上 下
111 / 214
第二章

57 消えた・・・・・・

しおりを挟む
会食もそこそこに私たちはスイとゆっくり過ごしたくて、彼の部屋を訪れたが、もぬけの殻で。
隣のレインの部屋をノックすると、これからどこかに出かけるのか外出着を着て、小さな小包を携えていたのだ。
「レイン、どこに行くのだ?」
「・・・・・・・言えません」
と。
あのレインが王族の言葉にきっぱりと反抗してみせた。
これはつまり、
「スイに何かあるのだな?」
「っ!!!」
黙ると言うことはそういうことだ。
「私たちも連れて行って貰おうか?」
少し強い口調と声量になり、何事かとアルバートやレイフォードも現われる。
「兄様???」
「・・・・・・・・・どうか団長を怒らないであげてください」
一体レインが何を言っているのか理解出来なかった。
怒る?
スイに?
何故?????

レインに言われていたのに、無理だった。


私たちがスイを


裏切ったのだ・・・・・・・・・・・



次の日、スイはこの国から姿を消したのだった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

不完全防水

BL / 完結 24h.ポイント:504pt お気に入り:1

真面目だと思っていた幼馴染は変態かもしれない

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:518pt お気に入り:373

過去あり無自覚美少年が幸せになるまで

BL / 連載中 24h.ポイント:227pt お気に入り:50

こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

BL / 連載中 24h.ポイント:1,043pt お気に入り:783

どこまでも醜い私は、ある日黒髪の少年を手に入れた

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:347pt お気に入り:1,740

兄のマネージャー(9歳年上)と恋愛する話

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:113pt お気に入り:5

9歳の彼を9年後に私の夫にするために私がするべきこと

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,054pt お気に入り:104

処理中です...