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彼の顏が近づいてくる。
それと合わせるように、肛門の窪みに熱い槍の穂先が押しつけられるのが分かった。
彼の唇が僕の唇に触れ、羽毛で撫でるように横に滑る。
「アン・・・」
声が出た。
気持ちいい。
もう一度、僕の唇の上を、触れるか触れないかのギリギリの距離を保ち、彼の唇が横一文字に往復する。
彼の唇は信じられないほど柔らかく、欲情した女性器みたいに湿っていた。
その感触が何とも言えず快感で、僕は自然と唇を尖らせ、更なる彼のキスを待ち受ける。
とー。
今度はその唇を避けるように、僕の頬や顎に尖らせた唇の先でタッチする彼。
「キ、キスを・・・」
哀願するように僕は首をねじり、彼の動きを追う。
「い、いじわる・・・。じ、焦らさないで・・・」
拗ねた口調で、言ってみた。
肛門に触れる彼の亀頭も、挿入寸前で止まっているのだ。
僕の肛門の括約筋は、そんな彼を中に引き入れようと、物欲しげにピクピク襞を蠢かせるしかない。
「お、お願い・・・キスしながら、中に、入れてください・・・。あなたの、ぶっとい、アレを・・・」
よだれを垂らしながら、再度、そう訴えかけた時だった。
「舌を出せ」
僕の右の耳に舌を突っ込んで、穴の中を舐め回しながら、彼がささやいてきたのはー。
それと合わせるように、肛門の窪みに熱い槍の穂先が押しつけられるのが分かった。
彼の唇が僕の唇に触れ、羽毛で撫でるように横に滑る。
「アン・・・」
声が出た。
気持ちいい。
もう一度、僕の唇の上を、触れるか触れないかのギリギリの距離を保ち、彼の唇が横一文字に往復する。
彼の唇は信じられないほど柔らかく、欲情した女性器みたいに湿っていた。
その感触が何とも言えず快感で、僕は自然と唇を尖らせ、更なる彼のキスを待ち受ける。
とー。
今度はその唇を避けるように、僕の頬や顎に尖らせた唇の先でタッチする彼。
「キ、キスを・・・」
哀願するように僕は首をねじり、彼の動きを追う。
「い、いじわる・・・。じ、焦らさないで・・・」
拗ねた口調で、言ってみた。
肛門に触れる彼の亀頭も、挿入寸前で止まっているのだ。
僕の肛門の括約筋は、そんな彼を中に引き入れようと、物欲しげにピクピク襞を蠢かせるしかない。
「お、お願い・・・キスしながら、中に、入れてください・・・。あなたの、ぶっとい、アレを・・・」
よだれを垂らしながら、再度、そう訴えかけた時だった。
「舌を出せ」
僕の右の耳に舌を突っ込んで、穴の中を舐め回しながら、彼がささやいてきたのはー。
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