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第三十章 富樫の抱擁に溺れる
富樫の抱擁②
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「組長、大丈夫でしたか」
「うん、大丈夫、さ、帰るよ」
葉月は理玖の気持ちが嬉しかった。
でも、西沢の事を考えると、手放しでは喜べない気持ちがあった。
あれ以来、西沢はあの世から降りてこない。
(私はどうすればいいの)
その夜、富樫から電話がかかってきた。
「葉月、今大丈夫か」
「はい」
「今日はお疲れだったな」
「大丈夫です」
「理玖は、慣れない会合で疲れたんじゃないか」
「早寝しました」
「そうか、今度デートしような、理玖の許可おりたし……」
葉月はどう答えていいかわからなかった。
「葉月?」
「富樫さん、お忙しいんですから無理しないでください」
「無理するよ、葉月とデートだぜ」
「うん、大丈夫、さ、帰るよ」
葉月は理玖の気持ちが嬉しかった。
でも、西沢の事を考えると、手放しでは喜べない気持ちがあった。
あれ以来、西沢はあの世から降りてこない。
(私はどうすればいいの)
その夜、富樫から電話がかかってきた。
「葉月、今大丈夫か」
「はい」
「今日はお疲れだったな」
「大丈夫です」
「理玖は、慣れない会合で疲れたんじゃないか」
「早寝しました」
「そうか、今度デートしような、理玖の許可おりたし……」
葉月はどう答えていいかわからなかった。
「葉月?」
「富樫さん、お忙しいんですから無理しないでください」
「無理するよ、葉月とデートだぜ」
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