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大学生決め事 8
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送ってもらいながら 考えていた。
「凰雅さん いつから私のこと知ってたんですか?」
この前聞いたことをもう一度聞いた。
凰雅さんはちらっと私を見て私の手を上から握る。
「一ノ瀬結を って意味ならお前が小学生であのピアノ教室に通ってる時かなあ」
びっくりして凰雅さんを凝視した。
元々は違う所に通っていたんだけれど 元の先生の紹介で本格的に教えてもらえる先生につくようになって。
ただ 音大に行きたいとかでなく ピアノが大好きだったから小学六年生の時から喜んで通い出した。
「あの頃から....」
「俺が仕事でオフィスを持ち出したのもその頃で 今の場所。
元は父親に話があった売り物件で一緒に見に来た。その時に お前が目を爛々と輝かせてあのビルに入って行って....。気にはなったけど 俺は向かいのビルに入ったわけ。
三階が空いてたからそこから向かいのビルを見るとお前が一生懸命ピアノ弾いてて 目が離せなくてな。
俺が即決であのビルを買った」
父親も色々アドバイスしてくれたけどな。
そう付け加えて。
買い物のランクの違いについて行けない。
「その時の俺自身の気持ちが何なのかよく分からないけど 俺の専用部屋とCEO’s Officeの所から一番よく見えるように作った。
毎週木曜日に背筋を伸ばして凛として。そのくせ浮き立つ気持ちが溢れてて。
それを見てる俺のこの気持ちが何なのかずっと分からないまま楽しみにしてた。
でもなあ 俺はこんなに長く知ってるのに お前が俺を知らないって事に段々不満になってきて。どうスッかなあ と思ってた時に お前今まで一番凄いご機嫌で出てきて。
なーんか嫌な予感がして」
「嫌な予感?」
「ああ 男だよ」
「は?」
「あれだけご機嫌でスキップしそうな勢いで出て行くし。 三階から歩道を見てたら案の定 駅前のファストフード店に入って行くわけ。我慢出来ずに見に行ったら」
待って それって...
「一人で居たんだけど お前にだけ夕陽がかかってすげー綺麗で」
え 待って 待って 整理させて...
「お前 手触れたの 覚えてる?」
そう言って あの時と同じようにに二人自然と手の平を合わせ
...指を絡ませた。
「あの時 ガラス超しだけど俺は電気が走って二人だけの空間みたいに感じて...。
お前がいなくなっても 暫く動けなかった」
私は何故だか震えてきてそれが伝わった凰雅さんはぎゅっと力強く手を握り直した。
私は凰雅さんの目を見た。
...あの瞳だ。
あの時の。
「....神のまにまに」
「え?」
「その時の俺に降りてきた言葉。“神のまにまに”」
神のまにまに...
つまり”神のお心のままに“....
「その瞬間には既に逃げられない状態だったって事。
だから もう無理なんだよ。
お前を諦めるのは」
....私の目から涙が流れた。
...どうして気づかなかったんだろう。
あの瞳だ。
綺麗に合致する。
間違いない。
もう二度と会えないと思っていたのに こんなに近くにいたなんて...。
「凰雅さんだったの?」
「そうだよ 全く俺に会っても同じ人間って思いもしなかったって やっぱり冷てえ奴だな お前は」
離れがたかった私は家に連絡して凰雅さんと一緒にいる。
凰雅さんは家に来るか って言ったけど ご両親と同居なので大丈夫だって言われても泊まるには気を使う。
「俺のテリトリーに早く結に入って欲しい」
そう言って触れるだけのキスをしたけど。
前に行ったビルの最上階はとうに賃貸にまわしたらしく
結局今 お見合いをしたホテルにいる。
立ったまま凰雅さんに抱きついてやさしく抱き締めあって。
「ずっとこのままでいたい...」
凰雅さんに抱きつきながら胸に頬擦りする。
凰雅さんは蕩けるような笑みを浮かべながら 私の頬を両手ではさみ チュッと唇にキスして
「俺に甘える結は格別だな。
俺をどうしたいわけ?かわい過ぎるんだよ お前は」
それから甘いセクシーな少しかすれた声で
「俺はもっとイチャイチャしたいけど....?」
そう言って もう一度唇にキスを落とした。
私の顔を覗き込んで 目を見て言う。
「最後まではしねえから...。お前の事 俺が特別だって感じさせてほしい」
...そんな言い方ずるい。
そうだった この人ってずるい人だった。
でも ずるいこの人も 好き...
言わないけど。
でも...
