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第12話
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朝の日差しが、部屋にやわらかく差し込む。久しぶりのベッドは心地よく、身体が布に沈んでいくようだった。が、このままでは昼になってしまうと自分に言い聞かせ、エマは重い瞼を無理やり開けた。
少し離れたところにある、かつて祖母が使っていたベッドに目を向けると、既に起床したルカが髪を整えていた。
ルカが階段の上り下りができるまでに回復したため、二階で寝起きしてもらうことになったのだ。一階のベッドは治療のためのもので、寝起きするには少々硬い。
エマもいつまでも床で眠っていてはいずれ体を壊してしまうので、二階に来れるのはエマにとっても喜ばしいことだった。
エマは半分寝ている頭で、ルカの様子を目で追った。もう起きてからしばらく経っているのだろうか。眠そうな様子はなく、てきぱきと体を動かしている。
エマは魔族といえば夜に動くものだと、なんとなく思い込んでいた。しかしルカが夜に就寝するところを見る限り、勘違いなのかもしれない。もしくは種族によるのかもしれない。
エマの視線に気づいたのか、ルカはエマの方を振り返った。
「おはよう。起こしてしまったか?」
「……おはよ。もう起きなきゃいけないから、大丈夫」
視力の悪いエマには、ルカの表情が全くわからない。表情どころか顔のパーツがどこにあるかすらわからないが、ルカの声音からすると、微笑んでいるように感じた。
魔族と人は争っているはずなのに、ルカはエマに随分と優しい気がする。最初は警戒心を剥き出しにしていたというのに、どういう心境の変化だろうか。
エマはベッドから起き上がり、ベッド横のテーブルから眼鏡を手に取る。良好な視界でルカを見ると、やはり穏やかに微笑んでいた。
「……朝強いのね」
「人間より短い睡眠で回復できるだけだ。夜の方が強い」
「魔族って夜行性?」
「基本的にはな」
どうやら勘違いではなく夜行性らしい。しかし“基本的には”ということは、ルカは違うのかもしれない。
エマは眠気が冷めないまま、ベッドから立ち上がった。
そのまま歩き出そうとしたとき、踏み出そうとした足が反対の足に引っかかってしまった。
「うわっ!」
身体が前のめりに傾く。倒れると思い目をつぶった。
しかし床にぶつかることは無く、エマは腰をしっかりと支えられた。
触れたところから伝わる温もりに、エマは一瞬息をのむ。顔を上げると、ルカが心配そうにエマを見ていた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがと。ごめん、大丈夫」
エマがしっかりと床を踏んだのを確認して、ルカはそっと身を離した。
ルカの腕は思いのほか逞しかった。一見細く見えるが、魔族は人より力が強いのだろうか。
二人で一階に降り、朝食をとる。決して質の良くない乾いたパンと、薬草のスープを飲みながら、エマは今後のことを考えていた。
もしかしたらルカは、既に治療がいらない段階まで回復しているのかもしれない。完治はしていないが、残っている傷はそもそも完治しないかもしれないのだ。少なくとも、失った腕は戻らない。
けれど、エマは諦めたくないと思っていた。
エマは今まで、自分の好奇心のままに研究をしてきた。誰かのために新しい薬を開発しようと思ったことなど、一度もなかった。
村人から寄せられる相談の多くは、祖母から習った薬で対応できた。さらに効くようにできないかと改良を加えたことはあるが、それも村人のためではなく、自分が気になったからだ。
今エマは、ルカの傷を元通りに治したいと思っている。腕も視力も、角も魔力も元通りになったルカを見てみたい。
それはエマにとって未知の感覚だった。なぜこんなにもルカのことが気になるのか。
「エマ、大丈夫か?」
「え?」
ルカの声で、エマは我に返った。手元を見ると、食事が全然減っていない。どうやら考え事に夢中になりすぎたようだ。
「ごめん、考え事してた」
そう言って、エマは誤魔化すようにスープを口にする。温かかったはずのスープはすっかり冷めていた。
「……私に解決できることはあるか?」
ルカが真剣なまなざしでエマを見た。
