君ならもっと翔べる!

裕太と輝、そして春花は小学生のバレーボール倶楽部で出合った。

人数が少なかったため、春花は男子チームにセッターとしてプレーしていた。

裕太と輝は身長があったので、アウトサイドヒッターとして活躍していた。

3人はいつも一緒にいるほど、仲が良かった。何より春花が明るくて裕太と輝は、その笑顔に吸い寄せられていた。

ある日の試合中、レシーブされたボールが悪く無理にトスを上げた春花は着地に失敗し、転んでしまった。

春花を飛び越えるようにスパイクを決めた裕太だったが、春花が蹲っていたため、そのまま着地できず、片足だけで踏ん張ってしまった。

裕太は左足に激痛が走り、倒れ、そのまま立ち上がれなかった。

膝前十字靭帯損傷と診断された。

手術、リハビリのかいもあり、裕太はバレーボールを続けることができるようになった。

しかし、春花は責任を感じてバレーボールをやめてしまった。

今は3人とも同じバレーボールの強豪校の2年生

輝は次期エースとして活躍していた。裕太は以前のように飛べなくなってしまったが、身長があったため、ワンポイントブロッカー、たまにミドルブロッカーとしてプレーしていた。
 
春花はマネージャーとしてバレーボール部に所属していた。

輝は裕太と違い、すっかりイケメンになってしまい、毎試合、黄色い声援が送られている。



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