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16 ヒューマノイドの呪い
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伊佐は機関制御室のドアを開けた。
「システム障害が起きたと聞きましたが!」
「今、復旧作業中です!」
数名の機関士たちがモニター画面と睨み合っている。復旧するためにやらなければならない手順が、コンピュータから送られてくるのだ。その指令を見ながら正確に速くキーボード で打ち込んでいく。
一文字でも打ち間違えれば弾かれる。伊佐はどこにどんな問題が生じているのか気にはなったが、今はとても声をかけられる状況ではない。
(それより、佐々木機関長はどこだ)
伊佐は監視カメラが映し出す画面で佐々木を探した。どのカメラにも佐々木らしき人影は映し出されていない。
「ヘルメットお借りします!」
伊佐はヘルメットをかぶりながら機関制御室を出た。階段を駆け下りて、メインエンジンがある部屋の重いドアを開けた。
エンジンルーム独特のグオングオンという大きな音が鳴っている。太いパイプが路線図のように張り巡り、辺りからは規則正しい運転音も届いてくる。
伊佐はチェックシートを手に、駆け足で点検に走る機関士を呼び止めた。
「佐々木機関長を見ませんでしたか!」
「お見かけしておりません!」
大きな声でそう言いながら、手を横に振って見せた。
佐々木はいったいどこに行ったのか。伊佐がその場を離れようとした時、その機関士が叫んだ。
「もしかしたらー! タービンのところかもしれませーん! プロペラがどうとか言っていたのでー」
「ありがとう!」
船舶は燃料をシリンダ内で燃焼させ、その力でピストンを上下運動させる。それが動力となり船内の電気になったり、船を動かすプロペラへと伝わる仕組みだ。プロペラがおかしいということは、舵をとれないということになる。いわゆる、操舵不能の原因となりかねないのだ。
今は電子制御機器を取り入れているので、細かな操作が自動で可能となった。その電子制御機器にも不具合が出ている状態だ。
伊佐はメインエンジンの方に向かった。
室内は多くの機械が動いているため、熱気がすごい。額から汗を流しながら、なんとか目的の場所までたどり着いた。
「佐々木さん! 佐々木機関長! いますか! 佐々木さーん!」
カンカンカン! カンカンカン!
不規則な投打音が響いた。伊佐は腰をかがめてその音がする方を見る。そこには伊佐が探していた佐々木機関長の背中があった。
◇
「佐々木機関長!」
伊佐はパイプの下を走って佐々木のもとに駆け寄った。伊佐は作業に集中している佐々木の肩を叩いた。佐々木は少し驚いた様子で振り返った。
「伊佐さん!」
「機関長! システム障害が起きたと聞きましたー! エンジンの不具合ですか⁉︎」
すると佐々木は首を振った。エンジンは問題ないと言うことだろう。それを見てほっとしそうになった矢先、佐々木は大きな声でこう言った。
「プロペラが駄目だ!」
そして、手でバツをして見せた。
プロペラに問題があるということは、舵を取れないどころか前進も後退もできないということではないのか。
「プロペラって! 身動きできないってことですか!」
「そうだ!」
「じゃあ、どうすれば……」
佐々木はいったん外に出ようとドアを指さした。エンジンの音が煩くて、細かい話ができないのだ。
伊佐は言われる通り、いったん機関室から出た。
「佐々木機関長。どうしますか。応援を呼びますか」
「いや。この海域に他の船を呼ぶのは反対だ。ミイラ取りがミイラになりにくるようなもんだ」
「しかしっ」
「プロペラはまだ死んでない。コンピュータからの命令を拒んでいるような気がする」
「どういうことですか。コンピュータしか作動させられないのに」
佐々木は連絡用の電話をとると、機関制御室と連絡を取り始めた。
「私から連絡する。それまで手を止めるように」
なんと、佐々木が指示するまではシステム回復処置を止めろというのだ。一刻を争うという事態にさすがの伊佐も焦る。
「ブリッジで、左舷内部に熱を感知したそうです。システム回復を止めるなんて、危険では? 同時にできないのですか」
「熱? 伊佐くんちょっとこちらへ来て」
佐々木は伊佐の返事を待たずに発電機の方に走った。船内の電気を作り出す機械だ。ただでさえ暑い機関室が、そこは一段と暑さを増していた。
「気づかなかったな……なぜこんなに熱い」
