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第七章 加子の妊娠

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組長はまだ加子を引きずってると言うのに、女はあっさりしたもんなんだと

残念な気持ちになった。

蓮也は加子が林田の元に行ってから、キャバ嬢を抱いていない。

そのことをケンは知っていた。

仕事でキャバクラに行っても、早々に引き上げる。

そんな蓮也を見るに見かねて、つい、加子の妊娠を蓮也に言ってしまった。

「組長、キャバ嬢と遊んでいかないんですか」

「ああ、もう帰るぞ」

「組長、どうしてですか、加子さんが忘れられないんですか」

蓮也はケンを睨んだ。

「うるせえ、加子は関係ねえ」

「加子さん、組長を忘れて、林田とよろしくやってるんですよ」

「加子の話はするな」

「いいえ、言わせてください、加子さんは妊娠してます、これって林田と
セックスしたってことですよね」

「妊娠?l

蓮也は加子の言葉を思い返していた。

「蓮也さん、そのまま入れて、お願い」
「俺の子供を妊娠したら、困るだろう」
「大丈夫だからお願い」

林田の元へ行く前の晩、加子を抱いた時、避妊しなかった。

もしかして俺の子供か。

蓮也は若林に調べるように指示をした。

「社長、加子さんは確かに妊娠しています、父親は林田になっています」

「そうか、調べる方法はあるか」

「早速確認します」
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