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第107話 暗冥の王5
しおりを挟むくっ苦しい。
目覚めてみるとネズミっ子3人が人化したまま僕を枕にして寝ている。
自分達の部屋があるのになんでだ?
「ペトロニウスの魔力がないと死んじゃうから。」
とか言っているけど、じゃあ僕のいない間はどうしていたんだって。
すぐにばれる嘘をつく。
「ふーん。」
って言ってじっとネズミっ子達を見てやると。
ばれたことがわかったのか気まずそうにしてたかと思うと誤魔化すようにしてパッと散って行った。
チェリはベッドからシーツをはぐって洗濯に。
ツッピは朝食の用意を厨房のシェフに伝えに。
テトはペトロニウスの着替えの用意に。
で毎日来るんじゃな。
ペトロニウスは昼食のカレーを食べている。
「グローヴズ城を隣に引っ越したからね。」
「面白いから一緒に作る事にしたんだ。」
めちゃくちゃな事を簡単に言う。
王女達やクリムロンタにペトロニウスの魔法制御と理論構成力を加えて、さらにわしの魔力量を存分に使ってアンドロイドを作り上げた。
調子に乗って3体作った。
1体目は本来の目的の対象を認識して適切な挨拶をするアンドロイド。力を要する単純作業などが出来る。
2体目は1体目の改良型で状況を認識して掃除や洗濯などの家事が出来る。
3体目は剣と魔法が使える冒険者型アンドロイド。
これ,調子に乗ってやり過ぎた。
レベル換算すると100ぐらいある。
「運用テストしたいところだね。」
とペトロが言う。
「でもマッテオ達には荷が重いじゃろな。」
「そうだ、コージのとこ2人だしこいつがあった方が便利でいいんじゃないか?」
「コージ、喜ぶかも。」
「名前つけないと。」
「コージに付けさせた方がいいよ。」
「じゃあ手紙を持たせて、コージの場所を特定して、転送。」
「送ったよ。」
どーなるか楽しみじゃ。
クリムロンタはユウトとペトロニウスのやり取りを見て唖然とする。
コージ大丈夫だろうか?
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