佐々木はオイルで汚れた指を顎に置いて考えた。この船は世界でも最も大きいとされる最新の巡視船だ。日本が誇る造船技術で造られた、誇るべき船である。
佐々木の鋭い眼光が発電機を見据える。太くシワの入った佐々木の人差し指が鼻の先をひとなでした。
「ヤツの呪いか……」
「佐々木さん、呪いって?」
伊佐がそう問いかけた時、発電機の後ろで妙な気配を感じた。後ろに回り込むと、そこには目を疑う光景が飛び込んできたのだ。伊佐は思わず息を飲んだ。
黒革の手袋をまとった手形の物体が、ガサガサと発電機周辺を這いまわっていたのだ。
「さっ、佐々木機関長!」
伊佐が叫ぶように呼ぶと、黒い手形は煙の如く消えた。
「伊佐くん何かあったか」
「あるにはあったのですが、消えました。信じてもらえるか分かりませんが、黒い手袋をした手のようなものが……機械の周りを這い回っていたんです」
二人の間に沈黙が流れた。
いや仕方のないことだ。そんな訳の分からない事が起きる訳ないのだ。やはり、口にすべきことではなかったと、伊佐は後悔をした。
額から汗が流れ顎から落ちた。このままここで、何もせずに時間だけが過ぎてしまうのか。
伊佐はどうすることもできずに目を瞑る。
「伊佐くん。それはもしかしたらロボットかもしれない」
「ロボット⁉︎」
「人造人間てやつさ。くそ……やはりあの噂は本当だったのかもしれない。君には話しておくべきか」
「それは、三年前のあの事件の」
「そうだ」
すると突然、規則正しく動いていた機械たちが停止した。先ほど復旧作業を止めろと指示したからだろう。
とたん辺りが静まりかえり、自分の心音だけが耳に響いた。
◇
合同訓練と名のついたあの事件から三年が経った。海底に沈んだ海上コンテナが突如浮上して、中から映画のように武装した軍人が現れた。
人造人間と呼ばれたそれは、周囲にいた人々を恐怖に陥れた。ほんの一瞬で、現場は戦場になったのだ。
その人造人間はどこから見ても人間だった。ロボットとは思えない滑らかでしなやかな動き。ほんのひと蹴りで宙に舞い、そのまま空に留まり続けた。
「浮いて、いたのですか」
「ああ。あれぞタネも仕掛けもないってやつだった。静かにふわっと、飛んだ」
一人の男の声には反応した。男のことをマスターと呼んでいたらしいのだ。当時、その人造人間と男に近い場所にいたのが、海上保安庁の特殊部隊であるSSTだった。人質に取られた民間人を助けるために、乗り込んだ。
「人間じゃないと思えたのは、声が機械音だったことと、微塵の躊躇いもなく人を射殺した。そのあと銃で、何百メートルも先にある船舶のエンジンをぶち抜いた。船舶は木っ端微塵。あの船には何人が乗っていたのか、分からん」
「え……」
「幸い、ヤツの活動が止まった」
佐々木は上からの命令で、活動停止した人造人間を高圧水銃でコンテナに押し込むという作戦に加わった。自衛隊の戦闘機が上空を飛び、護衛艦やミサイル艇が周りを取り囲んでいた。遠く離れた海底には、潜水艦が待機している。
失敗は許されない状況だった。
「高圧水銃でコンテナに押し込むなんて、馬鹿げた作戦だろ? でもそれしかないって、誰もが思った。海上で交戦することは法律的にできないからね。ましてや、ぱっと見が人間だろ」
「防衛出動には値しない……」
「海上警備行動がギリギリだった」
人造人間の活動再開に怯えながら、佐々木たち機関科の人間は四方から水銃を放った。コンテナに収納されたのを確認した時は腰から崩れ落ちてしまったほどだ。
「ミサイル艇がコンテナを曳いて、走った。グラグラ揺れてるんだよ。見送る方は気が気じゃなかった」
「ミサイル艇は実弾射撃訓練が可能な海域まで行ったんですね」
「そうみたいだ」
その後、潜水艦ほくとが水雷で撃沈したと連絡を受ける。安堵が八割、不安が二割残った。
「結局は命中しなかったのでしょうか。人造人間は壊れていなかった……と」
「命中はしたんだろう。だから、手が這いまわってるんじゃないのかな」
「そんなっ。もうバケモノじゃないですか」
「もとよりヤツは化け物さ。俺たちは人を葬ってなんかいない。ロボットを破壊したんだ」
佐々木の声は震えていた。
当時、あの現場にいた全員が佐々木のように心に傷を負っている。人の形をしたロボット。ロボットであり、日本を脅かす兵器であった。その危機から、我々は救ったのだ。
そう言い聞かせながら、己の職務に正当性を求め、毎日を生きている。それでも苦しめられるのは、まだ、たった三年しか経ってないからだろう。
「昨日のことのように、覚えているよ」
「佐々木機関長……」
ギギギィィ――
また、船体が軋む音がした。
「やっぱりプロペラだ。伊佐くん、手伝ってくれ」
