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颯に手錠をかけられて:01
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颯が静かに引き出しを
開ける音が部屋に響いた。
金属のわずかな擦れる音。
その中には──
あの日、柊が目を逸らした
“それ”が、確かにあった。
手錠だけじゃない。
革のベルト、無機質な金具
用途のわからない器具たち。
柊の鼓動が一気に早まった。
「あの日……見てましたよね?」
颯が、低く、囁くように言う。
「ずっとあの引き出し見てた。」
動けない。否定もできない。
あの時も──
つい、視線が吸い寄せられていた。
「さっきも……また、
ぼーっと引き出し見てたじゃないですか。」
「……何が見たかったんですか?」
その言葉は、からかうようでいて
どこか追い詰めるようだった。
柊は返せない。返す言葉が、ない。
「言ってくれたら……良かったのに。」
「どうされたいのかも
どれを使われたいのかも──」
背筋がゾクリとした。
目の前にいるのは、あの日の“支配者”。
「今日は……
少し違うこと、しましょうか。」
颯の手が、引き出しから
取り出した手錠を静かに構える。
そして、ゆっくりと柊の両手を取り上げ、
金属の冷たさが皮膚に触れる。
「立っててください。」
柔らかい口調とは裏腹に
有無を言わせないトーン。
柊の身体は素直に従い
静かにカチャっと手錠をかけられる。
目を逸らすことも
逃げることもできない。
この先に待つものを──
求めてしまっていたから。
開ける音が部屋に響いた。
金属のわずかな擦れる音。
その中には──
あの日、柊が目を逸らした
“それ”が、確かにあった。
手錠だけじゃない。
革のベルト、無機質な金具
用途のわからない器具たち。
柊の鼓動が一気に早まった。
「あの日……見てましたよね?」
颯が、低く、囁くように言う。
「ずっとあの引き出し見てた。」
動けない。否定もできない。
あの時も──
つい、視線が吸い寄せられていた。
「さっきも……また、
ぼーっと引き出し見てたじゃないですか。」
「……何が見たかったんですか?」
その言葉は、からかうようでいて
どこか追い詰めるようだった。
柊は返せない。返す言葉が、ない。
「言ってくれたら……良かったのに。」
「どうされたいのかも
どれを使われたいのかも──」
背筋がゾクリとした。
目の前にいるのは、あの日の“支配者”。
「今日は……
少し違うこと、しましょうか。」
颯の手が、引き出しから
取り出した手錠を静かに構える。
そして、ゆっくりと柊の両手を取り上げ、
金属の冷たさが皮膚に触れる。
「立っててください。」
柔らかい口調とは裏腹に
有無を言わせないトーン。
柊の身体は素直に従い
静かにカチャっと手錠をかけられる。
目を逸らすことも
逃げることもできない。
この先に待つものを──
求めてしまっていたから。
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