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13 デンジャーゾーン
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昼過ぎ、巡視船かみしまは領海内の取り締まりを行なっていた。小型ボートに乗り換えて、数名の保安官が漁船や客船、クルーザーなど声をかけ最近の事故や事件の情報を共有し航行の安全を促す。
また、船舶に乗り込んで乗船定員を超えていないか、船舶免許がきちんと更新されているかを立入検査で確認する。
伊佐は船橋から双眼鏡で周囲の監視をしていた。
不審な船舶がいないか、事故で海に転落した人はいないか目視することも仕事である。
船橋からだけではない。船の前後左右には、複数の見張員が周囲の警戒を行なっている。レーダーからだけでは分からないことが、海では多々あるのだ。
「伊佐さんとんでもないことを……あまり目立つと良からぬ人々が寄ってくるのですよ。現に、立候補したのは女性ばかりだったと。食堂で女性職員たちが興奮していましたよ。はぁ……大変ですよこれ」
伊佐が双眼鏡を覗く隣で、歌川は落ち着きなく何度も眼鏡のふちを指で触れる。自分の不在中に大勢の前で伊佐が制圧術を披露したのが気に食わないらしい。
「断れる状況ではなかったんだよ。手を挙げてくれた人をあなたとはやりたくないなんて、言えるわけないだろ」
「そうなんですけれども、ご丁寧に五人の女性職員のお相手を……頭が痛くなってきました」
「医務室で休んだらどうだ。こちらは問題ない」
「誰のせいだと思ってるのですか」
「は? 俺のせいじゃないだろ」
伊佐は思わず双眼鏡を外して振り返る。すると、こめかみをボールペンで押さえる歌川と目が合った。
歌川は諦めたのか、やれやれと大げさに手をあげて船橋から出て行った。
「あはは、賑やかだねぇ」
「船長、申し訳ありません」
「いや。噂通りだったなとつい笑ってしまったよ。ねえ、由井くん」
「ええ。執事かなと、突っ込みたくなりますね」
「勘弁してください。まあ、頼りになるのは確かなんですが」
後方で、鯨が現れたと無線が入った。
船長の松平はレーダーを確認する。
衝突しないように警戒を続けることと、周辺の船舶に情報を共有するよう伝達する。
「鯨もイルカも悪くないんだ。この世界に我々がお邪魔している。それだけは忘れないようにしないといけない」
「そうですね」
人類が誕生する前から海も山も存在した。そして、そこには多くの生物が共存していた。弱肉強食の世界で絶妙なバランスをたもちながら、現代を生きている。
そのバランスの中に突然乱入したのが人間だ。
そして人間は自然界で完成したルールとバランスをいとも簡単に崩した。
あるものに稀少価値があると知ると乱獲をする。必要な分だけという暗黙のルールはなくなった。
生きるために行なっていた行為が、いつからか稼ぐために変わる。そうなると生体バランスはめちゃくちゃになる。
だから、人間が人間を監視する。ときに、強力に権力をもって制御するのだ。
それでも無くなりはしない。
そして、近年に入ってからは領土領海の問題である。
領土のまわり十二海里(約22.2キロメートル)が領海となり、二百海里が排他的経済水域となる。とくに日本周辺の海域は資源が豊富であることから、近隣国との争いは絶えない。
ますます過激化してきているのだ。
◇
「船長、江口通信長からです」
「うん。ありがとう」
船長の松平は受話器を取った。通信長からの連絡だと聞き、松平にはだいたいのことは予想がついていた。
(例の、海域に入るころだな……)
「松平です」
通信長の江口からの報告では、まもなく巡視船かみしまは危険領域に到達するという事であった。このデンジャーゾーンとは三年前にさかのぼる。