「エマは仕事で私を癒したのだろう?だが、私には返せるものがない」
「あー……」
言われてみれば確かに、治療に対価を払うのは当然のことである。
エマは打算でルカを拾ったわけではないし、見返りを求めてもいないが、本来は対価を求めてしかるべきだろう。ルカが言ったように、エマは仕事で薬師をしている。
困ったときはお互い様だとは思うが、返したいというルカの思いを断る理由もない。
いつもは現物がないなら労働で返してもらうのだが、残念ながら今すぐルカに頼みたいことは特にない。先ほど考えていた薬のことも、ルカを必要とするのは実際に使うときだけだ。
試作品ができるまで頼めることがないというのも、ルカを落ち込ませてしまうかもしれない。本当はエマが苦手な家事を頼みたいが、片腕では難しいだろう。
他にルカに頼めることと言えば……。
「じゃあ……魔族と魔法について教えて」
エマは己の好奇心を満たすことにした。ルカに出会ってから、魔族と魔法のことが知りたくて仕方がない。
それに魔族のことを知れば、ルカの傷を完治させる方法を思いつくかもしれない。
エマの頼みに、ルカはすぐにうなずいた。
「それくらいならいつでも話そう」
「ありがと。それと……」
エマは少し意地の悪い笑みを浮かべた。
「薬の実験台になってくれない?まだ試作品すらできてないんだけど、作りたい薬があるの」
エマの笑顔のせいか、または実験台という言葉のせいか、ルカは少し驚いたような顔をした。
エマが作りたい薬というのは、つい先ほど考えていた、ルカを完治させるための薬だ。意地の悪い笑みを作ったのは、ルカに「ルカのため」と思わせないためだった。
目的を伝えてしまうと、ルカは治療と捉えてまた対価を払おうとするかもしれない。ルカを完治させたいというのはエマのわがままだ。ルカに何かを支払わせるつもりはない。
ルカは少し間をおいて、つぶやくように言った。
「それは、もうしばらくここにいても良いということか?」
「え?うん」
エマは当然のようにうなずいた。ルカの頬が、ほんの少し赤く染まる。
ルカの考えがわからず、エマは首をかしげる。ルカは柔らかい笑みを浮かべてエマを見た。
「わかった。待っている」
その笑顔があまりにもきれいで、美醜に興味がないと思っていたエマも思わず見とれた。
この顔を何度も見ると思うと、少しだけ胸がくすぐったい。だがそれも悪くないと、エマは思えたのだった。
少し離れたところにある、かつて祖母が使っていたベッドに目を向けると、既に起床したルカが髪を整えていた。
ルカが階段の上り下りができるまでに回復したため、二階で寝起きしてもらうことになったのだ。一階のベッドは治療のためのもので、寝起きするには少々硬い。
エマもいつまでも床で眠っていてはいずれ体を壊してしまうので、二階に来れるのはエマにとっても喜ばしいことだった。
エマは半分寝ている頭で、ルカの様子を目で追った。もう起きてからしばらく経っているのだろうか。眠そうな様子はなく、てきぱきと体を動かしている。
エマは魔族といえば夜に動くものだと、なんとなく思い込んでいた。しかしルカが夜に就寝するところを見る限り、勘違いなのかもしれない。もしくは種族によるのかもしれない。
エマの視線に気づいたのか、ルカはエマの方を振り返った。
「おはよう。起こしてしまったか?」
「……おはよ。もう起きなきゃいけないから、大丈夫」
視力の悪いエマには、ルカの表情が全くわからない。表情どころか顔のパーツがどこにあるかすらわからないが、ルカの声音からすると、微笑んでいるように感じた。
魔族と人は争っているはずなのに、ルカはエマに随分と優しい気がする。最初は警戒心を剥き出しにしていたというのに、どういう心境の変化だろうか。
エマはベッドから起き上がり、ベッド横のテーブルから眼鏡を手に取る。良好な視界でルカを見ると、やはり穏やかに微笑んでいた。
「……朝強いのね」
「人間より短い睡眠で回復できるだけだ。夜の方が強い」
「魔族って夜行性?」
「基本的にはな」
どうやら勘違いではなく夜行性らしい。しかし“基本的には”ということは、ルカは違うのかもしれない。
エマは眠気が冷めないまま、ベッドから立ち上がった。
そのまま歩き出そうとしたとき、踏み出そうとした足が反対の足に引っかかってしまった。
「うわっ!」
身体が前のめりに傾く。倒れると思い目をつぶった。
