せまくてひろい世界のなかで
「ウザい、キモい、死ね」トゲを刺すように、ひどい言葉を繰り返す永遠(とわ)。「死にたい……」死ぬつもりもないのに、うっとりとつぶやく茜(あかね)。そんなふたりの声に、傷つき戸惑う蝶子(ちょうこ)。きっと茜も永遠も「死」というものを身近に感じたことがないんだろうな。だからこんなふうに軽々しく口にできるんだ。そういうわたしだって、身近なひとが亡くなった経験なんてないけれど――。やがて三人に突然訪れた、大切なひととの別れ。中学二年生。狭くて広い世界の中で、ぐるぐる、ひりひり、頭も心も彷徨っている。
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