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颯の脇を嗅ぎたくて:01
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柊が鼻先を肌に押し当てたまま
深く香りを吸い込むたび、
颯は黙って、それを見届けていた。
ぴくり、柊の喉が鳴る。
その音に、颯はふっと微笑んだ。
甘い呼吸とともに、言葉が落ちてくる。
「……ここで、匂い足りますか?」
囁くように。
でも、その声にははっきりとした
挑発が含まれていた。
「ほんとは……もっと濃いところ
嗅ぎたいですよね?」
柊のまぶたがぴくりと動く。
わかっていた。
けれど──言えない。
そんな柊の迷いを
見透かすように、
颯はさらに距離を
詰めて耳元へ唇を寄せる。
「恥ずかしがらないで……
おねだりしてください。」
「どこがいいですか?
僕の……どこを嗅ぎたいんですか?」
音のない空気のなかに
吐息と心音だけが満ちていく。
柊は、ゆっくりと目を伏せた。
そして──ごく小さく、震える声で。
「……脇」
「神城の……
脇の匂い……嗅ぎたい」
その瞬間、空気が張り詰めた。
しばらくの沈黙。
そして颯は、口元を綻ばせた。
「えへへ……やっぱり。」
喉の奥でくすくすと笑いながら、
その瞳の奥にあるのは、完全な支配欲。
「もう、堕ちてますね。」
「先輩って……変態。」
その言葉は責めでも慰めでもない。
むしろ、甘く甘く
慈しむようにすら聞こえた。
「いいですよ。
嗅がせてあげます。」
「変態な先輩のために
ちゃんと与えてあげる。」
そう言って、颯は
シャツのボタンを外して
肩からはだけさせる。
肌が露わになる。
そして、ゆっくりと腕を上げる。
白くて、滑らかで、そして……
濃密な香りがあるくぼみ。
「ほら。……ここが……
欲しかったんでしょ?」
「遠慮しないで……鼻
押しつけていいですよ。」
「……変態な先輩に
いっぱい嗅がせてあげる。」
与えられた。
柊は、もう逃げる
選択肢を持っていなかった。
深く香りを吸い込むたび、
颯は黙って、それを見届けていた。
ぴくり、柊の喉が鳴る。
その音に、颯はふっと微笑んだ。
甘い呼吸とともに、言葉が落ちてくる。
「……ここで、匂い足りますか?」
囁くように。
でも、その声にははっきりとした
挑発が含まれていた。
「ほんとは……もっと濃いところ
嗅ぎたいですよね?」
柊のまぶたがぴくりと動く。
わかっていた。
けれど──言えない。
そんな柊の迷いを
見透かすように、
颯はさらに距離を
詰めて耳元へ唇を寄せる。
「恥ずかしがらないで……
おねだりしてください。」
「どこがいいですか?
僕の……どこを嗅ぎたいんですか?」
音のない空気のなかに
吐息と心音だけが満ちていく。
柊は、ゆっくりと目を伏せた。
そして──ごく小さく、震える声で。
「……脇」
「神城の……
脇の匂い……嗅ぎたい」
その瞬間、空気が張り詰めた。
しばらくの沈黙。
そして颯は、口元を綻ばせた。
「えへへ……やっぱり。」
喉の奥でくすくすと笑いながら、
その瞳の奥にあるのは、完全な支配欲。
「もう、堕ちてますね。」
「先輩って……変態。」
その言葉は責めでも慰めでもない。
むしろ、甘く甘く
慈しむようにすら聞こえた。
「いいですよ。
嗅がせてあげます。」
「変態な先輩のために
ちゃんと与えてあげる。」
そう言って、颯は
シャツのボタンを外して
肩からはだけさせる。
肌が露わになる。
そして、ゆっくりと腕を上げる。
白くて、滑らかで、そして……
濃密な香りがあるくぼみ。
「ほら。……ここが……
欲しかったんでしょ?」
「遠慮しないで……鼻
押しつけていいですよ。」
「……変態な先輩に
いっぱい嗅がせてあげる。」
与えられた。
柊は、もう逃げる
選択肢を持っていなかった。
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