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高校生 逃げ切る? 5
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凰雅さんからの俺様メールは 毎日欠かさず届けられた。
それに毎日返事を返す。
たまに
何してるんだろう と思う事もあるけれど
確実に凰雅さんとのやり取りを楽しんでいる自分がいて。
毎日家では凰雅さんにもらった猫の置物を見つめて 幸せな気持ちになっている私がいる。
恋愛はしないのに
自分自身どうするつもりなんだろう と 少し不安になっているけれど。
「結」
凰雅さんは 学校に来る日は必ず教室に迎えに来るようになった。
何度も凰雅さんは来ているのに 同じクラスの人達は教室に来る凰雅さんに全く慣れていないらしく 毎回ざわめいた後 聞き耳を立てるように静かになる。
そう言う私も全然慣れてなくて どうやら毎回真っ赤になっているらしい。凰雅さんによると。
習い事のある日はその場所まで。時間が許せば車で仕事をしながら待っていて家まで送ってくれる。
土日は今の所凰雅さんの仕事の予定が入っていて まだ会えた事はない。
学校帰りの習い事がない日は今日が初めてで
里美に声をかけて教室を出ると 教室まで迎えに来た凰雅さんは私の手を握る。
恥ずかしいけれど やさしい凰雅さんは
嫌いじゃない。
車に乗る前に確認する。
「家まで送ってくれるの?」
凰雅さんは私を見下ろしながらニヤリとして
「少しは賢くなったな。」
...少しは学習しました。怖くない凰雅さんでも急に怖い凰雅になるから。
「怖い事はしねえけど オフィスビルに連れて行く。」
...大丈夫なんだろうか 私。
結論が出ないまま連れて行かれ..。
心配しながらも この人を信用してもいいんじゃないだろうかと思い始めている。なんのかんの言っても いつも結局最後はやさしいから。
ビルに着くとびっくりすることにビル名はオウガビルディングで3階ワンフロアが凰雅さんの会社だった。
ビクビクしながら後をついて行くと また最上階へ。嫌な記憶がよみがえり 思わず凰雅さんの腕を掴む。
そのまま視線は凰雅さんへ行き 凰雅さんもこちらを見下ろしていて。
見合ったまま沈黙し...。
溜め息をついた凰雅さんが口を開いた。
「嫌がる事はしねえから。」
本当に?...どうとったらいいんだろう。
最上階はパーティールームみたいだった。
凰雅さんに促されて 隅にあるソファに腰かける。
「ここだと仕事に行く寸前まで一緒にいれるだろ?3階の個室だと 色々な奴が首突っ込んで来るから」
...ドキンと胸が鳴った。
まるで 少しでも一緒にいたいって言ってるように聞こえる。
私が狼狽えているのが伝わったのだろう。
凰雅さんは ふん と口の端で笑って 雑な動作で私の左隣に座った。
その距離に固まっていく私を無視して 私の座るソファーの背に右腕をかける。
そっと離れようと動くと左腕を凰雅さんにとられて...。
「逃げたらヤルから。動くな」
...嫌がる事はしないって言ったよね?
警戒心満載でぎろりと睨むと 目を細めてふっ と笑って...多分 今凄くやさしく笑った?
すぐに視界から消えた凰雅さんは 私の膝を枕にして横になっていて
「少し休む。20分で起こして」
と言って 眠ってしまった。
それに毎日返事を返す。
たまに
何してるんだろう と思う事もあるけれど
確実に凰雅さんとのやり取りを楽しんでいる自分がいて。
毎日家では凰雅さんにもらった猫の置物を見つめて 幸せな気持ちになっている私がいる。
恋愛はしないのに
自分自身どうするつもりなんだろう と 少し不安になっているけれど。
「結」
凰雅さんは 学校に来る日は必ず教室に迎えに来るようになった。
何度も凰雅さんは来ているのに 同じクラスの人達は教室に来る凰雅さんに全く慣れていないらしく 毎回ざわめいた後 聞き耳を立てるように静かになる。
そう言う私も全然慣れてなくて どうやら毎回真っ赤になっているらしい。凰雅さんによると。
習い事のある日はその場所まで。時間が許せば車で仕事をしながら待っていて家まで送ってくれる。
土日は今の所凰雅さんの仕事の予定が入っていて まだ会えた事はない。
学校帰りの習い事がない日は今日が初めてで
里美に声をかけて教室を出ると 教室まで迎えに来た凰雅さんは私の手を握る。
恥ずかしいけれど やさしい凰雅さんは
嫌いじゃない。
車に乗る前に確認する。
「家まで送ってくれるの?」
凰雅さんは私を見下ろしながらニヤリとして
「少しは賢くなったな。」
...少しは学習しました。怖くない凰雅さんでも急に怖い凰雅になるから。
「怖い事はしねえけど オフィスビルに連れて行く。」
...大丈夫なんだろうか 私。
結論が出ないまま連れて行かれ..。
心配しながらも この人を信用してもいいんじゃないだろうかと思い始めている。なんのかんの言っても いつも結局最後はやさしいから。
ビルに着くとびっくりすることにビル名はオウガビルディングで3階ワンフロアが凰雅さんの会社だった。
ビクビクしながら後をついて行くと また最上階へ。嫌な記憶がよみがえり 思わず凰雅さんの腕を掴む。
そのまま視線は凰雅さんへ行き 凰雅さんもこちらを見下ろしていて。
見合ったまま沈黙し...。
溜め息をついた凰雅さんが口を開いた。
「嫌がる事はしねえから。」
本当に?...どうとったらいいんだろう。
最上階はパーティールームみたいだった。
凰雅さんに促されて 隅にあるソファに腰かける。
「ここだと仕事に行く寸前まで一緒にいれるだろ?3階の個室だと 色々な奴が首突っ込んで来るから」
...ドキンと胸が鳴った。
まるで 少しでも一緒にいたいって言ってるように聞こえる。
私が狼狽えているのが伝わったのだろう。
凰雅さんは ふん と口の端で笑って 雑な動作で私の左隣に座った。
その距離に固まっていく私を無視して 私の座るソファーの背に右腕をかける。
そっと離れようと動くと左腕を凰雅さんにとられて...。
「逃げたらヤルから。動くな」
...嫌がる事はしないって言ったよね?
警戒心満載でぎろりと睨むと 目を細めてふっ と笑って...多分 今凄くやさしく笑った?
すぐに視界から消えた凰雅さんは 私の膝を枕にして横になっていて
「少し休む。20分で起こして」
と言って 眠ってしまった。
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