淫美な虜囚

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
87 / 641

86 発情少年極刑⑲

しおりを挟む
「や、やめろ! な、何をするんだ?」

 我に返ってそう叫び、四肢を突っ張って躰を起こす。

 そこに重いドーベルマンがのしかかってきた。

 お尻を突き出して、その獣臭い躰を突き飛ばそうとした。

 が、それがいけなかった。

 お尻の割れ目に、ひどく硬い棒みたいなものが押し当てられるのがわかった。

 ま、まさか…!

 顏から音を立てて血の気が引いていく。

 これって、もしかして、太郎のペニス?

 ってことは、この恰好は、犬が交尾する時の…?

 そんな、あり得ない。

 翔の言う「本気出せ」って、このことだったのか?

「や、やめろ! やめるんだ!」

 僕は絶叫した。

 けれど、太郎は容赦なかった。

 前足を僕の肩に乗せ、腰を思いっきり突き出すと、僕のお尻の割れ目に、細く尖ったペニスを突き入れてきた。

 ずぶっ。

 刺さった。

 にゅるり。

 括約筋が裏返る。

「ああああっ! だ、だめえっ!」

 僕は膝立ちになり、反り返った。

 トキトキのペニスが、汁を飛ばして、股間から跳ね上がる。

 筋肉を捩り合わせてできた、表面に網の目みたいに青筋が浮き上がる、僕の恥ずかしい如意棒である。

 ガウウッ。

 そこに前に回った花子が、永い鼻づらを突っ込んできた。

 ガブリ。

 アッと思った時にはすでに遅く、ギンギンに勃った怒張陰茎は耳まで裂けたその口に、一瞬にして呑み込まれてしまっていた。

「ハアアアアアアッ!」

 牡ドーベルマンの太郎にアナルファックされ、牝ドーベルマンの花子にフェラされて、またしても僕は痙攣した。

「アアア、アアアア、アアアアアアッー!」

「動物とセックスするだなんて…。巧ったら、なんて、いやらしいの…」

 かすむ意識の中、軽蔑したような姉さんの声が聞こえてくる。

 そのくせ姉さんの息遣いは、ハアハアハアとかなり荒い。

 薄目を開けると、翔の前にひざまずき、姉さんがその股間からそびえ立つ男根に頬ずりをしているのが見えた。

 翔は伸ばした右手を姉さんの胸元に突っ込み、相変わらず形のいい乳房を揉んでいる。

「しかも、あの子、なんだか、感じてるように見える…」

 僕は目を伏せた。

 図星だった。

 ドーベルマンのペニスは、人間の男性器とは、まるで構造が異なっているようなのだ。

 細くて長く、表面に、鉤爪のようなものがある…。

 それが、直腸前庭部の”Gスポット”に引っかかり、気持ちよくてならないのであるー。

「知っていますか? 犬のペニスは、射精が済むまで外れない仕組みになっているのです。勃起すると、棘状の器官が伸長して鉤の役割を果たし、抜こうにも抜けなくなるのだといわれています。おそらく、それが今、彼を狂わせてしまっているのでしょう」

 姉さんの美しい頬に怒張ペニスを押しつけ、マシュマロのような乳房を、その感触を楽しむように揉みながら、面白そうな口調で、翔が解説を始めた。
 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

欲しいのは惚れ薬、私が飲むんです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:13

最後の女

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:44

とくいてん(特殊性癖系短編集)

BL / 連載中 24h.ポイント:418pt お気に入り:13

泉界のアリア【昔語り】~御子は冥王に淫らに愛される~

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:253

朝靄に立つ牝犬

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:92pt お気に入り:2

危険な森で目指せ快適異世界生活!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:12,220pt お気に入り:4,126

置き去りにされたら、真実の愛が待っていました

BL / 連載中 24h.ポイント:156pt お気に入り:130

処理中です...