「私がだめって言ったら やめてくれるなら」
凰雅さんは眉をあげて口角をあげて意地悪に笑った。
「凰雅さん いつから私のこと知ってたんですか?」
この前聞いたことをもう一度聞いた。
凰雅さんはちらっと私を見て私の手を上から握る。
「一ノ瀬結を って意味ならお前が小学生であのピアノ教室に通ってる時かなあ」
びっくりして凰雅さんを凝視した。
元々は違う所に通っていたんだけれど 元の先生の紹介で本格的に教えてもらえる先生につくようになって。
ただ 音大に行きたいとかでなく ピアノが大好きだったから小学六年生の時から喜んで通い出した。
「あの頃から....」
「俺が仕事でオフィスを持ち出したのもその頃で 今の場所。
元は父親に話があった売り物件で一緒に見に来た。その時に お前が目を爛々と輝かせてあのビルに入って行って....。気にはなったけど 俺は向かいのビルに入ったわけ。
三階が空いてたからそこから向かいのビルを見るとお前が一生懸命ピアノ弾いてて 目が離せなくてな。
俺が即決であのビルを買った」
父親も色々アドバイスしてくれたけどな。
そう付け加えて。
買い物のランクの違いについて行けない。
「その時の俺自身の気持ちが何なのかよく分からないけど 俺の専用部屋とCEO’s Officeの所から一番よく見えるように作った。
毎週木曜日に背筋を伸ばして凛として。そのくせ浮き立つ気持ちが溢れてて。
それを見てる俺のこの気持ちが何なのかずっと分からないまま楽しみにしてた。
でもなあ 俺はこんなに長く知ってるのに お前が俺を知らないって事に段々不満になってきて。どうスッかなあ と思ってた時に お前今まで一番凄いご機嫌で出てきて。
なーんか嫌な予感がして」
「嫌な予感?」
「ああ 男だよ」
「は?」
「あれだけご機嫌でスキップしそうな勢いで出て行くし。 三階から歩道を見てたら案の定 駅前のファストフード店に入って行くわけ。我慢出来ずに見に行ったら」
待って それって...
「一人で居たんだけど お前にだけ夕陽がかかってすげー綺麗で」
え 待って 待って 整理させて...
「お前 手触れたの 覚えてる?」
そう言って あの時と同じようにに二人自然と手の平を合わせ
...指を絡ませた。
「あの時 ガラス超しだけど俺は電気が走って二人だけの空間みたいに感じて...。
お前がいなくなっても 暫く動けなかった」
私は何故だか震えてきてそれが伝わった凰雅さんはぎゅっと力強く手を握り直した。
私は凰雅さんの目を見た。
...あの瞳だ。
あの時の。
「....神のまにまに」
「え?」
「その時の俺に降りてきた言葉。“神のまにまに”」
神のまにまに...
つまり”神のお心のままに“....
「その瞬間には既に逃げられない状態だったって事。
だから もう無理なんだよ。
お前を諦めるのは」
....私の目から涙が流れた。
...どうして気づかなかったんだろう。
あの瞳だ。
綺麗に合致する。
間違いない。
もう二度と会えないと思っていたのに こんなに近くにいたなんて...。
「凰雅さんだったの?」
「そうだよ 全く俺に会っても同じ人間って思いもしなかったって やっぱり冷てえ奴だな お前は」
離れがたかった私は家に連絡して凰雅さんと一緒にいる。
凰雅さんは家に来るか って言ったけど ご両親と同居なので大丈夫だって言われても泊まるには気を使う。
「俺のテリトリーに早く結に入って欲しい」
そう言って触れるだけのキスをしたけど。
前に行ったビルの最上階はとうに賃貸にまわしたらしく
結局今 お見合いをしたホテルにいる。
立ったまま凰雅さんに抱きついてやさしく抱き締めあって。
「ずっとこのままでいたい...」
凰雅さんに抱きつきながら胸に頬擦りする。
凰雅さんは蕩けるような笑みを浮かべながら 私の頬を両手ではさみ チュッと唇にキスして
「俺に甘える結は格別だな。
俺をどうしたいわけ?かわい過ぎるんだよ お前は」
それから甘いセクシーな少しかすれた声で
「俺はもっとイチャイチャしたいけど....?」
そう言って もう一度唇にキスを落とした。
私の顔を覗き込んで 目を見て言う。
「最後まではしねえから...。お前の事 俺が特別だって感じさせてほしい」
...そんな言い方ずるい。
そうだった この人ってずるい人だった。
でも ずるいこの人も 好き...
言わないけど。
でも...
「私がだめって言ったら やめてくれるなら」
凰雅さんは眉をあげて口角をあげて意地悪に笑った。
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