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何度も何度もイカされて:13
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颯の腹の上には、四度目の熱が
滴るようにべっとりと広がっていた。
肌が離れるたび、粘つく音と共に
熱が糸を引いて剥がれ落ちる。
それは、ふたりの身体がどれほど
長く重なっていたかを
何より雄弁に物語っていた。
柊の呼吸は荒く、瞳は潤み
喉元まで赤く染まっている。
けれど、まだ終わりじゃない。
「次....いきますね」
そう言って、颯は体勢を変える。
自らの手で柊の脚をすくいあげ
正面から覆い被さるように膝を割り
ゆっくりと腰を合わせる。
正常位。
ただただ、まっすぐに向き合う形。
重なった胸が上下して
互いの吐息が近くで混ざる。
それだけで、もう柊の身体は震えていた。
「っ……ん……っ、あ……!」
突き上げられるたびに
腹の奥から快感が身体を支配して
声が出てしまう。
拘束されている手を一生懸命
颯に届く様に伸ばして颯に触れようとする。
背中に力を入れて顔も颯に届く様に。
だけど、拘束された身体では届かない。
それに気づいた颯は
腰を打ち付けながら柊の首筋を
唇で吸い上げてくれる。
額を重ねるようにしながら
柊がゆっくりと、耳元で囁いた。
「……颯。お願い……はぁ...はぁ...
いつも、みたいに……中に……ください……」
小さな声だった。
だけどその声は
肌よりも深く、颯の奥まで響いた。
——その言葉の瞬間、颯の腰が止まる。
息を詰めたまま、ほんの数秒
柊を見下ろすようにして動きを止めた。
優しい声。
涙のような吐息。
それが、これまでの
どんな喘ぎよりも強く
颯の本能を刺した。
「…........ばか」
呟くように言って
再び、颯は柊を押し倒す。
最後まで、深く、深く。
その瞬間、ふたりの身体が完全に重なった。
柊の脚がびくんと跳ね
喉の奥で短く甘い声を漏らした。
「せっ先輩....いっいきますっ...」
そして、熱いものが注がれるのを
柊の身体はすべて受け入れた。
▶︎
すぐに抜けそうになった颯の腰を
柊は無意識に両脚で
絡め取るようにして拒んだ。
「まだ……このままがいい」と、
言葉にならない吐息で伝えるように。
頬に汗が伝うなか、颯は静かに
柊の手首に巻かれていたベルトを外してやる。
金具の外れる音が静かに響き
解放された柊の腕がゆっくりと動いた。
そのまま、柊は両手で
そっと颯の頬を包みこみ
瞳を伏せたまま唇を重ねた。
舌先が求めるように絡まり
愛をすくい取るように
甘く深く溶けていくようなキス。
恋人同士が確かめ合うような、柔らかな、
けれど情熱を秘めた口づけだった。
唇がわずかに離れたところで
颯が小さく囁くように笑う。
「ワンコくん、キスが上手くなりましたね」
その言葉に、柊は肩の力を抜いて
少しだけ微笑んだ。
まるで肯定をもらった
子どものような、照れたような笑顔。
すぐに、また名残惜しそうに顔を寄せ
今度はゆっくりと、深く、唇を重ねた。
颯も何も言わず
その気持ちに応えるように目を閉じ
ふたりは静かにキスに溺れていく。
触れあう額、絡まる呼吸
重なった胸の鼓動だけがふたりを包んでいた。
滴るようにべっとりと広がっていた。
肌が離れるたび、粘つく音と共に
熱が糸を引いて剥がれ落ちる。
それは、ふたりの身体がどれほど
長く重なっていたかを
何より雄弁に物語っていた。
柊の呼吸は荒く、瞳は潤み
喉元まで赤く染まっている。
けれど、まだ終わりじゃない。
「次....いきますね」
そう言って、颯は体勢を変える。
自らの手で柊の脚をすくいあげ
正面から覆い被さるように膝を割り
ゆっくりと腰を合わせる。
正常位。
ただただ、まっすぐに向き合う形。
重なった胸が上下して
互いの吐息が近くで混ざる。
それだけで、もう柊の身体は震えていた。
「っ……ん……っ、あ……!」
突き上げられるたびに
腹の奥から快感が身体を支配して
声が出てしまう。
拘束されている手を一生懸命
颯に届く様に伸ばして颯に触れようとする。
背中に力を入れて顔も颯に届く様に。
だけど、拘束された身体では届かない。
それに気づいた颯は
腰を打ち付けながら柊の首筋を
唇で吸い上げてくれる。
額を重ねるようにしながら
柊がゆっくりと、耳元で囁いた。
「……颯。お願い……はぁ...はぁ...
いつも、みたいに……中に……ください……」
小さな声だった。
だけどその声は
肌よりも深く、颯の奥まで響いた。
——その言葉の瞬間、颯の腰が止まる。
息を詰めたまま、ほんの数秒
柊を見下ろすようにして動きを止めた。
優しい声。
涙のような吐息。
それが、これまでの
どんな喘ぎよりも強く
颯の本能を刺した。
「…........ばか」
呟くように言って
再び、颯は柊を押し倒す。
最後まで、深く、深く。
その瞬間、ふたりの身体が完全に重なった。
柊の脚がびくんと跳ね
喉の奥で短く甘い声を漏らした。
「せっ先輩....いっいきますっ...」
そして、熱いものが注がれるのを
柊の身体はすべて受け入れた。
▶︎
すぐに抜けそうになった颯の腰を
柊は無意識に両脚で
絡め取るようにして拒んだ。
「まだ……このままがいい」と、
言葉にならない吐息で伝えるように。
頬に汗が伝うなか、颯は静かに
柊の手首に巻かれていたベルトを外してやる。
金具の外れる音が静かに響き
解放された柊の腕がゆっくりと動いた。
そのまま、柊は両手で
そっと颯の頬を包みこみ
瞳を伏せたまま唇を重ねた。
舌先が求めるように絡まり
愛をすくい取るように
甘く深く溶けていくようなキス。
恋人同士が確かめ合うような、柔らかな、
けれど情熱を秘めた口づけだった。
唇がわずかに離れたところで
颯が小さく囁くように笑う。
「ワンコくん、キスが上手くなりましたね」
その言葉に、柊は肩の力を抜いて
少しだけ微笑んだ。
まるで肯定をもらった
子どものような、照れたような笑顔。
すぐに、また名残惜しそうに顔を寄せ
今度はゆっくりと、深く、唇を重ねた。
颯も何も言わず
その気持ちに応えるように目を閉じ
ふたりは静かにキスに溺れていく。
触れあう額、絡まる呼吸
重なった胸の鼓動だけがふたりを包んでいた。
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