「はい!」
船内には人造人間が潜んでいるのか。
まだ、分からない。
「システム障害が起きたと聞きましたが!」
「今、復旧作業中です!」
数名の機関士たちがモニター画面と睨み合っている。復旧するためにやらなければならない手順が、コンピュータから送られてくるのだ。その指令を見ながら正確に速くキーボード で打ち込んでいく。
一文字でも打ち間違えれば弾かれる。伊佐はどこにどんな問題が生じているのか気にはなったが、今はとても声をかけられる状況ではない。
(それより、佐々木機関長はどこだ)
伊佐は監視カメラが映し出す画面で佐々木を探した。どのカメラにも佐々木らしき人影は映し出されていない。
「ヘルメットお借りします!」
伊佐はヘルメットをかぶりながら機関制御室を出た。階段を駆け下りて、メインエンジンがある部屋の重いドアを開けた。
エンジンルーム独特のグオングオンという大きな音が鳴っている。太いパイプが路線図のように張り巡り、辺りからは規則正しい運転音も届いてくる。
伊佐はチェックシートを手に、駆け足で点検に走る機関士を呼び止めた。
「佐々木機関長を見ませんでしたか!」
「お見かけしておりません!」
大きな声でそう言いながら、手を横に振って見せた。
佐々木はいったいどこに行ったのか。伊佐がその場を離れようとした時、その機関士が叫んだ。
「もしかしたらー! タービンのところかもしれませーん! プロペラがどうとか言っていたのでー」
「ありがとう!」
船舶は燃料をシリンダ内で燃焼させ、その力でピストンを上下運動させる。それが動力となり船内の電気になったり、船を動かすプロペラへと伝わる仕組みだ。プロペラがおかしいということは、舵をとれないということになる。いわゆる、操舵不能の原因となりかねないのだ。
今は電子制御機器を取り入れているので、細かな操作が自動で可能となった。その電子制御機器にも不具合が出ている状態だ。
伊佐はメインエンジンの方に向かった。
室内は多くの機械が動いているため、熱気がすごい。額から汗を流しながら、なんとか目的の場所までたどり着いた。
「佐々木さん! 佐々木機関長! いますか! 佐々木さーん!」
カンカンカン! カンカンカン!
不規則な投打音が響いた。伊佐は腰をかがめてその音がする方を見る。そこには伊佐が探していた佐々木機関長の背中があった。
◇
「佐々木機関長!」
伊佐はパイプの下を走って佐々木のもとに駆け寄った。伊佐は作業に集中している佐々木の肩を叩いた。佐々木は少し驚いた様子で振り返った。
「伊佐さん!」
「機関長! システム障害が起きたと聞きましたー! エンジンの不具合ですか⁉︎」
すると佐々木は首を振った。エンジンは問題ないと言うことだろう。それを見てほっとしそうになった矢先、佐々木は大きな声でこう言った。
「プロペラが駄目だ!」
そして、手でバツをして見せた。
プロペラに問題があるということは、舵を取れないどころか前進も後退もできないということではないのか。
「プロペラって! 身動きできないってことですか!」
「そうだ!」
「じゃあ、どうすれば……」
佐々木はいったん外に出ようとドアを指さした。エンジンの音が煩くて、細かい話ができないのだ。
伊佐は言われる通り、いったん機関室から出た。
「佐々木機関長。どうしますか。応援を呼びますか」
「いや。この海域に他の船を呼ぶのは反対だ。ミイラ取りがミイラになりにくるようなもんだ」
「しかしっ」
「プロペラはまだ死んでない。コンピュータからの命令を拒んでいるような気がする」
「どういうことですか。コンピュータしか作動させられないのに」
佐々木は連絡用の電話をとると、機関制御室と連絡を取り始めた。
「私から連絡する。それまで手を止めるように」
なんと、佐々木が指示するまではシステム回復処置を止めろというのだ。一刻を争うという事態にさすがの伊佐も焦る。
「ブリッジで、左舷内部に熱を感知したそうです。システム回復を止めるなんて、危険では? 同時にできないのですか」
「熱? 伊佐くんちょっとこちらへ来て」
佐々木は伊佐の返事を待たずに発電機の方に走った。船内の電気を作り出す機械だ。ただでさえ暑い機関室が、そこは一段と暑さを増していた。
「気づかなかったな……なぜこんなに熱い」
佐々木はオイルで汚れた指を顎に置いて考えた。この船は世界でも最も大きいとされる最新の巡視船だ。日本が誇る造船技術で造られた、誇るべき船である。
佐々木の鋭い眼光が発電機を見据える。太くシワの入った佐々木の人差し指が鼻の先をひとなでした。
「ヤツの呪いか……」