しかし床にぶつかることは無く、エマは腰をしっかりと支えられた。
触れたところから伝わる温もりに、エマは一瞬息をのむ。顔を上げると、ルカが心配そうにエマを見ていた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがと。ごめん、大丈夫」
エマがしっかりと床を踏んだのを確認して、ルカはそっと身を離した。
ルカの腕は思いのほか逞しかった。一見細く見えるが、魔族は人より力が強いのだろうか。
二人で一階に降り、朝食をとる。決して質の良くない乾いたパンと、薬草のスープを飲みながら、エマは今後のことを考えていた。
もしかしたらルカは、既に治療がいらない段階まで回復しているのかもしれない。完治はしていないが、残っている傷はそもそも完治しないかもしれないのだ。少なくとも、失った腕は戻らない。
けれど、エマは諦めたくないと思っていた。
エマは今まで、自分の好奇心のままに研究をしてきた。誰かのために新しい薬を開発しようと思ったことなど、一度もなかった。
村人から寄せられる相談の多くは、祖母から習った薬で対応できた。さらに効くようにできないかと改良を加えたことはあるが、それも村人のためではなく、自分が気になったからだ。
今エマは、ルカの傷を元通りに治したいと思っている。腕も視力も、角も魔力も元通りになったルカを見てみたい。
それはエマにとって未知の感覚だった。なぜこんなにもルカのことが気になるのか。
「エマ、大丈夫か?」
「え?」
ルカの声で、エマは我に返った。手元を見ると、食事が全然減っていない。どうやら考え事に夢中になりすぎたようだ。
「ごめん、考え事してた」
そう言って、エマは誤魔化すようにスープを口にする。温かかったはずのスープはすっかり冷めていた。
「……私に解決できることはあるか?」
ルカが真剣なまなざしでエマを見た。
「エマは仕事で私を癒したのだろう?だが、私には返せるものがない」
「あー……」
言われてみれば確かに、治療に対価を払うのは当然のことである。
エマは打算でルカを拾ったわけではないし、見返りを求めてもいないが、本来は対価を求めてしかるべきだろう。ルカが言ったように、エマは仕事で薬師をしている。
困ったときはお互い様だとは思うが、返したいというルカの思いを断る理由もない。
いつもは現物がないなら労働で返してもらうのだが、残念ながら今すぐルカに頼みたいことは特にない。先ほど考えていた薬のことも、ルカを必要とするのは実際に使うときだけだ。
試作品ができるまで頼めることがないというのも、ルカを落ち込ませてしまうかもしれない。本当はエマが苦手な家事を頼みたいが、片腕では難しいだろう。
他にルカに頼めることと言えば……。
「じゃあ……魔族と魔法について教えて」
エマは己の好奇心を満たすことにした。ルカに出会ってから、魔族と魔法のことが知りたくて仕方がない。
それに魔族のことを知れば、ルカの傷を完治させる方法を思いつくかもしれない。
エマの頼みに、ルカはすぐにうなずいた。
「それくらいならいつでも話そう」
「ありがと。それと……」
エマは少し意地の悪い笑みを浮かべた。
「薬の実験台になってくれない?まだ試作品すらできてないんだけど、作りたい薬があるの」
エマの笑顔のせいか、または実験台という言葉のせいか、ルカは少し驚いたような顔をした。
エマが作りたい薬というのは、つい先ほど考えていた、ルカを完治させるための薬だ。意地の悪い笑みを作ったのは、ルカに「ルカのため」と思わせないためだった。
目的を伝えてしまうと、ルカは治療と捉えてまた対価を払おうとするかもしれない。ルカを完治させたいというのはエマのわがままだ。ルカに何かを支払わせるつもりはない。
ルカは少し間をおいて、つぶやくように言った。
「それは、もうしばらくここにいても良いということか?」
「え?うん」
エマは当然のようにうなずいた。ルカの頬が、ほんの少し赤く染まる。
ルカの考えがわからず、エマは首をかしげる。ルカは柔らかい笑みを浮かべてエマを見た。
「わかった。待っている」
その笑顔があまりにもきれいで、美醜に興味がないと思っていたエマも思わず見とれた。
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