敵国の宰相を腹上死させたくないから俺はネコになってやらない

敵国の宰相“悪戯好きなタチ専"×囚われの身の豪族の養子"2人を腹上死させた名器“ ─二度とネコはしないと己に誓ったのに─

◇◇◇

今年で21になる。俺が受け容れた相手は皆腹上死した。中が良すぎて天国を飛び越えて冥界へ旅立ったらしい。2人連続で相手を腹上死させてからは俺はタチしかしない。ネコは二度としないと禁止したはずなのに。

俺は敵国の宰相に囚われ幽閉されていた。俺は祖国では名の知れた豪族の家の養子だった。俺と引き換えに身代金を用意させてもらってしまおうという魂胆だったようだが、養父の豪族は俺のことを「知らない男」と両断して俺を敵国へ残した。それからは幽閉を聞きつけた敵国の宰相がたびたびちょっかいをかけにやってくるようになった。

敵国の宰相は

「わたしはタチ専門だからヤりたいならお前ネコになれ」

と云う。
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