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第三章

32 遅刻したのに照れる

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「で、遅刻っ!翠蓮!!あんた何考えてんの!!」
「すみません、菖蒲様」
「謝って済む問題じゃないでしょ!」
「ま~~ま~~~菖蒲。こうなるのわかってて本当は俺たちの集合時間ずらしてたんだから、勘弁してやんなよ」
「「「へ???」」」
と葵が菖蒲を宥めるが、聞き逃せないフレーズがあった。
「葵、どういうこと?」
「ん?すれ違ってたお前らが獣みたく交わりあって、まともに朝起きられないことくらい簡単に想像できたから、集合時間を2時に変更したんだ」
「っ!!!」
「感謝しなさいよっ!あんたが来る前にこの4人には違うメニューをしてもらっていたんだからね!」
「菖蒲!ありがとうぉぉおぉぉぉぉっ!」
「うわっ!急に抱きつかなくて良いから!」
ぎゅ~~~と抱きしめると、いつもなら喜んで抱きしめ返してくれる菖蒲が、逃げようと藻掻いているので、逃がさない!
「翠蓮、その返にしておいてあげて。菖蒲照れてるんだよ」
「ん?そうなん?かわいい、菖蒲」
「~~~~~~~~~~~~~~っ!!!今日の焼き肉は翠蓮の奢りよ!!超高級焼き肉店に行くわよ!」
「「「よっしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」
「げっ!ちょ、ま、それは勘弁してくれぇぇぇぇぇぇぇっ!」


街中で叫ぶ集団は、もちろん警察に職質されましたとさ。
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