風林火山という国際犯罪組織が絡んだ事件が発端だった。海上コンテナを使い、大量の武器や麻薬の密輸入を行なっていた組織だ。当時、九州の港で荷揚げされたコンテナから武器の一部が見つかった。そのコンテナは実は一つでなく対であることが発覚。
もう片方のコンテナは故意に貨物船から落とされていたのだ。そのコンテナが落とされた場所が、デンジャーゾーンと名付けられた。むろん、こう呼んでいるのは海上保安庁、海上自衛隊、そして水産庁のみである。
「了解しました。ありがとう」
松平は受話器を静かに置くと伊佐に命令をした。
「目隠し航行を始めます」
「分かりました」
伊佐は館内放送を開始した。
「総員に告ぐ、只今より通信機器の全てを遮断する。繰り返す、只今より通信機器の全てを遮断する」
その直後、操舵室始め館内が慌ただしくなった。
「海図室から、あれ持ってこい!」
「コンパス、座標確認!」
「マニュアル操作に切り替える」
「乗員配置完了!」
船長の言う目隠しとは、万が一船内システムがダウンした時に備えたものである。
このデンジャーゾーンに差し掛かると、かなりの確率でシステムダウンが起きる。詳しい原因は不明だが、職員の間ではこう言われている。
―― 人造人間の呪い
当時、処置に当たった者たちは実際に体験している。突然の操縦不能、レーダー停止、任務中の潜水艦が浮上できずに救難信号を出すなどした。
その影響は航空自衛隊の基地まで及び、緊急発進ができなくなった。
それは今も時々起こる。ゆえに、海上保安庁ではこの海域を抜けるまでは完全なるマニュアルで航行するように定められた。なお、旅客船、コンテナ船、一般の船舶は航行禁止である。
「減速開始!」
「ピッチ落とせ」
「ピッチ落とす」
この海域を抜けるまでは気が抜けない。
甲板には通信科の職員が前後左右に配置され、細かい情報のやり取りが行われる。船内では海図に航路を示す線が忙しく引かれ始めた。
「角度あってるか」
「はい、大丈夫です」
船長と航海長が情報を収集し操船号令を出す。それに従って船は方向を取るのだ。
今回は船長が号令を出し、操舵輪を持つのは航海長である。
「舵を10度、右にとる」
「10度右にとる」
大型船は急には曲がれないし止まれない。わずかな角度のズレが大事故に繋がりかねないのである。
「舵を5度、左へとる」
「5度左へとる」
このデンジャーゾーンでは自らシステムを停止することが重要なのだ。もしシステムの強制終了が起きると、再起動時に時間がかかる。即応性を問われる巡視船でそれは避けなければならない。
伊佐と歌川は船内を走り回った。
各所に異常はないか、規則違反をしている者はいないか確認するためだ。
「まもなく抜けます」
伊佐と歌川がかみしまの後方、ヘリコプター発着地に着いたとき肩につけた無線からデンジャーゾーンを抜けると知らせが入った。
「なにも起こらなくてよかったですね」
二人がほっと息をつこうとしたとき、同じく警戒に出ていたレナもやってきた。
「こちらも異常なしです。冷凍庫も無事です」
「そう。よかった。では持ち場に戻りましょう」
三人はシステム回復準備をするために船内に戻ろうとした。その時、空からパラパラと雨が降りかかる。
予報は雨が降るなど言っていなかったのに、そんな気持ちで三人は空を見上げた。
その雨はキラキラしていて、まるで虹のようだ。
「虹みたい?」
レナは降り注ぐ雨を見上げた。粒とは言えない細かな雨がレナの唇を濡らす。
「うわぁ、しょっぱい。ねえ伊佐さん、これ雨じゃなくて海水ですよ」
「海水?」
伊佐と歌川は降り注ぐ雨に手をかざし、その指を舌に乗せた。レナが言うように雨ではなく海の水である。
歌川は首を傾げた。
「波しぶきにしては空から降ってきますね」
「しかも霧雨のように細かいよな」
「それになんだか綺麗ですよ。あ、見て! あそこ! 大きな虹よ!」
レナがかみしま後方を指さした。
レナが言うように、大きなアーチを描いた虹がかかっていた。その虹をみた伊佐は息を呑む。
(ワダツミ!)