「佐々木さん、呪いって?」
伊佐がそう問いかけた時、発電機の後ろで妙な気配を感じた。後ろに回り込むと、そこには目を疑う光景が飛び込んできたのだ。伊佐は思わず息を飲んだ。
黒革の手袋をまとった手形の物体が、ガサガサと発電機周辺を這いまわっていたのだ。
「さっ、佐々木機関長!」
伊佐が叫ぶように呼ぶと、黒い手形は煙の如く消えた。
「伊佐くん何かあったか」
「あるにはあったのですが、消えました。信じてもらえるか分かりませんが、黒い手袋をした手のようなものが……機械の周りを這い回っていたんです」
二人の間に沈黙が流れた。
いや仕方のないことだ。そんな訳の分からない事が起きる訳ないのだ。やはり、口にすべきことではなかったと、伊佐は後悔をした。
額から汗が流れ顎から落ちた。このままここで、何もせずに時間だけが過ぎてしまうのか。
伊佐はどうすることもできずに目を瞑る。
「伊佐くん。それはもしかしたらロボットかもしれない」
「ロボット⁉︎」
「人造人間てやつさ。くそ……やはりあの噂は本当だったのかもしれない。君には話しておくべきか」
「それは、三年前のあの事件の」
「そうだ」
すると突然、規則正しく動いていた機械たちが停止した。先ほど復旧作業を止めろと指示したからだろう。
とたん辺りが静まりかえり、自分の心音だけが耳に響いた。
◇
合同訓練と名のついたあの事件から三年が経った。海底に沈んだ海上コンテナが突如浮上して、中から映画のように武装した軍人が現れた。
人造人間と呼ばれたそれは、周囲にいた人々を恐怖に陥れた。ほんの一瞬で、現場は戦場になったのだ。
その人造人間はどこから見ても人間だった。ロボットとは思えない滑らかでしなやかな動き。ほんのひと蹴りで宙に舞い、そのまま空に留まり続けた。
「浮いて、いたのですか」
「ああ。あれぞタネも仕掛けもないってやつだった。静かにふわっと、飛んだ」
一人の男の声には反応した。男のことをマスターと呼んでいたらしいのだ。当時、その人造人間と男に近い場所にいたのが、海上保安庁の特殊部隊であるSSTだった。人質に取られた民間人を助けるために、乗り込んだ。
「人間じゃないと思えたのは、声が機械音だったことと、微塵の躊躇いもなく人を射殺した。そのあと銃で、何百メートルも先にある船舶のエンジンをぶち抜いた。船舶は木っ端微塵。あの船には何人が乗っていたのか、分からん」
「え……」
「幸い、ヤツの活動が止まった」
佐々木は上からの命令で、活動停止した人造人間を高圧水銃でコンテナに押し込むという作戦に加わった。自衛隊の戦闘機が上空を飛び、護衛艦やミサイル艇が周りを取り囲んでいた。遠く離れた海底には、潜水艦が待機している。
失敗は許されない状況だった。
「高圧水銃でコンテナに押し込むなんて、馬鹿げた作戦だろ? でもそれしかないって、誰もが思った。海上で交戦することは法律的にできないからね。ましてや、ぱっと見が人間だろ」
「防衛出動には値しない……」
「海上警備行動がギリギリだった」
人造人間の活動再開に怯えながら、佐々木たち機関科の人間は四方から水銃を放った。コンテナに収納されたのを確認した時は腰から崩れ落ちてしまったほどだ。
「ミサイル艇がコンテナを曳いて、走った。グラグラ揺れてるんだよ。見送る方は気が気じゃなかった」
「ミサイル艇は実弾射撃訓練が可能な海域まで行ったんですね」
「そうみたいだ」
その後、潜水艦ほくとが水雷で撃沈したと連絡を受ける。安堵が八割、不安が二割残った。
「結局は命中しなかったのでしょうか。人造人間は壊れていなかった……と」
「命中はしたんだろう。だから、手が這いまわってるんじゃないのかな」
「そんなっ。もうバケモノじゃないですか」
「もとよりヤツは化け物さ。俺たちは人を葬ってなんかいない。ロボットを破壊したんだ」
佐々木の声は震えていた。
当時、あの現場にいた全員が佐々木のように心に傷を負っている。人の形をしたロボット。ロボットであり、日本を脅かす兵器であった。その危機から、我々は救ったのだ。
そう言い聞かせながら、己の職務に正当性を求め、毎日を生きている。それでも苦しめられるのは、まだ、たった三年しか経ってないからだろう。
「昨日のことのように、覚えているよ」
「佐々木機関長……」
ギギギィィ――
また、船体が軋む音がした。
「やっぱりプロペラだ。伊佐くん、手伝ってくれ」
「はい!」
船内には人造人間が潜んでいるのか。
まだ、分からない。
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