふふ、困った顔も可愛いです。僕のも大きくなってしまったので、最後までするしかないですよ。レン」
ルイスの雄の先端がレンの裏筋をぐりぐりと突く。ルイスは片手で両方の竿を握り、一緒に擦りはじめた。ふたりの我慢汁が混ざり、透明な液体は扱くのを手伝って、ぬちぬちと音を立てる。
「あっ、あっ、あっ、あ、ああ、あっ」
「ん、可愛いレン。こんなになっているのに、強がりを言うなんて」
「んあ、あ」
「ん、ん」
「あっ、あっ、は、はあ」
兜合わせにしながら、ルイスはレンの上になってレンに口づけを落とす。レンはルイスに縋りつき、深いキスを味わった。
ルイスのキスは気持ちがいい。舌の根を絡めるようにする。あちこちが絡み合って、擦り合わされる。
「ん、ふ」
「ああ、レン。好きです」
「あ……お、俺も」
「……ふふ。このまま出しますか?」
ルイスは扱くのをやめて、キスだけにした。ねっとりと吸いつくキスで唾液を交換する。舌の先だけでキスをする。
「ん、ふ、ふぁ、んぁ」
「ん、レン」
顔を離すと糸が引いた。息があがっている。
「射精して、寝ますか?」
やっぱりルイスは意地悪だとレンは思った。Sっ気があるのか、これからどうしたいのかをレンに言わせようとする。
「ど、どっちでも、いい、です」
「どっちって?」
「わ、わからないです」
「正直者じゃないレンも好きですよ。僕が決めてもいいですか?」
「あ、はい」
レンが答えると、ルイスはにこりと笑って、レンの両足を持ち上げた。
「出させないし、寝かせません。可愛いレン。アナルが僕によく見えるように、自分の両足を抱えなさい。これから後ろを犯します」
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