となりに住んでる彼は、番を持たないΩだった
分譲アパートの一角に、引っ越してきたばかりのα(アルファ)・藤堂。
隣室には、ごく普通の青年・三枝が静かに暮らしていた。
ある夜、廊下で倒れている三枝を偶然助けたことをきっかけに、ふたりの距離は少しずつ近づいていく。
だが、どれだけ親しくなっても、三枝からはフェロモンの気配が一切しない。
——「番」もおらず、「ヒート」もなく、誰にも求められない体質を持つΩ(オメガ)。
それが彼だった。
自分とは違う、どこか“壊れた”彼。
だけど、彼の暮らしの音、湯を沸かす気配、カーテンの影。
それらすべてが、日々の隙間に染みついていく。
ある日、三枝が突然アパートを出ていく。
残された藤堂が初めて気づいたのは、「番」でなくても、愛したいと思っていたという感情だった——。
隣室には、ごく普通の青年・三枝が静かに暮らしていた。
ある夜、廊下で倒れている三枝を偶然助けたことをきっかけに、ふたりの距離は少しずつ近づいていく。
だが、どれだけ親しくなっても、三枝からはフェロモンの気配が一切しない。
——「番」もおらず、「ヒート」もなく、誰にも求められない体質を持つΩ(オメガ)。
それが彼だった。
自分とは違う、どこか“壊れた”彼。
だけど、彼の暮らしの音、湯を沸かす気配、カーテンの影。
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ある日、三枝が突然アパートを出ていく。
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