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14 ご安心くださいませ
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「くそっ! 謀りましたね!」
ショーマ様は叫ぶと、彼の寝間着なのか、白のネグリジェ姿でベッドから起き上がる。
「お兄様、寝ていないと駄目ですわ!」
「そんなことを言っている場合ではないでしょう! このままでは僕達はここから追い出されて、惨めな生活を送ることになるのですよ!」
腕を掴んできたイータ様にショーマ様は優しく言い聞かせる。
「イータ、お前は可愛い妹です。ですが、恋愛感情はありません。このままでは、あなたは一人で生きていかないといけませんよ」
「そんな!」
イータ様がショックを受けた顔をする。
恋愛感情に関しては、今更言われなくてもわかっていたことだと思うのだけれど、本人から言われるのは初めてなのかしら。
ただ、一人で生きていかなくても、ショーマ様がシータ様と一緒に暮らせば良いだけではないの?
その時「ふーっ」と大きく息を吐く音が聞こえて、右隣に目を向ける。
すると、アーティア様がショーマ様たちを見て眉間に皺を寄せていた。
そんな話は今ここでしなくても良いでしょう、と言いたそうな感じだった。
アーティア様は私の視線に気付くと、慌てて表情を真剣なものにした。
まあ、私としてもいつまでも、この二人の会話を聞いていたいとも思わないので割って入ることにする。
「ショーマ様、すぐには家を御用意できませんので、それまではここに滞在しても良いとのことですわ。ですから、ご心配なく」
「心配がありすぎるでしょう! この私を城から追い出すと言うのですか!」
「自分でそれを認める書類にサインをされたのです。私に文句を言われても困りますわ」
「だから謀りましたねと言ったんです!」
「正直、ショーマ様は契約書の内容に目を通すような人ではないと思っておりましたから、謀っていないと言うと嘘になりますわね」
顎に手を当てて言うと、なぜか、ショーマ様は勝ち誇ったような顔をする。
「やはりそうでしょう! では、あの書類は無効」
「いいえ。内容を見せなかったというならまだしも、ちゃんとお見せしておりました。それなのに確認を怠ったのはショーマ様の責任です。ですので、あの書類は有効ですわ」
にこりと微笑んだあと、不満げな表情をしているショーマ様に向かって続ける。
「あなたのような方が権力を持つことは多くの人の不幸に繋がります。ですので、伯爵と言っても名ばかりのものですからご安心くださいませ」
「どういうことですか!?」
ショーマ様が尋ねてくるので、センマ様に説明を任せることにする。
「センマ様、国の内部の話ですから、あとはお任せしてもよろしいかしら? もう、私はショーマ様の婚約者ではありませんので、面倒を見て差し上げる必要もないでしょう?」
「あ、はい。もちろんです」
センマ様が焦った様子で頷くのを確認して、アーティア様に声を掛けようとした時だった。
「このまま素直に行かせると思いますか!?」
ショーマ様は枕の後ろに長剣を隠し持っていたらしく、近くにいた重鎮らしき老人の首に剣の切っ先を当てる。
「このお爺さんを殺されたくなければ、私の言うことを聞きなさい!」
「た、たしゅけてくだしゃい……」
茶色のロープを着た小柄なお爺さんは涙目になって、私たちに助けを求めた。
ショーマ様は叫ぶと、彼の寝間着なのか、白のネグリジェ姿でベッドから起き上がる。
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「イータ、お前は可愛い妹です。ですが、恋愛感情はありません。このままでは、あなたは一人で生きていかないといけませんよ」
「そんな!」
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ただ、一人で生きていかなくても、ショーマ様がシータ様と一緒に暮らせば良いだけではないの?
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すると、アーティア様がショーマ様たちを見て眉間に皺を寄せていた。
そんな話は今ここでしなくても良いでしょう、と言いたそうな感じだった。
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まあ、私としてもいつまでも、この二人の会話を聞いていたいとも思わないので割って入ることにする。
「ショーマ様、すぐには家を御用意できませんので、それまではここに滞在しても良いとのことですわ。ですから、ご心配なく」
「心配がありすぎるでしょう! この私を城から追い出すと言うのですか!」
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「だから謀りましたねと言ったんです!」
「正直、ショーマ様は契約書の内容に目を通すような人ではないと思っておりましたから、謀っていないと言うと嘘になりますわね」
顎に手を当てて言うと、なぜか、ショーマ様は勝ち誇ったような顔をする。
「やはりそうでしょう! では、あの書類は無効」
「いいえ。内容を見せなかったというならまだしも、ちゃんとお見せしておりました。それなのに確認を怠ったのはショーマ様の責任です。ですので、あの書類は有効ですわ」
にこりと微笑んだあと、不満げな表情をしているショーマ様に向かって続ける。
「あなたのような方が権力を持つことは多くの人の不幸に繋がります。ですので、伯爵と言っても名ばかりのものですからご安心くださいませ」
「どういうことですか!?」
ショーマ様が尋ねてくるので、センマ様に説明を任せることにする。
「センマ様、国の内部の話ですから、あとはお任せしてもよろしいかしら? もう、私はショーマ様の婚約者ではありませんので、面倒を見て差し上げる必要もないでしょう?」
「あ、はい。もちろんです」
センマ様が焦った様子で頷くのを確認して、アーティア様に声を掛けようとした時だった。
「このまま素直に行かせると思いますか!?」
ショーマ様は枕の後ろに長剣を隠し持っていたらしく、近くにいた重鎮らしき老人の首に剣の切っ先を当てる。
「このお爺さんを殺されたくなければ、私の言うことを聞きなさい!」
「た、たしゅけてくだしゃい……」
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