綿津見が虹の下で体を起こして空を見上げていた。大きな尻尾がときどき空を扇ぎそれが海水を巻き上げていた。
レナには綿津見の姿は見えないのか、それに言及はない。
歌川は眼鏡のふちを指で支え、ただ虹を見ているようだった。その歌川が口を開く。
「伊佐さん、なんだか嫌な予感がしますね。そう思いませんか」
「嫌な、予感?」
「ええ。嫌な予感です」
「なあ歌川。お前まさか」
(見えているのか、ワダツミが)
「なんです?」
「預言者かよ」
伊佐はレナの手前、言葉を濁してしまう。歌川の眼鏡の奥はうかがえない。その瞳に綿津見は映っているのか……。
「だとしたらどうします?」
「ちょっと二人とも! 変なこと言わないでくれませんか。システム回復するそうですよ。持ち場に帰りましょう」
なぜ綿津見は現れたのか。
歌川は何が言いたかったのか。
伊佐にはまだ、分からなかった。
また、船舶に乗り込んで乗船定員を超えていないか、船舶免許がきちんと更新されているかを立入検査で確認する。
伊佐は船橋から双眼鏡で周囲の監視をしていた。
不審な船舶がいないか、事故で海に転落した人はいないか目視することも仕事である。
船橋からだけではない。船の前後左右には、複数の見張員が周囲の警戒を行なっている。レーダーからだけでは分からないことが、海では多々あるのだ。
「伊佐さんとんでもないことを……あまり目立つと良からぬ人々が寄ってくるのですよ。現に、立候補したのは女性ばかりだったと。食堂で女性職員たちが興奮していましたよ。はぁ……大変ですよこれ」
伊佐が双眼鏡を覗く隣で、歌川は落ち着きなく何度も眼鏡のふちを指で触れる。自分の不在中に大勢の前で伊佐が制圧術を披露したのが気に食わないらしい。
「断れる状況ではなかったんだよ。手を挙げてくれた人をあなたとはやりたくないなんて、言えるわけないだろ」
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「誰のせいだと思ってるのですか」
「は? 俺のせいじゃないだろ」
伊佐は思わず双眼鏡を外して振り返る。すると、こめかみをボールペンで押さえる歌川と目が合った。
歌川は諦めたのか、やれやれと大げさに手をあげて船橋から出て行った。
「あはは、賑やかだねぇ」
「船長、申し訳ありません」
「いや。噂通りだったなとつい笑ってしまったよ。ねえ、由井くん」
「ええ。執事かなと、突っ込みたくなりますね」
「勘弁してください。まあ、頼りになるのは確かなんですが」
後方で、鯨が現れたと無線が入った。
船長の松平はレーダーを確認する。
衝突しないように警戒を続けることと、周辺の船舶に情報を共有するよう伝達する。
「鯨もイルカも悪くないんだ。この世界に我々がお邪魔している。それだけは忘れないようにしないといけない」
「そうですね」
人類が誕生する前から海も山も存在した。そして、そこには多くの生物が共存していた。弱肉強食の世界で絶妙なバランスをたもちながら、現代を生きている。
そのバランスの中に突然乱入したのが人間だ。
そして人間は自然界で完成したルールとバランスをいとも簡単に崩した。
あるものに稀少価値があると知ると乱獲をする。必要な分だけという暗黙のルールはなくなった。
生きるために行なっていた行為が、いつからか稼ぐために変わる。そうなると生体バランスはめちゃくちゃになる。
だから、人間が人間を監視する。ときに、強力に権力をもって制御するのだ。
それでも無くなりはしない。
そして、近年に入ってからは領土領海の問題である。
領土のまわり十二海里(約22.2キロメートル)が領海となり、二百海里が排他的経済水域となる。とくに日本周辺の海域は資源が豊富であることから、近隣国との争いは絶えない。
ますます過激化してきているのだ。
◇
「船長、江口通信長からです」
「うん。ありがとう」
船長の松平は受話器を取った。通信長からの連絡だと聞き、松平にはだいたいのことは予想がついていた。
(例の、海域に入るころだな……)
「松平です」
通信長の江口からの報告では、まもなく巡視船かみしまは危険領域に到達するという事であった。このデンジャーゾーンとは三年前にさかのぼる。
風林火山という国際犯罪組織が絡んだ事件が発端だった。海上コンテナを使い、大量の武器や麻薬の密輸入を行なっていた組織だ。当時、九州の港で荷揚げされたコンテナから武器の一部が見つかった。そのコンテナは実は一つでなく対であることが発覚。
もう片方のコンテナは故意に貨物船から落とされていたのだ。そのコンテナが落とされた場所が、デンジャーゾーンと名付けられた。むろん、こう呼んでいるのは海上保安庁、海上自衛隊、そして水産庁のみである。
