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満員電車で発情させられて:05
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駅まで、あと二駅。
車内は混雑を極め
押し合いへし合いの中
柊は颯とぴったり肩を
寄せ合って立っていた。
周囲の視線はそれぞれのスマホや
広告に向いていて
ふたりのやりとりに気づく者はいない。
……たぶん。
「……駅まで、あと二つですね」
耳もとで囁かれる
甘く、やわらかい声。
けれど、そこに込められた熱は
じわじわと聴覚を焼いていくようだった。
「先輩って、本当わかりやすい。
話してるだけなのに、ほら……」
小さく笑って、颯が柊のコートの前を
さりげなく指先でなぞる。
絶対に他人には見えない
けれど確かに触れている距離で。
「……ここ…………
反応してます」
「……っ」
「ダメですよ?
そんなにわかりやすくしてたら。
ほら、まわり、赤の他人ばかりなんですよ?
誰かに気づかれたら、どうするんですか」
声音は
あくまで無邪気にからかうように。
でもその言葉のひとつひとつが
針のように柊の神経を刺してくる。
「みんな、スマホ見てるふりして、
実は先輩のこと見てるかもしれないのに……
そんな顔して、そんなふうになってたら……」
颯はそっと、耳たぶの近くに吐息を落とす。
「ねえ……変態だってこと
ばれちゃいますよ?」
「…………っ」
「えへへ……えっちな顔してます。
それとも.....この電車に乗ってる人に
そんな姿を見て欲しい....とか?」
柊は唇を噛み
視線を前に向けたまま動けない。
背筋を冷たい汗が伝う。
まるで自分の感覚すべてが
颯という存在に乗っ取られていくようだった。
“支配”による"快感"が
身体を熱く疼かせていく。
耳に届くその声が
心まで占領していく感覚に
思わず身体が揺れる。
そして、次の駅までのわずか数分が、
これほど長く、息苦しく感じられるなんて
車内は混雑を極め
押し合いへし合いの中
柊は颯とぴったり肩を
寄せ合って立っていた。
周囲の視線はそれぞれのスマホや
広告に向いていて
ふたりのやりとりに気づく者はいない。
……たぶん。
「……駅まで、あと二つですね」
耳もとで囁かれる
甘く、やわらかい声。
けれど、そこに込められた熱は
じわじわと聴覚を焼いていくようだった。
「先輩って、本当わかりやすい。
話してるだけなのに、ほら……」
小さく笑って、颯が柊のコートの前を
さりげなく指先でなぞる。
絶対に他人には見えない
けれど確かに触れている距離で。
「……ここ…………
反応してます」
「……っ」
「ダメですよ?
そんなにわかりやすくしてたら。
ほら、まわり、赤の他人ばかりなんですよ?
誰かに気づかれたら、どうするんですか」
声音は
あくまで無邪気にからかうように。
でもその言葉のひとつひとつが
針のように柊の神経を刺してくる。
「みんな、スマホ見てるふりして、
実は先輩のこと見てるかもしれないのに……
そんな顔して、そんなふうになってたら……」
颯はそっと、耳たぶの近くに吐息を落とす。
「ねえ……変態だってこと
ばれちゃいますよ?」
「…………っ」
「えへへ……えっちな顔してます。
それとも.....この電車に乗ってる人に
そんな姿を見て欲しい....とか?」
柊は唇を噛み
視線を前に向けたまま動けない。
背筋を冷たい汗が伝う。
まるで自分の感覚すべてが
颯という存在に乗っ取られていくようだった。
“支配”による"快感"が
身体を熱く疼かせていく。
耳に届くその声が
心まで占領していく感覚に
思わず身体が揺れる。
そして、次の駅までのわずか数分が、
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