皇太子殿下の愛奴隷【完結】

野咲

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第1章

得点の重み

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 いつの間にかアイルの周りを数人の男が取り囲むように立っていたのだ。そのうちの一人が辛抱たまらず手を出したのを皮切りに、彼らは一気にアイルの体を触りはじめた。両方の乳首をこねられ、舐めしゃぶられ、お腹も脇腹もへそも、あらゆるところを撫でさすられた。冷たい手、温かい手、がさがさの手、ごつごつした手、ありとあらゆる手が、アイルの体中を這いまわる。
「ひ、ひゃっ、やめてっ!」
 アイルは恐怖に駆られて体をくねらせてその責め苦から逃れようとしたが、捕らえられたアイルの両腕はピクリとも動かせないのだった。
「やだやだっ! 怖い!!」
「おうおう、こんなに怯えて……」
 あんまり怯えるアイルを哀れに思ったのか、一人の男が言った。
「お前、ナイフをしまってやれよ。自由を奪われて、刃物を向けられたら誰だって怖いさ」
「……それもそうだな」
 近衛兵はその男の言うことを聞いて、やっとナイフをしまった。
「怖かったな」
 そう言って、男はアイルの太ももを優しく撫でさすった。アイルはこの男が自分を助けてくれた、と思った。実際にはただナイフをしまわせただけであるが、何か自分を窮地から救ってくれた人のように思えた。男の手はやがて明確な意思を持ってアイルの内股へ、そしてその中心で怯えて縮こまっているアイルのペニスへと伸ばされたが、アイルは全く抵抗しなかった。
「は、はぅ……」
 ペニスを優しく撫でさすられて、アイルは思わず声を漏らした。きゅっ、と下半身に力を入れてしまい、後ろの穴に入っている得点用の球を締め付けてしまう。
「あっ、ああっ」
 球は気持ちいいところをかすめてはいるが、あと一歩届かない。アイルはもどかしい思いで喘いだ。もっと直接的な快感が欲しい。
「はぁ、ああっ!」
 また体中を男たちの手が這いまわりはじめた。アイルはさっきまでとは打って変わった、艶のある声を上げた。
(どうしよう……、気持ちいい)
 男たちの手は、アイルの脇腹をくすぐり、おへその中に指を突っ込み、敏感になったアイルの肌を堪能する。ペニスをいじる手も、先ほどまでの優しい手つきとは打って変わって、激しく扱き上げはじめた。
「あっあっ、ま、待って、待ってくださいぃっ、あ!」
 アイルはぎゅーっと下半身に力を入れてしまい、後腔に入れた球がほんのわずかに動く。それはちょうどアイルの気持ちいいところにゴリゴリと押しあたって、アイルは腰をよじらせた。
「んああっ、はぁう」
「動くなって言ってるだろ!」
 後ろでアイルを戒めている男が、荒い息を吹きかけながら言った。
「腰も固定してやんなきゃいけねえかな」
 そう言うなり、男は手早く自分のズボンをくつろげて、自分のペニスをいきなりアイルの後ろの穴に突き刺した。
 ズボォオ!
「んひぃいい!!!」
 ペニスに押されて球はズブブッとものすごい勢いでアイルの中の奥の奥まで入り込み、突き当りの内壁をゴリゴリと押し広げる。
「あひぃい! あうううぅ!」
 アイルは目を見開いて身もだえた。痛いのか、気持ちいいのかすら、もうよく分からなかった。
「っはぁ、こいつの中、すごい良い……」
 そう言う後ろの男に他の男たちが、「おいおい、勝手に突っ込むなよ」「俺も挿れたかったのに」と文句を垂れる。
「うるせえな。お前らが触りやすいように固定してやってんだろうが!」
 そう言って、男は中をかき回すように腰をグラインドした。
「はぁああ! んぁっ、いやぁあ!!」
 奥まではまり込んだ球が、ペニスにかき混ぜられて、中を移動する。ペニスと球にいろんな方向から内壁をゴリゴリと刺激され、アイルは後ろの男の胸に頭を擦り付けるようにして身を反らし、身体をくねらせて喘いだ。
「いやいや、全然固定できてないじゃないか」
「めちゃくちゃ腰動いてるぞ」
「こっちはずっとこいつおさえてんだぞ。そりゃだんだん緩んでもくる」
「……じゃあ、こいつ縛り付けるか。下手に暴れられて傷つけたら面倒だからな」
 そうだそうだ、と皆同意した。後ろの男だけがアイルを好きにしている現状が気に入らなかったのである。
「ちっ、分かったよ。でも、ちょっと待て」
 そういうなり、男はアイルの中を乱暴に突き上げはじめた。ただ自分が射精するためだけの、自分勝手な動きだった。
「あああああっ!」
 ドチュドチュと奥を殴りつけるような突き上げにアイルは悲鳴を上げた。
「あっあっ、んぐぅうああ! やらぁ!」
 なんとか逃れようと腰を浮かせるアイルに、男は「動くな!」と恫喝して、ドコドコドコォッ! とより激しく早く腰を打ち付けた。
「あっ、あうっ、おチンポはげしっ、あっ、ううっ、んっ」
 苦しそうなアイルの声に、男の荒い息が重なる。
「くぅっ」
 小さくうめいて、男はアイルの中に白濁をぶちまけた。
 男がペニスを抜くと、奥にぎゅうぎゅうに詰め込まれていた球が元の場所に戻ろうとアイルの内壁のあちこちを押し広げながら動いていって、アイルは「はぁぁっ」と熱い息を吐いた。
「っふう。しょうがねえから、これはお前にくれてやるよ」
 男はそう言って、自分の持っていた競技用の球をアイルのアナルに突っ込んだ。
「ん、んん……」
 兵隊さんの球……。
「あ、ありがとうございます……」
 得点の高い兵隊の球をもらえたことはうれしかった。たとえ、それまでの道のりがどんなに苦しいものであっても。




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