「了解しました。ありがとう」
松平は受話器を静かに置くと伊佐に命令をした。
「目隠し航行を始めます」
「分かりました」
伊佐は館内放送を開始した。
「総員に告ぐ、只今より通信機器の全てを遮断する。繰り返す、只今より通信機器の全てを遮断する」
その直後、操舵室始め館内が慌ただしくなった。
「海図室から、あれ持ってこい!」
「コンパス、座標確認!」
「マニュアル操作に切り替える」
「乗員配置完了!」
船長の言う目隠しとは、万が一船内システムがダウンした時に備えたものである。
このデンジャーゾーンに差し掛かると、かなりの確率でシステムダウンが起きる。詳しい原因は不明だが、職員の間ではこう言われている。
―― 人造人間の呪い
当時、処置に当たった者たちは実際に体験している。突然の操縦不能、レーダー停止、任務中の潜水艦が浮上できずに救難信号を出すなどした。
その影響は航空自衛隊の基地まで及び、緊急発進ができなくなった。
それは今も時々起こる。ゆえに、海上保安庁ではこの海域を抜けるまでは完全なるマニュアルで航行するように定められた。なお、旅客船、コンテナ船、一般の船舶は航行禁止である。
「減速開始!」
「ピッチ落とせ」
「ピッチ落とす」
この海域を抜けるまでは気が抜けない。
甲板には通信科の職員が前後左右に配置され、細かい情報のやり取りが行われる。船内では海図に航路を示す線が忙しく引かれ始めた。
「角度あってるか」
「はい、大丈夫です」
船長と航海長が情報を収集し操船号令を出す。それに従って船は方向を取るのだ。
今回は船長が号令を出し、操舵輪を持つのは航海長である。
「舵を10度、右にとる」
「10度右にとる」
大型船は急には曲がれないし止まれない。わずかな角度のズレが大事故に繋がりかねないのである。
「舵を5度、左へとる」
「5度左へとる」
このデンジャーゾーンでは自らシステムを停止することが重要なのだ。もしシステムの強制終了が起きると、再起動時に時間がかかる。即応性を問われる巡視船でそれは避けなければならない。
伊佐と歌川は船内を走り回った。
各所に異常はないか、規則違反をしている者はいないか確認するためだ。
「まもなく抜けます」
伊佐と歌川がかみしまの後方、ヘリコプター発着地に着いたとき肩につけた無線からデンジャーゾーンを抜けると知らせが入った。
「なにも起こらなくてよかったですね」
二人がほっと息をつこうとしたとき、同じく警戒に出ていたレナもやってきた。
「こちらも異常なしです。冷凍庫も無事です」
「そう。よかった。では持ち場に戻りましょう」
三人はシステム回復準備をするために船内に戻ろうとした。その時、空からパラパラと雨が降りかかる。
予報は雨が降るなど言っていなかったのに、そんな気持ちで三人は空を見上げた。
その雨はキラキラしていて、まるで虹のようだ。
「虹みたい?」
レナは降り注ぐ雨を見上げた。粒とは言えない細かな雨がレナの唇を濡らす。
「うわぁ、しょっぱい。ねえ伊佐さん、これ雨じゃなくて海水ですよ」
「海水?」
伊佐と歌川は降り注ぐ雨に手をかざし、その指を舌に乗せた。レナが言うように雨ではなく海の水である。
歌川は首を傾げた。
「波しぶきにしては空から降ってきますね」
「しかも霧雨のように細かいよな」
「それになんだか綺麗ですよ。あ、見て! あそこ! 大きな虹よ!」
レナがかみしま後方を指さした。
レナが言うように、大きなアーチを描いた虹がかかっていた。その虹をみた伊佐は息を呑む。
(ワダツミ!)
綿津見が虹の下で体を起こして空を見上げていた。大きな尻尾がときどき空を扇ぎそれが海水を巻き上げていた。
レナには綿津見の姿は見えないのか、それに言及はない。
歌川は眼鏡のふちを指で支え、ただ虹を見ているようだった。その歌川が口を開く。
「伊佐さん、なんだか嫌な予感がしますね。そう思いませんか」
「嫌な、予感?」
「ええ。嫌な予感です」
「なあ歌川。お前まさか」
(見えているのか、ワダツミが)
「なんです?」
「預言者かよ」
伊佐はレナの手前、言葉を濁してしまう。歌川の眼鏡の奥はうかがえない。その瞳に綿津見は映っているのか……。
「だとしたらどうします?」
「ちょっと二人とも! 変なこと言わないでくれませんか。システム回復するそうですよ。持ち場に帰りましょう」
なぜ綿津見は現れたのか。
歌川は何が言いたかったのか。
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