【完結】悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。

 ——やっと準備が整った。ようやく私の本懐を遂げられる。

「お父様、王太子殿下との婚約の解消を希望いたします」
「……は? お前、いったいどうした? どこか頭でも打ったのか?」


 前世を日本人として生きた独身アラフォーのOLは、男運が悪く、さらに半年かけて手にした成果を若くてかわいい後輩に奪われてしまった。
 ヤケ酒した結果、湯船で寝てしまい前世を終えた。
 
 それがなぜか妹が好きだった小説に出てくる、悪役令嬢ユーリエス・フランセル公爵令嬢に転生してしまった。

 バッドエンド確定の悪役令嬢だったので、処刑されないよう王太子の婚約者を辞退したのだ。

 父が護衛としてつけてくれた騎士フレッドは逞しく頼り甲斐がある。
 イケメンで気も利く有能な騎士の協力を得て、隣国で事業を立ち上げ悠々自適の暮らしを送っていたユーリエス。


 前世が働き詰めだったので、適度に働き適度にダラダラしながら過ごしていたユーリエス。

 ところが突然王太子が訪ねてきて復縁を迫ってきた。
 キッパリとお断りしたものの、今度はフレッドが——?


 幸薄かった前世が嘘みたいに幸せをつかむ中身が枯れ女のお話。


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